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BB法・FBI法

BB法,FBI法を中心に流れのMRIについての対策問題です。

★過去問CHECK★
第19回(13)流れ(26)BB
第16回(36)FBI
第15回(26)FBI
第13回(49)BB
第11回(48)BB
第10回(13)流れ
第6回(13)BB
第5回(29)BB,FBI


過去問は日本磁気共鳴専門技術者認定機構のホームページにPDFデータが公開されておりますのでそちらをご活用ください★




問題1 頚動脈血管壁イメージング

(1)プラーク診断

正しい記述はどれか.

  1. 出血を伴うプラークはT1強調画像にて胸鎖乳突筋と等信号である.

  2. 不安定プラークの性状評価には脂肪抑制パルスを付加することが有用である.


【解答】

  1. X 出血を伴うプラークはT1強調画像で高信号.

  2. O


【解説】

  1. 出血を伴うプラークはT1強調画像にて高信号である.胸鎖乳突筋と等信号となるのは粥腫である.

2.プラークの性状評価には脂肪抑制が有用である.

安定プラーク:硬い,石灰化,繊維性組織が主体,繊維性被膜は厚い脂肪抑制T1WI,脂肪抑制T2WIとも等信号あるいは低信号(顎下腺や耳下腺を基準)

不安定プラーク:柔らかい,粥腫,脂質,血腫,繊維性被膜は薄い脂肪抑制T1WI,脂肪抑制T2WIのどちらかあるいは両者で高信号(顎下腺や耳下腺を基準)

画像3

MRIではハイリスクプラークである不安定プラーク(表赤)の拾い上げが重要である.

関連問題として第13回(49)では「プラークの性状を得るために拡散強調画像(b 1000s/mm^2)を撮像した.」という設問があったがこれは間違い.プラークの性状評価には拡散強調像よりも脂肪抑制法が有用である.

また第11回(48)では「可動性プラークの性状評価には4D収集が有用である」という設問があったがこれは正しい. 4D収集すれば可動性プラークを観察することが出来る.可動性で不安定なプラークは危険性が高いので性状評価が重要である.


【参考文献】
1.天沼誠,血管イメージング 大動脈・末梢血管,羊社2008,165
2.天沼誠,血管イメージング 大動脈・末梢血管,羊社2008,165


(2)血管壁イメージング(plaque imaging/Black blood imaging)

正しい記述はどれか.

  1. 呼吸性アーチファクトを軽減するために脂肪抑制を付加して撮像する.

  2. FSE法ではRFAを高くする.

  3. SE系シーケンスではk空間の充填法としてCartesianではなくradial samplingを選択する.

  4. 3次元データ収集再収束フリップアングル法で撮像する場合は心電同期もしくは脈波同期が必須である.

  5. 心電図同期を使用する場合は拡張期に撮像する.

  6. 3次元データ収集再収束フリップアングル法で撮像する場合は血管走行に対して垂直に撮像断面を設定する必要がある.

  7. 2D-FSE法では血管走行に平行な断面で撮像する.

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