超・初心者向け講座 - Lesson.06 - SWOT分析から施策を導く
前回は、「競業他社を知る!」についてお話しました。
競合といっても 2種類あって、それぞれに違いがあることや、競合を分析する方法として "SWOT分析" というのがありますよ~、というお話をしましたね👍
もし、
「知らないよ、読んでないもん!」
という方は、この note を読む前に、ぜひ以下からご覧くださいね。
⬇️ Lesson.05 - 競合他社を知る の note はこちら ⬇️
今回は、この "SWOT分析" について、より深掘っていきたいと思います。
少し難しいことが出てくるかもしれませんが、ぜひついてきてくださいね。
まずはじめに
いったん、復習しましょう。
"SWOT分析" は、以下の 4つの視点で分析を行うフレームワークでしたね。
例題で考えてみる
例題
例えば、
「健康食品のオンライン販売」
を行っている企業が、SWOT分析の 4つの視点を次のように考えたとします。
この内容から施策を考えていきます。
"強み" を生かす施策
消費者にとって、健康や安全への関心が高まっている中で、オーガニックという強みは大きな差別化ポイントです。
品質にこだわることで、単なる価格競争から脱し、顧客が価格以上の価値を感じるブランド体験を提供できます。
特に、健康志向の高い消費者に対しては、高品質というブランドメッセージを打ち出すことが、信頼を獲得し、ファンとなってくれる顧客を増やすカギとなりますよね。
これが、"オーガニック" という強みを活かす施策になります。
"弱み" を克服する施策
知名度が低いという弱みは、顧客がその存在を知らないため、製品の魅力を伝えることができずに機会を逃す要因となります。
SNSを活用することで、低コストかつターゲット層に直接アプローチできます。
また、インフルエンサーとの提携は、信頼性と影響力を短期間で広める手段として非常に効果的です。
これが、"知名度の低さ" を克服する施策になります。
"機会" を活かす施策
市場のトレンドが健康志向に向かっている場合、その波に乗ることで新たな顧客層を獲得する絶好のチャンスとなります。
市場の成長が見込まれる分野に、いち早く参入することで、競合よりも有利な位置を確保できます。
また、既存の商品に加えて新しいカテゴリーを開発することで、顧客のニーズを幅広くカバーし、ブランドの多様性をアピールできるため、長期的な成長につながります。
これが、"健康志向が高まっている" というチャンスをつかんでいく施策になります。
"脅威" に対応する施策
価格競争が激化すると、単に価格を下げるだけでは利益が圧迫され、ビジネスが持続不可能になるリスクがあります。
そのため、価格以外の要素、特に「品質」や「サービス」に焦点を当て、価格よりも高い価値を提供することが必要です。
例えば、オーガニック素材の厳選や製品の安全性に加え、迅速で親身なカスタマーサービスを提供することで、顧客が単なる価格以上の価値を感じ、ブランドへの信頼が高まります。
これにより、価格競争に巻き込まれるリスクを回避し、顧客のロイヤリティを向上させることが可能です。
これが、"価格競争" という脅威に対抗していく施策になります。
組み合わせによる施策
前項では、それぞれ単体で見ていきましたが、いくつかを複合してみていくことで得られる施策もあります。
「強み」x「機会」= SO戦略
"オーガニック素材" という自社の強みを活かしつつ、"健康志向が高まっている" 市場の機会を捉え、よりプレミアムな健康食品や新しいラインアップを展開することが考えられます。
これにより、既存の顧客層に加え、新たなターゲット層にも訴求することができます。
「弱み」x「機会」= WO戦略
"知名度が低い" という弱みを克服し、"健康志向" の消費者層にアプローチすることが重要です。
SNSやブログを通じて、オーガニック素材の品質の高さを発信し、健康志向のトレンドに乗ることで、知名度向上と市場拡大を図ります。
「強み」x「脅威」= ST戦略
"価格競争が激化している" という脅威に対し、"価格" ではなく製品の品質やサービス面で勝負します。
例えば、オーガニック素材のこだわりや製品の安全性を強調することで、消費者に「品質で選ぶ価値」を伝え、価格競争に巻き込まれない戦略を取ります。
「強み」x「機会」= WT戦略
"知名度が低く"、"価格競争が激化している" 中での戦略が求められます。
この場合、広告費を抑えつつ、口コミやリピーターを増やす施策に力を入れたり、SNSでのターゲティング広告を活用してコストを最小限に抑えながら効果的に市場に浸透させることが考えられます。
まとめ
このように、4つの視点 (強み/弱み/機会/脅威) に加え、それらを組み合わせた施策は、単に一つの要素に頼るのではなく、複数の側面からアプローチすることで、より効果的な結果を生むことができます。
例えば、強みだけを活かすのではなく、機会や脅威も同時に考慮することで、競合との差別化がさらに強固なものになります。
視点を組み合わせることで、戦略は多角的になり、変化の激しい市場でも柔軟に対応できるようになります。
SWOT分析は、状況を多角的に理解し、効果的な戦略を立てるための強力なツールです。
これまで紹介した施策を参考に、まずは強みと弱みをしっかりと見極め、どの機会を活かし、どの脅威に備えるべきかを考えてみましょう。
最初は小さな施策でも、戦略的に進めていくことで、確実に成果を上げることができます。
未来を切り拓くために、今日からSWOT分析を実践してみてくださいね✨
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