幅広い世代に響くMr.Children、若い世代から見たミスチル
Mr.Childrenの音楽が若い世代にも響いていることを実感する今日この頃です。
直近のnoteで、プロ野球選手の登場曲のことを書けば23歳の選手の名が上がったり、19歳のアイドルがミスチルが好きというのを紹介させてもらったり、若い世代に親しまれていることをとても微笑ましく思います。
ライブでも年齢層が上がっていると言われながらも、幅広い年代が参戦していると聞きます。
幅広い世代に聞かれているな~、若い世代にも聞かれているな~と色々最近考えていたことを記事にしてみようと思います。
■幅広い年代に響くミスチルの音楽
桜井さんは幅広い年齢にミスチルの音楽が聴かれていることについて、「長くやれてるからだ」と話したことがありました。
ただただ長くやっているだけでは、バンドと共にファンの年齢層が上がっていくだけで、幅広い年齢層に聴かれませんよね。
時代時代で新しいリスナーを獲得していかないと。
そういう意味で、ミスチルの活動はうまいことリスナーを獲得しているなーと思いますね。
90年代に爆発的にリスナーを獲得して、そのご、2001年にベストアルバム、04年にSignが日本レコード大賞、05年に子供番組でヨーいどん、08年にコードブルーでHANABI オリンピックでGIFTからの紅白歌合戦、12年20周年祭、14年に月9で足音、16年に朝ドラでヒカリノアトリエ、17年に25周年祭、20年にドラえもん、22年に30周年祭
ざっくりあげるだけでも常にファンを獲得するイベントを起こしているように感じます。
このほかにも映画主題歌、ドラマ主題歌、アニメ主題歌、CM、対バン、イベント出演など幅広く、幅広いリスナーに向けて活動してきています。
「曲作り」を考えた時、たくさんのリスナーがいる一つの年代、いわゆるミスチル世代だけをターゲットにしていないように思うんですね。
例えば、タイアップする時にそのタイアップ先がある年齢層をターゲットにしていたりするわけで、時には子供に向けて、時には若い世代に向けて、時には年配の方に向けて、時には国民全体に向けてと幅広い世代に向けての曲作りをしてきたように思います。
ちなみに、桜井さんは「幅広いリスナーがいるから年齢層を絞って曲作りをするのは難しい」というようなことを言っています。
しかしながら、『ヨーいどん』は子供向け、『others』は年齢が高めのリスナー、そのように作品に何となくのターゲットを感じますよね。
タイアップを通して、普段ミスチルを聞かない人たちに向けても曲を投げかけて、その度に様々な年代のリスナーを獲得してきたのでしょう。
そうはいっても、若い層向けに作ったような世界観の曲でも大人に響くし、高い年齢層に向けたような世界観の曲でも若い世代に響くし、ミスチルの楽曲にはどんな年代でも楽曲に自分を投影できる不思議な仕掛けがあるようにも思います。
ある一つの楽曲に20代も40代も60代も自分を重ねていることって凄いですよね。
「ライブ活動」でも、周年ライブでは、セットリストなどあまりミスチルを知らない層を意識しているように思います。
また、若い世代のアーティストと対バンしたり様々なタイプの、イベントに出演したりもしていて新しい層へのアプローチには積極的だと思います。
そんな中で、「ミスチルをあまり知らないけど、初めて観て、すごかったわ」という声をよく聞きますね。
ライブも幅広いリスナーを獲得するミスチルの魅力かと思います。
■親の影響でミスチルを好きになりました
結構前に桜井さんが『親の影響でミスチルを隙になったという声を聞くようになってきた」と話していたように思います。
その時は私にはそれがピンと来ていなかったのですが、今は「親の影響でミスチルを知りました/聴き始めました/好きになりました」ということがあるんだというのを凄く感じます。
Xやnoteでミスチルパトロールをしていても出会うし、著名な方のお話でもそういうエピソードを聞きます。
先日記事にした日向坂46の清水理央さんは母親の影響だし、永瀬廉さんは親の車でかかっていたGIFTに思い入れがあるようですし、女優の長濱ねるさんは親の車でかかるミスチルを聴いて好きになったようなんですよね。
「親の車でかかっていたミスチル」というのも、ミスチルを知り聴くようになるきっかけとしてとても多いですね。
前項の話はタイアップやライブなどのような大きなスピーカーから流れるミスチルの楽曲が新しいリスナー幅広いリスナーを獲得しているという話でしたが、家庭や車という小さな空間の小さなスピーカーから流れることもミスチルの新しいリスナー若いリスナーを獲得する一助になっているのですね。
清水さんにしても、永瀬さんにしても、長濱さんにしても、その他の親の影響でミスチルの音楽を好きになったリスナーはZ世代に当たると思うのですが、彼らの親・X世代がちょうどミスチルドンピシャ世代になるんですよね。
このようにミスチルが世代間で継承されていくことって、何か感慨深いものがありますね。
“こうして繰り返していくことが 嬉しい愛しい”的な。
■ミスチルは演歌?
そういえば、Z世代にとってのミスチルは、ミスチルドンピシャ世代にとっての演歌などと言われているらしいですね。
40代ぐらいのミスチル世代が60代以上の演歌世代を見ている感覚で、20代のZ世代はミスチル世代を見ているのだとか。
カラオケでZ世代がミスチル世代からミスチルの曲を聴かされるのは、ミスチル世代が演歌世代から演歌を聴かされるのと同じらしい。
でも、まぁ、60年代半ばに始まり、日本の心ともいうべき一音楽ジャンルと一アーティストのミスチルが並べられてとても光栄なことと思います。誇りに思います。
総てはそう捉え方次第です。
しかしながら、1994年、ミスチル世代の若かりし頃、Z世代ぐらいの年齢だった頃、ミスチルが最先端のポップソングとして聴かれていた頃、その時の演歌歌手・北島三郎さんの年齢って58歳だったんですよね。
2024年現在のミスチルメンバーの年齢は54-55歳です。
当時、ミスチル世代はサブちゃんを大御所のおじいちゃんだと思っていたでしょう。
Z世代がミスチルメンバーをおじいちゃんと思っていてもしょうがないのかな?
サブちゃんってずっとおじいちゃんのイメージがありますけど
2017年のホールツアーの時に、「ミスチルは大御所扱いされるけど、大御所というと、演歌会では北島三郎さんクラスだから、自分たちはベテランぐらいで山本譲二さんクラス」みたいなことを桜井さんが話ししてましたよね。
桜井さんはそう言いますが、あれから数年経ち、おじいちゃんかどうかは置いておいて、現実はミスチルは割と大御所なのかもしれませんね。
ミスチルの過去曲を今も普通に聴いているから、私はミスチルはまだまだ無邪気でイケイケな若手だと感じてしまっていますけど。
■ミスチルはもう古いのか?
若者にとって、ミスチルは渋いらしい。
確かにアルバム『miss you』は渋いから確かにそう、ミスチルは渋いところもあってかっこいい。
若者はよくわかってると言いたいところだけど、彼らの言う「渋い」はちょっと違っていて、「古い」や「ダサい」という揶揄のニュアンスもあるのでしょう。
ミスチル世代がかつて演歌を渋いおっちゃんおばちゃんの音楽と思っていたように、ミスチルが渋いおっちゃんおばちゃんの音楽と思われるようになってしまった。
それで、若くてミスチルを聴いていると「渋いねぇ」と言われてしまうのだとか。
ミスチルの音楽はそんなに渋いのか?古いのか?
30年前の曲となると、懐メロなんて呼ばれてしまうかもしれないけど、innocent worldもTomorrow never knowsも全然色褪せてなくて、ミスチルも現役で精力的に活動していて、新曲もアルバムも出ていて、売上でも様々なアンケートでもランキング1位ないし上位に来ますし、ライブ動員もすごい上に、チケットが取れないということだってあります。
ドラマ・映画・アニメ製作者から熱烈にタイアップのオファーがあると聞きます。
Z世代から支持されるアーティストの中にはみすちるを聴いて育ってその影響を受けていると敬意を持って公言している方もいます。
本当に古いと言い切っていいのか?
ちょっとムキになってしまいましたが、ミスチルもその音楽も古くはないと信じたいところはあります。
しかしながら、流行を作る若者が古いというのならそういうイメージなのかもしれないし、桜井さんも「50のおさんの歌が若い人に響かないのはしょうがない」と話していて、ミスチルは長くやっている大御所だからこそ、古いイメージを持たれてもしょうがないのかなと思ったりもします。
ミスチルは古いとは認めてない、あくまで古い“イメージ”を持たれると言っています!
ちゃんと全部の曲を聴いて、ライブに行ったりしたら、若者のミスチルは古いというイメージも変わるのではないかと・・・。
若いミスチルリスナーの皆さん、そうでしょう?古くないでしょう?
■それぞれが好きな音楽、何を聴いてもいいよ
とやかくいう方だっていると思いますけど、ミスチルの音楽を好きで聴いている若者がいるのは嬉しいですね。
古いだの世代の音楽じゃないだの、誰がなんと言おうと良いものは良いし、好きなものは好きですもんね。
良い音楽を良いと思えたり、好きな音楽を好きと思えたりすることは、きっととても尊いことだと思います。
曲を聴いて良いなと思ったり、感動したり、励まされたり楽しかったり誰かと共感し会えたり、そういうものを「古いw」で侵しちゃダメですよ。
新しい曲も古い曲も、メジャーな曲もマイナーな曲も、バンドも演歌もアイドルもボカロも、邦楽も洋楽も、自分の好きな音楽が一番なのはわかるけど、揶揄しあっていないで、お互いに聴いている音楽を讃え会えたら良いとは思いますね。
最後に。
幅広い世代に聞かれるミスチル。
親子でライブに参戦していたり、上司や部下で一緒にカラオケを楽しんだり、学校の先生と共通の話題にしたり、ミスチルという共通項が世代間にあると言うのは素晴らしいことですね。ミスチルドンピシャ世代のリスナーがマクロで、
ミスチルリスナーがミクロで、それが合わさることで何か新しいものが生まれると良いとおもいまーす👶
▶Mr.Childrenをミスチルと呼ぶということ
▶【桜井】ミスチルのリスナーを意識してる?
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