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ミスチル・桜井和寿さんの言葉がくれた、前向きに一歩を踏み出せる「手のひらサイズの希望」

Mr.Children・桜井和寿さんの歌詞は素敵ですが、メッセージや発言などメロディに乗せていない言葉にも素敵なものがたくさんあります。
今回は、楽曲「ヒカリノアトリエ」に関連して桜井さんが発したメッセージや発言を3つ取り上げて語りたいと思います。

「ヒカリノアトリエ」は2016年10月からスタートしたNHK連続テレビ小説『べっぴんさん』の主題歌として物語に寄り添って書き下ろされた楽曲ではあるのですけど、その歌詞は2016年4月に発生した熊本地震からも影響を受けたとされているんですよね。


■「Mr.Childrenより宮崎・佐賀の公演に来れなくなってしまった人達へ」(2016.4.22)

熊本地震の発生(2016年4月14日・16日)は、虹ツアーの開催期間中、しかも宮崎公演(4月22日)・佐賀公演(4月24日)という九州エリアでのライブを控えている時でした。
地震の影響を考慮して九州での公演を取りやめるアーティストもいた中、ミスチルも公演を中止や延期するのではないかと言われていました。
しかし、ミスチルは宮崎・佐賀の公園を予定通り開催しました。
それで宮崎講演の直前、ミスチルは、地震の影響でライブに来れなくなった方々を気遣い、メッセージをリリースしました。
そのメッセ維持には以下のような一節がありました。
一つ目の好きな言葉です。

“止まない雨はないです。
雨の後に虹が出ることもあります。出ないかもしれない。
でも空に架かった虹を見逃さないために、出来るなら下を向かず、前を向いて、空を見上げていてください。
また会う日まで!!”

メッセージ全文は虹ツアー特設サイトにまだ残っていますね。
このメッセージが元になって、「ヒカリノアトリエ」の歌詞の世界観が作られたんですよね。
このメッセージからは「辛かったり悲しかったりする状況はずっと続く訳じゃないよ。『これから絶対に良いことがある』とは言い切れないけど、前を向いて歩き続けていたら、良いことがある可能性って高まるんじゃないかな?そう思えたら、それが良いことの序章です」みたいなニュアンスが感じられます。
私は熊本地震の影響を直接葉ウケテイマセンが、この言葉はとても心に残っていて、大切にしていて、ほぼ暗記していて、何かという時には思い出しています。
日常生活の中でもとても勇気づけられる言葉になっています。
取り巻く状況や心のなかが雨降りだからと、下を向いて立ち止まっていても、虹には出会えないよな。。前を向いて空を見上げていなければ虹に出会えないように、精一杯生きて、できる限りのことをして、前に進まないと、よい状況には向かないよな。。。
そんなふうに「虹」メッセージを思い出すと希望を持ってちょっとだけ前へ歩みを進められます。
何の保証もなくても、虹がかかることを奇跡が起こることを信じてみたくなります。


■Live & Documentary「Mr.Children、ヒカリノアトリエで虹の絵を描く」のスピーチ

ミスチルが宮崎公園前に前述の「Mr.Childrenより宮崎・佐賀の公演に来れなくなってしまった人達へ」のメッセージをリリースする舞台裏はLive & Documentary「Mr.Children、ヒカリノアトリエで虹の絵を描く」』に少し収録されていますね。
ドキュメンタリーの中で桜井さんはチケットはあるのにライブに来れなくなった人が「今日だったんだよな」都終焉までの時間を過ごすよりもメッセージを見たほうが気持ちが楽だろうからいちはやく出したいんだということを」スタッフさんに訴えていますね。
また桜井さんはミーティングでスタッフさんに向けて以下のことを話しています。
二つ目の好きな言葉です。

“人に嫌われないために嫌われることはしない嫌がられることハッウィないっていう生き方も大事なんだけど、俺らは喜んでもらえるために何かをするってい方に心を動かしたいしアクションしていきたい。”

地震から1週間、被災エリアに近い宮崎・佐賀での公演。
余震もあり交通機関の不安もあるなかで自粛すべき 配慮すべきライブどころじゃない、参加者の安全を確保できるのか?という声も予想できたと思うんですよ。
いや、実際にそういう声がありましたから、本人たちにも届いていたのかもしれないです。
でも、ミスチルさんは前を向いてライブを結構し、来てくれる人たちを喜ばせることを選びました。
来られなくなった人たちが少しでも気持ちが楽になるように心を寄せるメッセージを出すことを選びました。
批判されないように何もしないのではなく、できる限り前を向いて誰かの喜びや笑顔のためにアクションしていくという思いは、「ヒカリノアトリエ」の“つい損か得かで考えてる でもたった1人でも笑ってくれるならそれが宝物”という歌詞へとつながっていったようにもおもいます。
災害の中でそうすることが絶対に正しいんだとは言えないですけど、ライブのけっこうもメッセージのリリースもミスチルのアクションが多くの人に希望を与えたのは確かだと思います。


■「Mr.Children DOME & STADIUM TOUR 2017 Thanksgiving 25」のMC

3つめの好きな言葉は、映像作品「Mr.Children DOME & STADIUM TOUR 2017 Thanksgiving 25」で「ヒカリノアトリエ」を歌う前の桜井さんのMCです。
映像収録は2017年9月9日 熊本県民総合運動公園陸上競技場公園ですね。

“喉が乾いた時、ペットボトルのキャップをひねって一口水を飲むようにまた、口淋しいときに飴を舐めたりガムを噛んだりするように僕らがそれからみなさんが悩んだり傷ついたり寂しかったり迷ったりそんな時にポケットの中に入れて持ち歩けるようなカバンの中に入れて持ち歩けるような、そんな手のひらサイズの希望の歌を作ろうと思ってできた曲をお届けします。”

私はちょろいので、この曲紹介MCでさらに「ヒカリノアトリエ」がすきになってしまいました。

もともと「ヒカリノアトリエ」は暖かくて優しい曲だと感じていましたが、ミスチルから桜井さんからこういう言葉を聞くとこの曲の自分に寄り添ってくれている感が増し増しになります。
悲しいかな、「希望」が悪い状況を劇的に改善してくれることはきっとないですよね。
この夢想家でもそれぐらいはわかっています。
でも楽しいことを想像したり、良いことを期待したりするっていうちょっとした希望がそばにあるだけで、悩んだリ迷ったりした時に気持ちを楽にしてくれたり、さびしい時に元気をくれたり、傷ついた時に癒してくれたり、後ろ向きな気持ちを少しだけ和らげてくれることはあると思います
「ヒカリノアトリエ」を聴くと、百万回に一度の奇跡を信じて顔を上げたくなるし、直向きに前を見ていたら楽しいことあるかな良いことあるかな虹が出るかなとちょっとした希望を感じることができます。
そして、「ヒカリノアトリエ」のマーチ調のリズムが足を踏み出させてくれます。

希望は良いものだよ。たぶん最高のものだ。そして良いものは決して滅びない。

ショーシャンクの空に

そんな言葉がミスチルの歌詞にも登場する名作映画にありましたけど、この世界で生きていくのに希望は必要ですよね
すべてが優しすぎる嘘だとしても、これからも「ヒカリノアトリエ」をお守りみたいにポケットの中にカバンの中に忍ばせて暮らそうと思います。



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