少年ルドビコと26の十字架―日本二十六聖人の殉教の歴史
昨日、長崎で日本二十六聖人殉教記念聖会に参加して、ゴスペルも特別に歌わせていただきました。長崎の西坂公園という場所で。
その西坂という場所には日本二十六聖人のレリーフがある。
約400年前に実際にその場所で、26人のキシリタンが十字架にかけられて処刑され、殉教した場所がその場所、西坂公園。
そのレリーフのを見ていくとわかるのですが、大人だけでなくて、小さな子どもも加わっていたことがわかります。
その中にひとりにルドビコ茨木という12歳の少年がいました。
このルドビコ茨木の話の中にこういう話がある。
役人の寺沢半三郎という人から
「ルドビコ、お前の命はわしの手のひらの中にある。お前はわしの養子になれ。養子にしてやろう。そうすれば助かるのだ。何も死に急ぐことはない。」
と言われたときに、
「ありがとうございます。それでは養子にしていただきます。ただイエス・キリストへの信仰、これだけは捨てるわけにはいきませんので、この信仰だけは守らせてもらいます。」
半三郎は即座に言いました。
「それだけはダメだ。イエス・キリストへの信仰、それだけはダメだ。それさえ捨てれば後は何をしても構わん。その信仰だけは捨てなさい。」
その状況で12歳のルドビコ茨木の返事は驚くものでした。
「お役人様、キリストが下さる永遠の命を失って、この世で50年生きたところで何になりましょう。私はキリストとともに永遠のパライソなる天国に行きとうございます。あなたの方こそ、このイエス・キリストを信じて私と一緒にパライソなる天に参りましょう。」
そしてルドビコ茨木は殉教していきました。
12歳の少年がなぜこんな選びが出来たんだろう。
そこには特別な神の助けがあって、そして、彼にとって天国はまさに現実としてあったんだと思います。
このルドビコ茨木のこと。教会で作られた映像がありますので、ぜひご覧ください。