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【中高生のママ向け】学校でうまくいかない子どもの共通点【〇〇が下手な子どもは悪循環】

こんにちは!べいぶです!これまでに1000人以上の中高生と関わってきた10年目の教員です。

今回は中高生のママ向けに、「学校でうまくいかない子どもの共通点」についてお話をしていきます。


これまで多くの中高生を見てきて、学校生活がうまくいっている生徒とそうでない生徒には明らかに違いがあります。もちろんうまくいくかいかないかはいろいろな要因が複雑に絡み合っていますが、根っこをたどっていくとうまくいかない生徒には「ある共通点」があることがわかりました。今回はその共通点についてお話をしていきます。


結論:学校でうまくいかない生徒は「叱られ下手」

学校生活でうまくいくかどうかは、先生に叱られているとき、叱られた後の対応で大きく変わってきます。この対応が悪いと、マイナスの気持ちを引きずり、授業の集中力や友達との人間関係にも悪影響を及ぼします。

それが学校外でも響き、いろいろなことに攻撃的になってしまったり注意散漫で事件事故に巻き込まれてしまったりすることもあります。マイナスな気持ちを引きずると、いろいろなことが悪循環になります。

社会に出てからでもそうですが、上司から叱責を受けたり、人から注意を受けたりすることは必ずあります。生きていて他人から指摘を受けないことはありません。叱られたとき、注意を受けたとき、対応が悪いと人間関係が崩れます。そんなことにならないように、学校にいる間に叱られ下手を治して「叱られ上手」になってほしいと思います。


叱られ下手の3つの特徴

叱られ下手の特徴①:嘘をつく
叱られ下手の特徴②:相手と戦う
叱られ下手の特徴③:失敗を改善しない


叱られ下手の特徴①:嘘をつく

嘘をつくのは信頼を損ねる可能性の大きいやってはいけない行動の一つです。日常生活の中で取るに足らない些細な嘘をつくこともゼロではないと思います。その場を円滑に済ますために話を合わせるなど、冗談の一つとして言うこともあると思います。

ここでいう嘘とは、自分を守るための嘘のことです。自分を守るための嘘はなくしていかなければなりません。その場はよくても、後々取り返しのつかない失敗につながる可能性がとても高いです。

人間の脳には自分を守る自己防衛の機能がありますが、たいていの大人であれば自分をコントロールして誠実に真摯に対応しようとします。しかし未成熟の子どもであれば、叱られたくないなどその場しのぎで嘘をつくことが少なからずあります。私はこの記事を書いている現在は高校の教員ですが、高校生でも嘘をついてその場を逃れようとします。

社会人の方であればおわかりだと思いますが、仕事でミスをして上司に虚偽の報告などをすれば、小さな問題が大きな問題になります。だからこそ嘘をついたときには大人は厳しく叱ります。


叱られ下手の特徴②:相手と戦う

相手と戦うのは非合理的です。教員の中には「そのことでそんなに怒る必要ある?」と感じる先生もいますが、それは学校内に限った話ではありません。社会に出れば、そのような人がその何十倍、何百倍います。

何か言われたときにいちいち戦っていたら、あなたが本当にやりたいことに時間も労力も費やせません。自分の人権や尊厳が深く傷つけられるようなことでなければ、「はい、すみません。気を付けます」で終わり、次同じことをしないようにすればいいのです。

職員室で先生に叱られている生徒を近くで聞いていると、ときどきこんな生徒がいます。

先生:「〇〇、昨日の宿題出てないぞ」
生徒:「あ、昨日家でやったんですけど今日持ってくるのを忘れました
先生:「どちらにしても提出できていないじゃないか!」
生徒:「はい、すみません。」

上の例では、生徒がミスを指摘されたときにすぐに謝罪をせずに余計なことを言ってしまったので、先生の火に油を注ぐことになってしまいました。最初から「はい、すみません。気を付けます」と言えば終わりなのに、注意で済まそうと思っていた先生も叱る、怒ることになってしまったのです。

ミスをしたらまず謝罪をすることが何より大切です。そのあとに次どのように行動をするのかという今後の行動を伝えます。これ以上でもこれ以下でもありません。余計なことを言うと話が長引きます。


また、学校ではこんなこともあると思います。それは「誤解」です。先生も子どものことをずっと見ているわけではありませんし、場合によっては誤解された状態で叱られることもあるかもしれません。

叱られ下手の人、人間関係を厄介にする人は、相手が誤解して叱ってきた時に反撃に出ます。「違いますよ!勝手に決めつけないでください!」「誤解して叱ってくるなんて信じられない!」といった具合に。

誤解して叱っちゃう方がよくないのはわかりますが、それを追及したところで何も生まれません。あなたも誤解して相手をとがめてしまった立場だったとしたら、反撃しないでくれた方が助かりますよね?特に先生や上司といったいわゆる目上の人というのは、目下の人から追及されることに慣れていません。

誤解であろうがなかろうが、叱られたときに戦うのは賢い選択とは言えません。言われたときにはムッとなってしまうかもしれませんが、少しでも自分に落ち度があったと思うなら、すぐに「はい、すみません。気を付けます」と言いましょう。


叱られ下手の特徴③:失敗を改善しない

失敗は誰にでもあるものですが、2度も3度も失敗を繰り返すのはよろしくありません。一度の失敗でしっかり学び、次に同じ失敗が起きないように改善するのが一般的です。

それにもかかわらず、失敗しても改善した様子が見られずに再び同じ過ちを犯してしまうのはダメです。同じことで注意を受けるのは生徒も気分が良くないとは思いますが、注意する教員側も気分は良くありません。

お互いに気分が悪くなるのを避けるためにも、まずは余計な失敗をしないように心がける。もし注意や叱責を受けたのなら、次同じことをしないように改善をする。

先生たちも子どもに対して複雑で高難度のタスクを課すわけではないと思います。失敗したときにどう改善して次につなげるか、先生たちはその点を見ているはずなので、失敗はしっかりと改善しましょう。


叱られ下手を治す方法

叱られ下手を治す方法①:嘘をつかない
叱られ下手を治す方法②:相手と戦わない
叱られ下手を治す方法③:失敗したら改善する

叱られ下手を治す方法は、叱られ下手の特徴であることをしないことです。


叱られ下手を治す方法①:嘘をつかない

叱られたら嘘をつかず、聞かれたことすべてに正直に答えましょう

嘘をつくと真実が見えにくくなります。何が本当のことかを突き止めるために先生は質問を重ねます。たいていの場合子どもの話の中に矛盾点が出てくるので、バレてさらに叱られる要素が増えます。

まずは嘘をつかないこと。嘘をついたら余計に叱られることになるし、自分の信頼が地に落ちます。だったらはじめから正直に言ってしまった方が傷は浅く済みます。

嘘をつく行為というのは信用を下げる行為です。仕事では会社の被害を拡大することにつながる行為です。

日頃から自分を良く見せるためなどの小さな嘘もつかないように心がけましょう


叱られ下手を治す方法②:相手と戦わない

自分に少しでも落ち度があるのなら「はい、すみません。気を付けます」
相手に誤解があった場合は笑って訂正する

とにかく、誤解があろうがなかろうが誰かに叱られても戦わないことです。

叱る側は、次同じ失敗をしてほしくないだけなので、謝罪と次改善する意思を確認できれば長く話はしません。余計な言い訳はせず、最低限の言葉にとどめましょう。

また、叱った人に不満や文句を言うのは短絡的です。自分自身も誤解して相手を責め立ててしまうことがあるかもしれませんし、相手の失敗をいちいちとがめていたら人間関係はギスギスしてしまいます

すぐ誤解するような人は自然と周りからの評価が落ちていくので、あなたは優しく間違いを訂正してあげましょう。(しかし、普段嘘をついたり行動がしっかりしていない人は、間違いを訂正しても信じてもらえない可能性が大きいので、普段の言動に注意です)


叱られ下手を治す方法③:失敗したら改善する

何をすると注意を受けるのか、叱られるのかをしっかりと把握しましょう。そのうえで同じことで指摘されないように修正していくのです。もしどうすればいいかあいまいな場合は質問しましょう。丁寧に質問すれば答えてくれる先生は多いはずです。(中には「自分で考えろ!」と言う人もいるので、その場合は仕方ないので自分で考えるか他の先生に相談しましょう)

一番ダメなのは、失敗しているのに改善しようとする姿勢が見られないことです。余計に叱られる時間が増えてしまうので、何度も同じことで指摘されないようにしましょう。


最後に

学生生活中に叱られ下手を治し、正しい対応を身につけていれば、社会に出たときに上司や同僚との人間関係で無駄に悩むことも減ります。若いうちであればまだ修正が効きます。大人になってからでは叱られ下手は治りにくいです。ぜひ学生である間に「叱られ上手」になってほしいと思います。

叱ったり注意をしたりするのは膨大なエネルギーを必要とします。こちらとしても趣味で叱るわけではないし、「今指摘しないと将来困るだろうな」と思って叱ったりするのです。これは保護者のみなさんも同じ思いだと思います。

エネルギーを使って指摘をしたにもかかわらず嫌な態度を取られたら、次同じようなことが起きたとき今回以上のエネルギーを使わなければならなくなり、お互いが嫌な思いになります。好きで叱ったりするわけではないので、気持ちよく聞いてほしいし、そういう人の方が人生の幸福度も高いです。叱られ上手も立派なスキルです。

この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

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