ポケットモンスターの思い出
こんにちわ、今日はポケモンの思い出を書こうと思います。
今僕は、ポケットモンスターカードゲーム、(通称ポケカ)にどハマリしています。そして僕はサン&ムーン、ソード&シールドをやっていないなんちゃってポケモン好きでして、最近のポケモンはカードで知り、ネットのポケモン図鑑を開くという毎日です。
ポケモン赤・緑が登場した時は小学校高学年ときだ。コマーシャルで見て、「なんだこれ」と思った記憶がある。モンスターが150匹出てきて、通信ケーブルを使って交換や対戦ができる。赤・緑のバージョンがあってちょっと違う。そんなゲームは初めてだ。そして学校の友達間でもかなり話題になっていて、赤を買うか緑を買うかで盛り上がっていた。正直僕はそれほど面白そうとは思っていなかった。
当時、僕が持っていた初代ゲームボーイはもうすでに限界が来ていた。ソフトに関係なくNintendoのロゴはぐちゃぐちゃになって上から降ってくるし、途中で電源が切れてしまうなどが頻繁に起こっていた。しかし、ポケモンは買わないといけない。クラスのみんなに置いていかれたくないとか、そんな感情だったと思う。満を持して貯めていたお年玉を使い、同時期に発売されていたゲームボーイポケットの赤色と、ポケットモンスター赤を商店街のすごく小さいおもちゃ屋で購入した。(そのおもちゃ屋は、当時かなりのブームだったハイパーヨーヨの偽物をハイパーヨーヨだと言い切って販売している店なので、これが本当にポケモンかは電源を入れるまで不安だった。)
案の定僕はポケモン赤の虜になってしまう。友達とどこまで進んだかという話したり、「こいつは珍しいやつだ!」と自慢したらみんな持っていたり。ゲームを壊してしまうかもしれない裏技情報が出回ったり、実は151匹だったり。めちゃくちゃ楽しんだ。
そんな折、学校の放課後いつものように友達の家に集まってポケモン交換やバトルを楽しんでいた。ちなみに僕はリザードンが好きで、友達にも僕のリザードンは一目置かれていた。(はかいこうせんを覚えさせていただだけだが)
すると一人の友達が「ああああああ!!!」と叫んで、ゲームボーイを壁に投げつけた。電池カバーと中の電池が吹っ飛び、友達は肩で息をしていた。
「なになに!どうしたん!」と僕を含めた友達で宥め理由を聞いた。「ファイヤーが!捕まらん!!!!!」と泣きながら壁に拳を打ち付けた。確かに、初代のファイヤーは異常に捕まりにくかった。かく言う僕も、一度が手持ちのボールを全て投げきり、マスターボールに指がかかった所でリセットをした事がある。
「もうマスターボール使ったらええやん!」「大丈夫、俺も連打手伝う!」「まずファイヤーがお前の所に来る気がない」などと訳の分からないアドバイスから、火に油な言葉を投げかける友達もいた。(ファイヤーだけに)
なんとか怒りは収まり、友達はもう一度ファイヤー捕獲に立ち向かうやる気を取り戻した。しかし問題は、壁に叩きつけられたゲームボーイが立ち向かえれるかどうかだ。そしてゲームボーイにやる気があったとしても、ソフトのデータが残っているかどうかも心配だ。
恐る恐る、友達はゲームボーイの電源を付けた。案の定、ロゴがぐちゃぐちゃになっている。そしてオープニングが始まらない。友達の涙が数滴、画面に落ちた。どう声をかけたらいいか、悩んでいた。部屋はとても暗い雰囲気となり、時間的にもそろそろ帰らないといけない時間だった。この状況でとても「じゃあ、、」とは言えなかった。大袈裟だがここで僕らが帰ったら自殺するんじゃないかと思わせるくらいの空気だった。その時だ、一人の天才の発言が空気を変えた。
「俺のゲームボーイで、ファイヤー捕まえたらええやん。」(ちなみに先述の火に油発言をした友達である)
その手があったか、、!!と思った。データは壊れていなかった。セーブポイントが少し手前で、ファイヤーにたどり着くのに時間を要したが、なんとかたどり着き、友達は速攻でマスターボールを投げ無事にファイヤーを捕まえた。
その後、ゲームボーイを壊してしまった事を烈火のごとく怒られたようだが(ファイアーだけに)、無事新しい本体も買ってもらいまたポケモンライフが始まった。ミュウツーでまたゲームボーイ壊すのではとヒヤヒヤしていたが、無事何事もなくゲットしていた。
今となっては、たかだかファイヤーが捕まえられなかったくらいで何をそんなにと思う。当時の友達の親御さんもそのような気持ちだっただろう。ただそのくらいポケモンに熱くなってたし、とんでもないブームだった(今もだが)事を鮮明に覚えている。
そして、ブームなのは非常に良い事だとは思うが、ポケカをまともに買わせてほしい。今僕は抽選が当たるのを神に祈っている毎日だ。次の抽選が当たらなかったら、持っているカードを全て燃やして引退してしまうかもしれない。ファイヤーだけに。