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スマッシュブラザーズの思い出(前編)

こんにちわ。今日はえらく寒いですね。雪が降ってます。雪国とまではいきませんが、冬はしっかり雪が積もって公園でソリ遊びとかをしていた僕も、すっかり東京の身体になり寒さに凍えております。
今日はそんな時期のスマッシュブラザーズと共に起こった事件の話です。

まずは登場人物の紹介です。
僕は中学3年生の事、好きな人がいました。同じクラスで吹奏楽部、ゲームやアニメが好きな女の子でその頃からゲーム好きな僕とは話が合いました。仮名でヨシコと呼びます。
また、よしこのグループに僕の幼馴染の事を好きな女の子がいました。この子をトモコと呼びます。幼馴染はツヨシとしましょう。
そして更に、僕とツヨシと仲が良かった友人が、ヨシコのグループの別の女の子が好きでした。友人をハルオ、女の子をキョウコにしましょう。ここまでは全員同じクラス。
更に更に、ヨシコのグループではあるものの、若干一匹狼感がある別クラスの女の子がいて、その子は僕の事が好きなようでした。この女の子はマミとしましょう。

初っ端から色々出ましたね。もういいやと思ったと思いますが、もう少しお付き合いください。登場人物を整理します。矢印が好意のベクトルです。

・僕→ヨシコ
・ツヨシ(幼馴染)←トモコ
・ハルオ(友人)→キョウコ
・僕←マミ
※女の子は全員吹奏楽部の仲良し。マミだけ別クラス。

さて、本題に入ります。

時期は1月、中学3年生。まさに受験真っ盛りであり遊びの時間など到底なく、あまねく追い込みをかけている時期です。
そんな中ヨシコから僕に対し、1つの提案がありました。

「ちょっと息抜きも兼ねて、グループ同士で遊ばへん?」

僕はもちろん心が踊り、2人の都合も聞かずに承諾しました。
しかし、その提案には1つ裏がありました。トモコがツヨシに近づきたいから、というのが一番の理由でした。まぁそんな事は僕には関係ありません。そして外は寒いので、僕の家で集まろうという事になりました。
キョウコも来るとの事で、ハルオの承諾は問題なく、ツヨシは家が徒歩10秒だったので「まぁええで!」との事で承諾。後は当日を待つのみです。

日が近くなり、ヨシコに「家の場所教えとくで」と伝えた所、「あ、マミが知ってるらしいから大丈夫!集まって一緒にいくわ!」との事。
あれ、マミも来るのか。そしてなぜマミは僕の家知ってるんだ。と不思議に思いましたが、放っておきました。当時はマミが僕を好きだという事は知りませんでしたから。

そして、事件が起こったのが当日の午前。

ハルオから一本電話がありました。(当時は携帯など持っていなく、家電)
「すまん!今日なんやけど、ちょっと親の許可が出ずで行けなさそうや。」
ハルオは学校の中では成績上位。塾でもトップクラスで、結果お医者さんになっています。家庭は教育に厳しい事は知ってましたし、仕方ないという感じでした。
まぁ、ハルオ的にはキョウコの顔が見たかっただけで、向こうからしたら問題ないだろうというくらいでした。(余談ですが、受験が終わったあとハルオはキョウコに告白し、無事フラれた)
また電話がなりました。ツヨシからです。
「ごめーん!ちょっと今日行けへんわ!急にばあちゃんち行くことなって!」
僕は忘れていました。ツヨシが相当な気分屋だという事を。且つ彼にとっては特にモチベーションはなく特段来る意味はない。ハルオがいりゃいいだろくらいの予定なので、ばあちゃんちを取ったんだろう。
これは正直マズいです。なんせ今回の目的はトモコがツヨシに近づきたいから成立した会合です。主賓が来ず、まだ童貞の僕が1人で4人の女の子と何をすれば良いかなど、皆目検討もつきませんでした。
すぐにヨシコの家に電話をし、キャンセルしようとしましたが、「ヨシコもう遊びに行ったのよー。」とお母様から。携帯のない時代、こうなってはもうどうしようもありません。覚悟を決めて迎え撃つしかありませんでした。

そして4人はなぜか知っていた僕の家に到着。ピンポーンと軽快なチャイムがなり僕はドアを開けました。
あれ、キョウコがいない。

「ごめーん!キョウコ、ちょっと体調が悪くて。」
ハルオの事情を話していたので、ヨシコはバツの悪そうな顔をしていましたが、それは問題ない。ハルオもいないからだ。

「ああーそうなんや。仕方ないな!ほんで、こっちも実は、ツヨシとハルオがいなくて、、」
流れで理由と共に切り出しました。トモコの落胆した顔をしていましたが、折角なのでと家で遊ぶ運びになりました。

さて、どうするか。予定ではこたつに入りお菓子を食べながらトランプなどをし、時間が経った所で僕はヨシコをゲームに誘い、ヨシコが好きなカービィDXをする。他は適当に過ごしておけ。と思ってましたがそうはいきません。人数は4名。僕の答えは1つでした。

「スマブラしようぜ。」

当時大流行だったスマブラを引き合いに出し、ヨシコの気を引く事を一点に提案しました。

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