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英語修行難行苦行ニュージーランド編 101 Thank you は Sank you

ジェフとマークは微笑んでいた。
二人が順番に言った。

「Koichi , nice knowing you .
(コイチ、君と知り合いになれてよかったよ)
Please never say "Sank you" for "Thank you" 」
(もう二度と Thank you を Sank you って言うなよ)

「Koichi , don't say "B" for "V" any more . So see you at dinner .」
(コイチ、もう V を B って言うなよ。じゃあまた夕食で)

ただの「サンキュウ」は「Sank you」に
ただの「ブイ」は「B」になってしまうのだ。

私は気をつけながら言った。
「Jeff , Mark , thank you , see you at dinner.」
(ジェフ、マーク、ありがとう、また夕食で)

「See you .」
(じゃあね)
と言って2人は階段を下りていった。

2人が帰ってから私はスーツケースの中から
英和辞書を出した。
巻末の方にある発音コーナーを改めて見てみた。

これだよ。
ここにあるよ。
高校でも日本の大学でも何度も見たことはあるが正直いって
あまり真剣ではなかった。

日本の大学のESSの先輩たちが
忙しそうに口を動かしていたが
先輩たちはこれを忠実にやっていたことになる。

私もそれを見習っておいたらなあと今頃後悔している。
Five Golden Rules ばかりでなく
一つ一つの発音をしっかり練習しようと心から思った。

その時突然「ホームステイ」のお金紛失事件が思い出された。

そうかこれだったんだ。
robber, robber
thief, thief
と何度言っても分かってもらえなかった。

R, L, F, V, TH などの発音が正確でないととんでもないことになるのだ。


 


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