英語修行難行苦行ニュージーランド編 148 海外赴任家庭の子弟
サザーランドさんが話し始めた。
「新井さんは日本では教育大学の学生でしたね?」
「はい、そうです。」
「実はお願いがあるのですが。」
「何でしょうか?」
「ウエリントンにも日本人が何人かいて、その子供たちはみんな現地の学校に言ってるんですがいずれは日本に帰るそうなんです。」
「そうですか。」
「それで日本に帰ったときに困らないように、子供たちに国語と算数を教えてやって欲しいんです。」
「何年生ですか?」
「6年生が2人、5年生が1人、4年生が2人の合わせて5人です。」
「一度に教えるんですか?」
「できれば。」
私は日本にいた頃アルバイトで家庭教師や塾の教師も経験しているので多分教えることはできるだろうが「複式学級」は経験したことがない。
しかし「現地の学校に通っている日本人の子供たち」に大変興味があったのですぐにOKした。
「教材はどうしますか?」
「各自熱心なご父母なので、日本から取り寄せているそうなので
それを使えるということですよ。」
「どういう子供たちですか?」
「皆さん日本の会社の駐在員の方々の子供たちです。」
「おもしろそうですね。」
「そう言っていただくとこちらも安心です。」
こどもたちは「英語」はだいじょうぶなのだろうか?
と余計な心配をしていた。
授業は毎週土曜日に午後1時からと決まった。
そして最初の土曜日
私は驚くべき光景を目にすることになる。