私は曇り空

今日の空模様といえば
どこかに晴れ間が見えそうな訳でも
いつ雨が降り出しそうな訳でも無く
灰の色した雲が空を覆うばかりなのです。

私はどうも曇りが苦手なのです。

晴れてくれるのならまだしも
いっそのこと雨でも降ってくれるのならば
雨音に耳を貸すこともできるというのに。

どちらにも振り切れていない
その中途半端さが私は好きになれないのでしょう。

そう呟いてみては
自分に目を向けてみると
こんな曇り空よりも
私は中途半端に生きていることを思わせられるのでした。

中途半端が好きになれないのは
そう思っている私が何よりもそうであるから。

気付いた時には
それを見出した少しの喜びと
そんなものを覆い尽くすくらいの
自分に対してのやるせなさが
私の心に広がっては
色を奪っていくのでした。

そんな私の心というのは
曇り空なのかもしれません。

死を嘆く程の苦痛こそありませんが
しかし心が満たされるようなことも無く
晴れも雨もないままで。

そうして私を映し出したような空模様のことを
私は嫌うのではなくて
むしろ少しは好いてやろうと思いました。

そんな気分でこの文を作ってみました。


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