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自作のドレスを作って、ウエディングフォトを撮りに、宮古島に行った話

先日、宮古島にウエディングフォトを撮りに行きました。ドレスは、僕が作ったんですよ。パートナーと意見交換しながら。もちろん、ドレスなんて、服すら作ったこともない。全くの未経験だったんですが。まあ、やってみるものですね。素敵なドレスができました。

実際のドレス

まあ、プロの作品と比べればたいしたことないと思いますが、パートナーは喜んでくれたし、ヘアメイクをしてくれた美容師にも褒められたので、僕は満足です。

5日間ぐらい滞在したのですが。撮影の予定日として設定していた2日間のうち、1日は土砂降りでした。ラスト1日で撮らないといけなかったんですけど、天候が奇跡的に回復。いい写真がいっぱい撮れたわけです。

なんで、こんな話しているのか。別に自慢したいわけではなくて。「どうしてうまくいったのか?」を自分なりに考えてて、大切なことに気がついたからお伝えしたいってわけなんです。

うまくいく人とうまくいかない人って、やっぱりいるよねって思ったわけです。過去の体験とか、能力とか、そういうものでは説明できない部分が左右しているような気がしたわけです。

現に、僕はドレスを作ったこともなければ、カメラマンのスキルもなければ、天気予報士でもない。でも、ドレスはできたし、写真も撮れたし、天気も良くなった。これは運がいいのか、それとも…

うまくいくためのたったひとつの条件

ドレスの件だけを切り取れば、ドレスを作ることは大変でした。

まずは、布を選んで、型を選んで、裁断して、縫い合わせる。レースも付けたいっていう要望に応えるために、レースを選んで、裁断して、バランスよく縫い合わせる。工程が多くて、納期も厳しかったのです。

もともと直前までやる気にならない性格も相まって、出来上がったのはギリギリでした。これにはパートナーも怒り始めて。謝りながら、最終調整。大変でした。(自分が前もってやらないのが悪いのですが、笑)

ただ、ドレスを作る前から、どんなドレスを着てもらって、どんな写真を撮りたいかってことは明確にイメージできていました。パートナーと意見交換することで、お互いのイメージの相違も修正できたし、結果、満足できるものになりました。

もちろん、僕だけの力ではなくて。パートナーが着たいドレスの写真を見せてくれたり、生地を選んでくれたり、意見をはっきりと伝えてくれた。お互いに自分の意見をはっきりと言い合える関係性は、以前からのもの。お互いに持ち合ったイメージをカタチにすることを僕がしただけなんですが。イメージの再現度で言えば、最高でした。

何かにチャレンジして、うまくいくためには、やっぱりイメージできることが重要なのです。イメージできないものは、実現することはできない。これは、真理だと僕は思ってます。

別に、始める前から協力者がいなくてもいいんです。能力がなくてもいい。経験もなくてもいい。重要なのは、始める前に最高の状態をイメージすること。そのイメージを実現させてくれる能力や手段、方法などといったものは、後から調達できるんだって、改めて実感しました。

うまくいかない人のたったひとつの特徴

今回、宮古島へ旅行したことで、たくさんのことが学べました。ドレスを作って、最高の写真を撮る。これが成功したことも大きな学びでしたが、それ以上に大きかったのは、移住者の体験を聞けたことです。

3日目の夜。ある飲み屋に、二人で夕食を食べに行きました。店主と話していたら、すごく興味深いことを聞いたんです。店主が言うには、宮古島に憧れて移住してきても、3ヶ月ぐらいで出ていってしまう人が多い、と。

不思議じゃないですか。移住者は全員、旅行で宮古島を訪れ、自分の人生がよりよくなると思って宮古島に住むことを決める。でも、3ヶ月以内にもともと住んでいたところに戻っていく。

海も綺麗だし。生活費も安いし。観光客も多いから稼ごうと思えば、色々な手段はあるわけです。それに何より、憧れの宮古島に住めるわけですよね。でも、帰ってしまう。

実際に、別のお客さん。移住されてきた方の話を聞かせていただくと、はっきりいって、「こりゃダメだ」と思いました。思考パターンというか、思考の方向性がまったくなってないんです、悲しくなるぐらいに。

その移住者の方が言うには、「宮古島には移住者コミュニティがある」と。そして、「そのコミュニティに馴染めるかどうかで、移住した後の生活が決まる」って言うんです。その方は、宮古島の海に惚れて、移住してきたらしいのですが…。

お分かりですか。未来の選択を、いい面だけを見て決めている。こりゃダメだと思いました。

多くの人は、住む場所や景色などの外から見ていいと思えるものだけで、自分の幸せや生きやすさを決めてしまっています。いい面は見ているんですけど、リアルにイメージしてないんですよね。

これは偏見かもしれませんが、宮古島に限らず、田舎のコミュニティは、閉鎖的です。すぐに噂は広まるし。不義理なことをしたり、村のルール(仮にそれが、どれだけ理不尽であっても)に従わないと排斥されます。周りの目を気にしながら、村八分にあわないように生きていく必要があることは、明白です。そんなリアルな姿を、イメージできない。

結果、めんどくさい近隣住民や他人にもペコペコしながら、村のコミュニティの中で生きていかなければならないことやコミュニティに馴染めないことが原因で、宮古島を去るのです。

予想外のことが起こらない。事前に、ありとあらゆる可能性を把握しておけ。なんて言いたいわけではありません。想定外のことが起こることは、人生において当然のことです。ただできる限り、不測の事態を想定しようとしているかどうか、によってイメージの解像度が変わるって話です。

人生において、「これがあれば、絶対に幸せになる」なんていう選択肢はありません。選択するということは、何かを犠牲にすることです。同時に、何かを受け入れるということです。それを前提に解像度高くイメージする必要があるんですよね。

やっぱり「誰と生きるか」が重要だった

最後に、僕が思う幸せに生きるための方程式を紹介したいと思います。もちろんこれは、僕が思う幸福論なので、あなたはあなたの幸福論を考えてね。

幸不幸と他人も関係ありません。ほとんどの人は人間関係で悩みます。しかし本質的な人間関係上の問題は、深い人間関係を築けないことです。多くの人は、100人の人間から1つずつ点数を稼いで、人間関係の幸福度を100点にしようとします。でも、それは無理筋です。信頼できる人から常に100点の幸福度を稼ぎながら、その他の人とは適当に関わる。これが人間関係をうまくサバイブするコツです。

つまり、信頼できる人と信頼し合い、その上で、場所を選ばず生きていく。これが僕が考える、幸福のイメージです。この人でないとダメだって思う人と一緒に、どこでも、誰とでも。僕はこれを目指して生きています。

不測の事態が起こるとすれば、パートナーとの別れ。そうならないように、優先順位は常に相手が一番になるように、生活を設計しています。大切な人はいつまでもそばにいるとは限らないからです。できる限りの時間と思考、行動で相手も幸せになってもらえるように日々邁進しています。

パートナー以外の人間はどうなってもいいのかっていうと、そういうわけではありません。社会が生きづらいものになれば、僕も、僕が大切に思う人も、不幸になるからです。どれだけ僕が100点の愛情を注ごうが、周りから100点を奪われていれば、意味がないのです。だから、世直しをしたいと思っています。これをお読みいただいている方にも幸せになっていただきたいと思っています。

まとめ

僕が思うに、宮古島でなければならない理由なんてないんです。宮古島も素晴らしい人はいます。でも、宮古島でなくても素晴らしい人はいる。宮古島にもめんどくさい人はいます。別に、宮古島でなくてもいる。宮古島でしか感じられない幸せも、不幸も、ないわけです。幸不幸と場所は関係ありません。

誰と出会うかというのも、地域性とは無関係です。自分に合わない人はどこにでもいます。だからこそ、自分が大切だと思っている人が誰か、その人とどのように生きているかっていうことが重要になるんだと思います。

自分がこの人と生きていきたいって思える人がいれば、また、相手を第一に考えられる素養がお互いに備わっていたら。人はどこでも幸せになれるなって思ったわけです。まずは信頼できる人と一緒に生きている状態をイメージした上で、プラスの面だけではなく、マイナスな面も考慮し、人生を設計していくことは重要だなと思った宮古島旅行でした。

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