投機が定着されない理由と願い
投機と聞いて皆さん何を想像するだろうか。
大半の方は、ギャンブルとは言わないが、リスクのある投資性商品のことが思い浮かぶ方も少なくない。
確かに某保険会社の資料のトークスクリプト内では、
投機はリスクが高いので辞めましょうという言葉をよく耳にする。その真横で聞いた時には衝撃を受けたのが記憶に新しい。
日本人の大半が資産運用に定着している理由はそういった甘い誘惑の勧誘からだろう。
基本的に、金融商品を選択する際に、投機取引、長期投資、資産運用の3つに分類される。それぞれパターンや性質は全く異なるが、お金を増やす手段として持ちいられる。
主に、資産運用、長期投資、投機取引の順に馴染みがあるだろう。一つずつ説明していく。
まず、資産運用。
これは、分散投資をしながら長期で積立をしながら資産を作りましょうという運用だ。これは、保険、投資信託といった給与の中から安定的に避けてリスク回避しながら増やすもの。その為に、投資先を分散させてヘッジさせるもの。基本、ドルコスト平均法が使われる。価格の変動幅で一定額の口数を買い増していくものになる。20年ぐらいすれば複利の力を増してくるものだ。ただ、投資成果が出てる昨今では10年以内でもパフォーマンスが良いものもある。これは時代と経済の流れで左右されるので確証はない。
次に、長期投資。
これは株を長期的保有することによって得られる利益や配当で成長を期待する取引だ。これは企業分析に時間をかければある程度推測が可能なもの。ここには裁量や知識を積んだ者とそうでない者に差が出る。これは安く買って成長して値が上がったら売れば利益が出るので、短期間で100倍、200倍になる個別株が存在する。長期になれば何千倍も夢ではない。皆、テンバガーを固く狙ってくる。
最後に、今日の題材でもある投機取引だ。
これは、機会に投じて短期売買を繰り返して利ざやを稼ぐ取引になる。俗に言う、FXやCFD、バイナリーオプション、今では仮想通貨取引もこれにあたる。仮想通貨で富を得たものは数知れずいるだろう。金融派生商品はハイリスクに該当する。
しかしながら同調圧力が強い日本では、やっている人口が少ない、少数派には否定的で不信感を抱く人が多い。資本主義に惑わされないと考える人間からすると、それは逆にチャンスと捉えることが出来る。何故なら、資本主義を牽引してきた数%の人達が投機に精通しているからだ。
自然に与えられたものを敢えて選ばない者がその数%に入る。これは深く説明するのは長くなるので、ひとまず21世紀の資本から読んでみることをお勧めする。
Gの住人ではなくRの住人になれればそれは叶うことを意味する。しかしながら、日本は資本主義に従って先進国へとのし上がった。世論を統治し、国が牽引してきた。
Gの住人が大多数である。
Gとはエコノミックグロースと言い、経済成長率=企業に勤める労働者を意味する。企業を大きくするように労働者が存在する。企業を成熟させてきたのは労働者の存在だ。長年勤めた人間には成果として終身雇用という人生の安泰をプレゼントをしようではないか、などとプロパガンダを掲げてきた。
しかし、給与所得者にはボーナスという特別賞与が与えられる。見ぬ知らずに擦り込まれた広告という罠で消費脳を刺激された一般階級者は、賞与から資本主義のバーゲンセール品を購入し、それが友達、恋人、家族への愛に繋がるのだ。この一連の流れの人生を歩む事へ誘導されていく。何の違和感を抱くことも無く。そして、極め付けには銀行で貯蓄をというプロパガンダの幕を降ろされる。
投資や投機とセットになっている破産への抵抗が強い日本人にとって、資本主義を牽引してきた者達には勿論、我々がそれらと接することが不都合だということだ。
国民のお金を軍事産業へ使えなくなるからだ。これは時代であり、仕方のないことでもある。戦争が盛んに行われ、テクノロジー技術が未発達の時代には。
悪くいうと洗脳手段はストレートに伝えられていた。
当時はそれはそれで良しとしていた。
最後に。
日本人として日本を愛するものとして、ただの欲望という感情で人を殺し会う戦争の無意味さを各国それぞれが真摯に受け止めて欲しい。
人は産まれて来た時に人を殺すために産まれてきてはないはずだ。産声と共にお母さんへありがとうと伝えるために産まれてきたはず。
その愛を是非、自国だけに注いで欲しい。
他国を見て気を荒立てないで欲しい。
一時的な感情など捨てて欲しい。
この思いをここに記すこと、それが私のこの世界への投機でもある。
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