
"タダより高いものはない"…?無料クレカ派が損している意外な真実。
私はケチなので、よくお得な情報にアンテナを貼って様々なキャンペーンにエントリーしている。ところが、途中で「あれ、これはなんでエントリーしているんだっけ」と忘れてしまうことが多々あるため、自分への備忘録も兼ねてこの記事を執筆しようと思う。
【#備忘録シリーズ】
1.はじめに
私はこれまで、数多くのクレジットカードを使ってきた。楽天、エポス、イオン、三井住友、JCB 、PayPay、、、。でも、本当の意味で「このカードに出会えて良かった」と思えたのは、アメックス・ゴールド・プリファードカード(AGP)が初めてだった。
この記事では、このカードを使い倒すための具体的なハックと、私が体験した「ちょっと贅沢で楽しい」生活を赤裸々にシェアする。また、このカードを手にいれるに当たっての最大の障壁は年間費でも、サービスの内容でもなく妻を納得させられるかだった。
AGPカードはいわゆる高級なクレカであり、年間費無料のクレカで充分だというのが普通の人の考え方だろう。
さらに、いくらお得な特典があっても、自分のライフプランにハマらない絵空事を述べられても納得はしないだろう。
だが、そんなひとこそ読んでほしい。
繰り返しになるが、そういった考え方の妻を説得した経験をふまえてこの記事を書いているからだ。
きっと、あなたのパートナーもこのカードを手に取れば、日々の支払いが未来への投資に変わる感覚を味わえるはずだ。
【注意!】
※以下の記事はクレカの年間決済額が200万円以上の場合を大前提としているため、年間のクレカの支払いが200万円未満の人は”絶対”に読まないでください。
——3年間は年間費が実質無料
アメックス・ゴールド・プリファードカード(通称AGPカード)の年間費は39,600円だ。「年会費が39,600円?高すぎる!」と感じた人もいるかもしれない。
でも、安心して欲しい。通常の入会特典は8万ポイントだが、2025年3月31日までキャンペーンを実施しており、今だけ特別に13万ポイントをもらうことができる。そのポイントで年間費を相殺する仕組みがあるため、
3年間は年間費が実質無料なのだ。
入会特典の条件は、
・半年以内に100万円分の決済をすること
・紹介用のURLから入会すること
※紹介以外は1万ポイント少なくなるので注意
そのため、次の章以降に紹介するサービスを3年間タダで享受して、やっぱり違うなと思えば有料になる前に辞めればいい。
<余談1>
正直、これでようやくスタートラインにたてた段階だ。なぜなら、妻は永年年間費が無料という最強のクレカ持ちなのだ。そのため、年間費は実質無料だと伝え、妻の不安を最初にしっかりと取り除いてあげることが次の話を進める上でとても大切なステップになる。これを、マーケティングの世界では”リスクリバーサル”という。ちなみに、絶対に読まないでくださいと禁止されればされるほど、読みたくなる現象を”カリギュラ効果”という。また、ジャパネットのように、通常価格と比較してお得になっているように感じさせることを”アンカリング効果”という。
——こんな人におすすめ
・年に1〜2回、少し贅沢な食事をする
・年に1〜2回、国内旅行に出かける
・年間200万円の支出がある
逆に、上記を満たすにも関わらずまだAGPカードを持っていない人や無料のクレカを使用している人はAGPカードを持っている人に比べて損をしている可能性すらある。
さらに、直近で海外旅行や、引越し等で大きな支出の予定があれば尚更だ。
<余談2>
人間は、お得なことより、損をしたくないという心理が働くことが多い。これを”プロスペクト理論”という。行動心理学の分野だ。
例えば、「①資産運用すれば資産が増えてハッピーになる」「②資産運用をしないと老後の資金が足りなくなる可能性がある」どちらも資産運用の話だが、どっちが興味を引くだろうか。答えは後者だ。

2.基本情報
• 年会費: 39,600円(税込)
• 家族カード: +2枚まで無料
• ポイント還元率: 基本1%
(100円につき1ポイント)
※対象加盟店での利用で最大3%
(100円につき3ポイント。年間50万円利用分が上限) 
• ポイント有効期限: 無期限

次の章では、3年間でどのようなサービスを受けられるかをイメージしやすいようにAGPの本当に使えるサービスを「3つだけ厳選して紹介」していく。個別の特典はさまざまあるが、その紹介は公式サイトやブログでわかりやすく記載されているので割愛する。

<余談3>
このカードの特典は、両手で収まらないほどある。しかし闇雲に、あれも良いこれも良いと特典を並べてPRするのが効果的とは限らない。むしろ、相手が喜びそう、使いやすい特典を厳選して提示することをオススメする。選択肢が多いと決断を回避してしまう人間の行動心理に寄り添った提案方法だ。これは、マーケティングの世界で”ヒックの法則”と呼ばれている。

3.カードを持ってるだけで利用できるサービス(付帯サービス)
■①ゴールド・ダイニングby招待日和
対象のレストランを大人2名以上で予約すると、1名分が無料。しかも、何回でも利用できる。
※ただし、同一店舗での利用は半年に1回。

対象のレストランは、北は北海道、南は沖縄まで幅広く、ミシュランガイドに掲載されている店舗や、多くの著名人が訪れている名店も含まれている。
対象のお店約200店舗を Google Mapsに一覧として共有リストを作成したので活用してほしい。コメント欄には、いくら分が無料になるのかも詳細に記載している。
【モデルケース1】
誕生日や、クリスマス、結婚記念日などの大切な日のディナーが1名分無料。
・通常、26,250円×2人=52,500円のところ
→この場合は、26,250円÷2人=13,125円/人
【モデルケース2】
仲の良い友人との贅沢ランチが1人分無料。
・通常、8,800円×2人=17,600円のところ
→この場合は、8,800円÷2人=4,400円/人

招待日和とは「医師」か「特別に承認された個人及び法人・団体」しか入会することができない特別なサービスだ。さらに、会費は年会費33,000円+月額約2,750円とかなり高額になっているためサービスの質はかなり高い。
<ゴールド・ダイニングのまとめ>
・決済の条件はないのでクレカが届いた瞬間から予約できる
・対象レストランは、1名分20,000円程度の価格帯が多い
・すなわち、年間費0円で飲食店の半額サービスを何回も受けられる。
<余談4>
このサービスを上手く利用すれば、今まで大切な日に使っていたディナーの予算は変えずに、クオリティを倍にすることができるのだ。
逆に、料理のクオリティはそのままで、余った予算をプレゼントなどに回すのも賢い使い方かもしれない。このサプライズは彼氏、彼女、家族などに喜ばれること間違いなしだ。
むしろ、今まで定価で食べていたディナーが勿体なかったとすら感じる日が来るだろう。
個人的には、大切な日の外すことができないお店選びが結構大変だったので、クオリティが担保されている対象店舗一覧から選ぶだけで良いというのもありがたいポイントだ。
もはや、年間費無料でこんなお得なサービスを受けられるクレカがあったらぜひ教えて欲しいくらいだ。

4.入会2年目から利用可能なサービス(継続特典)
継続特典は、1年以内に200万円以上の決済をすることで、2年目から利用できる。
■②フリー・ステイ・ギフト
国内外の対象ホテルでの1泊2名分の無料宿泊券がもらえるサービスだ。
対象のホテル
⚫︎西武プリンスホテルズ&リゾーツ
⚫︎マリオット・インターナショナル
⚫︎ハイアットホテルズアンドリゾーツ
⚫︎ニューオータニホテルズ
等なだたる有名ホテルばかりだ。
さらに、2泊以上で予約した場合、ホテルで使用できる5,000円分のクーポンがもらえる施設も多数ある。
【モデルケース1】
「ウェスティン ルスツリゾート」(北海道)が1泊2名無料。実際に泊まるといくらかかるのか、Agodaで上記ホテルを検索をすると値段はおおよそ5〜15万円だった。

モデルケース2
「シェラトングランドホテル広島」が1泊2名無料+5000円分のクーポン。実際に泊まるといくらかかるのか、Agodaで上記ホテルを検索をすると値段は下記の通りだった。フリーステイギフトと組み合わせて使う場合、1泊目が無料で、2泊目の料金は34,826円なので、5,000円分のクーポン分を引くと、実質29,826円で、2泊3日(2名分)の宿泊ができることになる。

<フリーステイギフトのまとめ>
・1年目に200万円分以上の決済で2年目から特典がもらえる
・宿泊券は2年目の年間費支払いの2ヶ月後に郵送されてくる
・対象ホテルは、1泊2名で50,000円程度の価格帯が多い
・すなわち、年間費0円で50,000円のホテルに泊まれる
■③トラベルクレジット
ホテルの宿泊費に使用できる10,000円分のクーポンが配布される。
特典は、1回の単一予約で2万円以上のホテルを、アメックスのサイトから予約することが条件だ。
<アメックスのホテル予約サイトは2つある>
1.トラベルオンライン
ピンからキリまで、豊富なラインナップで、格安サイトAgodaと同程度の値段のホテルもある。
2.ザ・ホテル・コレクション
・高級なホテルが多い
・2連泊からしか予約ができない
・部屋のアップグレードがある(空室状況による)
・12時からチェックイン可(空室状況による)
・チェックアウト延長(空室状況による)
・ホテル施設で使える約1.5万円のクーポンがもらえる

1.2のどちらともに共通しているのは、
・保有ポイントを充当させることができること
・100円=2ポイント貯まること
<トラベルクレジットのまとめ>
・1年目に200万円分以上の決済で2年目から特典がもらえる
・2万円以上の予約でしか使えない
・アメックスのサイトから予約
・ホテルに、1万円引きで泊まれる
<余談5>
私はケチなので、基本的にホテルにはこだわりがない。
というより幼い頃から泊まる宿といえば民宿。という環境で育ってきたからだと思う。しかし、価値観は人によって異なるもので、妻はラグジュアリーホテルが大好きだ。そんな絶望的な価値観のギャップに頭を抱えていたのだが、このクレカがそれを解決してくれたのである。普段の旅行はビジホで妥協してもらいつつ、年に1回の旅行では5万円のラグジュアリーホテルに泊まるのだ。タイミングが良ければ、10万円クラスのホテルにも泊まることが可能だ。
私からすれば、年間費無料で、年に1回妻を大喜びさせることができる魔法のカードとなっている。

5.「13万ポイント」を何に使うか
——まだ、ポイントを1pt=1円だと思ってる人へ
AGPのポイントは交換先によって、レートが変わるのが特徴だ。「1ポイント=1円」という固定観念は捨てた方がいい。

——個人的にオススメの交換先
・月々の支払いに充当 オススメ度:★
レートが低いのであまりおすすめはできないが、ポイントがあまってしょうがない場合は、最後の手段で使うのはありかもしれない。
・ANAマイル オススメ度:★★
交換レートやお得度は高いが、そもそもマイルの航空券(特典航空券)の枠が少ないため、予約をとるのが難しい。さらに、ANAマイルへポイントを移行させるためには、メンバーシップ・リワードANAコース(年間費5,500円)への登録が必要だ。さらにさらに、1年間(12月で上限がリセットされる)で移行できるマイルの上限は4万ポイント(=4万マイル)となっている。そのため、上級者向けだ。

・Marriot Bonvoyポイントに交換 オススメ度:★★★
旅行好きや、ホテルにこだわりたい人は、Marriot Bonvoyポイントに移行するのがコスパがいいだろう。ただし、時期やホテルによっては、普通に支払った方がお得なこともあるので、一度確認した方がいい。移行にかかる費用や上限はない。ポイントの移行に必要なのは、マリオットのアプリをダウンロードして会員登録するだけだ。ただし、移行まで2週間かかる点には注意したい。


ぶっちゃけ皆さんが気になるのはMarriot Bonvoyでポイント単価がいいマリオット系列のホテルはどこなのか?だと思うのでまとめた表を作った。下記ホテルに泊まりたい人は、ポイントで宿泊することをオススメする。それ以外のホテルは現金で支払った方が安い可能性が高い。
<2.0円〜>
・RC東京
<1.5円〜1.7円>
・W大阪、エディション虎ノ門、RC日光、RC京都、
<1.2円〜1.3円>
・FP函館、セントレジス大阪、RC大阪、AC東京銀座、ウェスティン京都、イラフSUI、JW奈良、アロフト東京銀座
<1.0円〜1.1円>
・FF栃木もてぎ、FF栃木宇都宮、大阪マリオット都、ウェスティン横浜、シェラトン宮崎
・ホテルの支払いに充当 オススメ度:★★★★
「Agoda」や「じゃらん」ではなく、アメックスのサイトから予約することで、ポイントを利用することができる。旅行等でビジホや普通のグレードのホテルに泊まる方や、出張で宿泊費が固定で出る方などはポイントを使っていくのもありだろう。
・年間費に充当 オススメ度:★★★★
まずは、これがオススメだ。年間費を相殺させたい場合は、請求から支払い確定の間に、アプリから年間費を選択してポイントを使って相殺させる必要がある。年間費の請求は、加入日の翌月。

6.結局どうやって使うのか
この章では、このカードを、ポイントをどう使いこなすか3年間の行動計画を記載した。私はこのように使った、使っていくという内容だ。これは妻にプレゼンした内容でもあり、これで稟議を通したといっても過言ではない。
——1年目
【2月】
入会月(1月)の翌月に年間費の請求があったので、ポイントで相殺。これで、39,600円の年間費が無料に。※結婚式の支払いがあり、1ヶ月で100万円を決済し特典の条件を達成され、即13万ポイントが入っている。
【5月】
妻の誕生日で、北新地のおしゃれなレストランでディナー。ふたりで3万円だが、ゴールド・ダイニングby招待日和で「あみ焼きみよし」を予約したため、1.5万円の節約。
【10月】
新婚旅行でオーストラリアへ。シドニーからシンガポールへのトランジットで1回、シンガポールから大阪で1回の計2回プライオリティ・パスを利用。
5,230×2人×2回=20,920円の節約。
トランジット先のシンガポールで、招待日和を活用。1人分のS$100.00(11,356円)節約。
【通年】
Amazon:計7,000ポイント
・日用品15万円/年×2%=3,000ポイント
・お米5円万円/年×2%=1,000ポイント
・MacBookを購入15万円×2%=3,000ポイント
※ベースの1%は最後に計算
その他:
200万円分の支出をクレカで決済。200万円×1%=2万ポイント
——2年目
【2月】
年間費の請求があったので、ポイントで相殺。39,600円の年間費が無料に
【5月】
妻の誕生日で、沖縄へ旅行。
1〜2泊目はザホテルコレクションの「ヒルトン沖縄瀬底リゾート」に宿泊。2泊3日で50,316円だったが、トラベルクレジットで1万円引きされ、40,316円をポイントで支払い。さらに特典で館内の飲食店やお土産代で使える約15,000円分(100ドル)のクーポンをゲット。合計2.5万円の節約。
3泊目はフリー・ステイギフトで「オーシャンビューぎのわん」を予約で5万円の節約。ディナーは、招待日和で「鉄板焼きまつ尾」を予約で1.5万円の節約。
【12月】
クリスマスのディナー。招待日和で「鮨晴レ結ビ」を予約。1.4万円の節約。
【通年】
Amazon+200万円決済で、2.4万ポイント
——3年目
【2月】
年間費の請求があったので、ポイントで相殺。39,600円の年間費が無料に
【5月】
妻の誕生日で、デイナーへ。招待日和で「ビストロ 『ラ・マンドリン』」を予約。8,000円の節約。
【12月】
私の誕生日に、沖縄へ。1〜2泊目はビジネスホテルに宿泊。トラベルオンラインで予約し、2泊分で31,884円だったが、トラベルクレジットで1万円引きされ、残額の21,884円をポイントで支払い。3泊目はフリー・ステイギフトで「オーシャンビューぎのわん」を予約で5万円の節約。ディナーは、招待日和で「A LONG VACATION」を予約で6,600円の節約。
<3年間のまとめ>


7.最後に
冒頭でも述べたが、私がAGPカードを申し込むに当たっての最大の障壁は、妻をどう納得させるかだった。行動心理学や、マーケティング理論をフル活用しつつ、このカードを通して「あなた」とこんなお店や、こんなホテルに泊まりたいと伝え具体的な行動計画を作成し、共感を引き出すことに注力した。その結果、妻は「今まで、ちまちまポイントを貯めていたのがバカらしいし、早く気づいて付帯サービスでディナー行けばよかったね」とご満悦の様子だ。ぜひ、皆さんも年間費が無料のうちに「3年間お試し」してはいかがだろうか。何より、良い体験をするということは、人生において最大の投資になるということを感じることができるだろう。
何かを学ぶためには、
自分で体験する以上に、良い方法はない。
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