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ノーレットルールが導入されたら起こること【水曜日のnote247】
ノーレットルールとは?
サーブのネットインは「レット」の判定となり、サーブのやり直しになります。
ノーレットルールは単純にその「レット」が無くなります。
ラリー中にネットインした場合はそのままプレーは継続されますが、サーブのネットインに対しても同じく、そのままプレーが継続になります。
ネットインしたボールはランダム性が高く、打ち返すのは難しかったり、簡単だったり、正直どうネットインするかによります。
ストロークラリーでのネットインはまだ良いですが、速度が速いサーブでのネットインをリターンするのは、とても難しいです。
なぜ導入されるの?
世界的には、ITFジュニア大会でノーレットルールが数年前から導入されています。
日本では2024年の全日本ジュニアと、その予選である地域ジュニア(関東ジュニアなど)から導入されました。
しかし他の関東公認大会ではノーレットルールではなかったりと、ちょっと混乱が生じています。
2025年からは導入される大会も増えるようで、おそらくそこから他のカテゴリーに広がるような気がしています。
ではなぜ導入されるのでしょうか?
理由として発表されているのが、試合進行をスムーズにするためと言う、時間短縮が主な理由ですが、私は個人的にはそうは思いません。
あくまで個人的な意見ですが、有力な説としては、相手のサービスエースをわざとレットとコールしてしまうのを防止する役割があるのではないかと思っています。
実際にいくつか事例があるようで、相手のサーブをレットと判定する役割を持っていますが、それが本当にレッドだったかどうかはなかなか証明することが難しいです。
なので、それを悪用して、サービスエースをレッド判定することを防ぐ目的で、ノーレットルールが採用されたのではないかと思います。
実際はどうか分かりませんが、皆さんはどう思いますか?
ノーレットルールのメリット
前の項目であげた通り、レットかどうかを判定するのが難しい場合は、たとえ正しく判定したとしても、相手と揉める可能性があります。
それを防止することがメリットとして上がると思います。
時間短縮については、レットは1試合に数回あるかないか程度なので、そこについてはあまりメリットは無いのかなと思います。
ノーレットルールのデメリット
いくつかあるので、箇条書きにします。
・慣れていないので、レットとコールしてしまう
・サーバー有利、レシーバー有利のどちらもあり得る
・ネットの張り具合で対応が変わる
他にもあると思いますが、一応3つに留めます。
慣れていないのはルールが導入されれば当たり前だと思いますので、移行措置がとられているようです。
詳しくは日本テニス協会のホームページに書かれていますので、そちらをご参照ください。
サーバー、レシーバーどちらが有利になるかは、正直わかりません。
では練習すれば良いのでは?と思いますが、良い練習方法が思いついたらまた発表できたらと思います。
ネットの張り具合については、統一するか、試合前にネットを触って張り具合を確認するかで対応するしか今のところはなさそうです。
まとめ
ITFジュニア(ジュニアの国際大会)ではすでに導入されているノーレットルールですが、日本のジュニア大会から導入され、次第に広がっていくのも時間の問題かと思っています。
ルールの変更は時代の変化とともに起こることなので、嫌でも受け入れるしかないと思います。
実際に追加されたものとして、ノーアドバンテージ、ショートセット(4ゲーム)、ファイナルセット10ポイントタイブレイクなどがあります。
ノーレットルールで実際に試合をしてみると、また違った発見があるかもしれませんね。
導入される心構えとして、ぜひ一度、ノーレットルールで試合をしてみましょう!
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