嵐のワクワク学校オンライン『“待つ”意味を考えよう』
3.11の時もかなりの自粛ムードで、とかく原発のこともあって電力に関してはシビアだった。当時の新宿は真っ暗で、いまとは比べ物にならなくて唖然とした記憶がある。電力が多量に使用されるエンターテイメントも自粛を余儀なくされた。その頃すでに人気絶頂の嵐は6月から半年間の全国ツアーを予定していたが、こちらも一部自粛となり、6月に予定していた東京ドームは中止になった。その空いた東京ドームでのライブの代替イベントとして、チャリティーの一環としても始まったのが『嵐のワクワク学校』。嵐のメンバーが先生、来場者が生徒となり、「日々是気付」をテーマに様々な授業が行われる(ちなみに、たまに紅白歌合戦で歌われる“ふるさと”は本校の校歌)。翌年から東京、大阪の2大ドームで開催され2019年まで毎年続き、今年からは後輩グループに受け継がれるはずだった。ところがこの事態、予定を変更して嵐がオンライン授業を開講することになった。
嵐のメンバーが週替わりでオンライン授業を開講する(先生役以外の4人の受講生として登場)。一限(初週)が二宮先生『今こそ感謝を伝えよう』、二限は櫻井先生『“新型コロナウイルス”を知ろう』、三限相葉先生『カラダを動かそう』と続き、先週土曜日には四限松本先生の『“待つ”意味を考えよう』が開講された。
“待つ”という行為にはネガティブなイメージが強い。それは自身に主体性がない行為で、ある種の権利問題でもある。いま、待つことが増えてきて、世の中も殺伐としている。そこでテーマは「待つことが苦痛でなくなる方法」。方法は3つ。①ゴールがわかる②待っている間、他にやることがある③待つことを楽しむ。つまり、少しでも自身に主体性を持たせる、その見方がストレスを軽減されるということになる。“待つ”という状態はなにかに支配されている状態だから。
子どもの頃、テレビゲームをやる最中よりもその直前の方が気持ちが高揚し、楽しかったことを覚えている。それでもいまは早くライブに行きたい。
告知:今週土曜日には五限大野先生の『絵を描こう』が開講予定です。
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