Go West , Go Weekend!!
ジャニーさんはゲイらしい。アメリカではゲイに寛容ではないニューヨークから西に逃れる運動があった。西海岸のロサンゼルスで育ったジャニーさんは西へ西へ逃れて日本にたどり着いた、なんて伝説もある。いまよりも数十年前、LGBTの方々はとても肩身の狭い思いをしていた。本当のことが言えない、窮屈な社会。そんな人でも週末のディスコでは解放できたようだ。半世紀以上の歴史を誇るジャニーズの歴史の中でも週末の解放感を謳歌する楽曲の系譜がある。しかも名曲揃い。今回は「ジャニーズ、週末の系譜」とも呼べる、平成を代表する珠玉の3曲をお届けします。
90年代-SMAP"SHAKE"
言わずと知れたSMAPの代表曲。バブルの名残のある1996年の楽曲。作詞:森浩美 / 作曲:小森田実 / 編曲:CHOKKAKU
イントロから週末へのワクワクを爆発させて、Aメロの「明日は休みだ 仕事もない」から、まさに土曜の夕方を想起させる(当時はまだ、完全に土曜休みではなかった)。「渋滞のタクシー」「ネオンボード」「すれ違ってく恋人たち」から浮かれまくってる街並みが目に浮かび、極めつけはサビの「チョーベリベリ最高ヒッピハッピシェイク」!多幸感溢れるサウンドに言葉たち!これぞジャニーズの誇る最高のハッピーチューン!!
00年代-NEWS"weeeek"
楽曲提供は今期の朝ドラ主題歌も務めるGReeeeN。世の中の雰囲気も斜陽の2007年リリース。作詞・作曲:GReeeeN、編曲:鈴木雅也, JIN
"SHAKE"から11年、これまた男女問わず愛されるNEWSの名曲。イントロ明けのサビから「明日っからまた日月火~」とまたもや土曜日。こちらは"SHAKE"とは異なり、土曜日に明日からの日曜日から金曜日を歌う。週末の過ごし方そのものよりも、日常賛歌。それでも、その先には週末がある。思い焦がれる週末があるからこそ、日常を賛美できる。90年代より、日常感、リアルさが前面に、当時の労働者の心情が手に取るようにわかる。
10年代-Hey!Say!JUMP"ウィークエンダー"
2020年現在、ジャニーズが生み出した最高傑作。ジャニーズ帝国崩壊前夜、2014に放たれた至高の1曲。作詞:三井八雲/Vandrythem、作曲:原一博、編曲:原一博/KOMU
土曜日の夜、ボーイ・ミーツ・ガール。10年代の今作は一夜の恋を謳うディスコナンバー。独身貴族なんて言葉も流行ったこの頃、刹那的なワンナイト曲の中でも、若さと勢いが湧き出る!曲が流れてる間はずっとミラーボールが頭の中を回っているまさにサタデーナイトフィーバー!日常感の00年代に比べ、僕と君、2人だけの世界が宇宙一の週末は90年代に少し戻ったかのよう。未だにこれを超える楽曲は出てこない。
週末のディスコチューンは令和になっても終わらない。20年代のWeekendを彩る名曲が生まれることはすでに約束されている。