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切ない恋愛ソング作曲術~サブドミナントで魅せつけろ!~
今回は作曲理論の話をします!
恋愛ソング。
と一口にいいましてもいろいろなシチュエーションがありますが、
このたび取り上げますは“片思い”とか“純愛”にしましょうか。
恋愛ソングは作れたらかなり有利です。
アイドルソングの楽曲コンペとか結構募集が多いですが、
そのほとんどが上記のようなテーマが主流ではないかと思います。
割と需要のあるテーマなので今回は名曲の分析などをもとに恋愛ソングを作曲する上でいろいろと考察したものを記事にしていきます!
それではいきましょう!
1.恋愛ソング不朽の名曲を分析
今回分析する楽曲はミニー・リパートンの「ラヴィン・ユー」です。
歌詞の感じからすると“純愛”ですね。
定番の楽曲にはさまざまな学び要素が隠されています。
この曲も多方面からカヴァーされており、未だに色あせぬ名曲です。
先ず原曲キーですが、Aメジャーですね。
しかしこの曲、サブドミナントから始まっています。
サブドミナントとはトニックから数えて4番目の音ですが、
このサブドミナントコードから曲を開始することで淡く切ない感じを演出することができます!
当該の曲のコード進行ですが、
D△7→D♭m7→Bm7→A△7をひたすら繰り返しながらも曲のテーマ(メロディ)が展開していく内容となっていますね!
度数になおすと、
Ⅳ△7→Ⅲm7→Ⅱm7→Ⅰ△7の4,3,2,1進行です。
4番目のコードから開始し、ダイアトニックコードで3→2と下がってから1のトニックコードに解決するというシンプルな進行ですが、
この分かりやすさが万人受けしやすく、恋愛ソングとして安定感もバツグンに思えますね。
2.サブドミナントを基調としたコード進行
さて、上記で取り上げた進行以外にも俗にいわれる“王道進行”というものがあります。
古今東西このコード進行はとても多くの楽曲で使われており、実際私も多用します!
大変メロディものせやすい進行ですが度数でみると、
Ⅳ△7→Ⅴ7→Ⅲm7→Ⅵm7の4,5,3,6進行です。
分かりやすくCメジャーを当てはめると、
F△7→G7→Em7→Am7となります。
ちょっとバリエーションを加えると、
Ⅲm7をⅢ7にして転調感を出したり、当該の進行の後にメジャーのツーファイブをくっつけて解決させたりすると曲としてより盛り上がりますね!
3.3拍子を取り入れる
上記まではコード進行の話をしましたが、
リズムでもさらに切なさを演出できます!
ポップスではあまりないですが、3拍子にしてみるのもありですよね。
ディズニー映画「白雪姫」でも有名な「いつか王子様が」は3拍子ですね。
そして3拍子であることを最大限に活かしたメロディラインとコードで構成されております。
見出し1,2で取り上げたコード進行を3拍子で演奏してみると、これもまた切ない“片思い”や“純愛”を演出する楽曲を作ることができます。
曲全体を3拍子で構成するとアイドルポップスとしてはあまり成立させるのは難しいですが、この3拍子を例えばBメロに取り入れるなどしてみると、今時のジェットコースターのような展開の楽曲にすることもできますね!
4.まとめ
今回は恋愛ソングの主にコード進行や3拍子のリズムを取り入れた作曲方法などを記事にしてみました!
上記の内容を組み合わせて応用するといろいろなパターンで楽曲を構成することが可能ですね。
作曲で一番大事なことは既存の楽曲を分析していいところをマネてみることです。
今や完全なオリジナルのコード進行やリズムを作り出すことはほぼほぼ不可能ですが、組み合わせ次第で可能性は無限大なので、知識を取り入れつつアウトプットすると面白い発想や発見がありますので是非とも参考にしていただければ幸いです!