再生時間が短い曲を作ろう!作り手にも聴き手にも影響する話
今回はDAWなどで楽曲制作をする際に再生時間が短い曲を作ることについての良し悪しについて解説した記事を書いていきます。
個人的な所感で恐縮ですが、
再生時間が短い曲を定義するのであれば大体3分前後くらいかなと。
では3分程度の曲を作ると一体どういうことになるのか、作曲活動にどう影響があるのかをひたすら語っていきますので主にDTMerの方のご参考となれば幸いです。
それではいきましょう!
1.再生時間が短い曲は作りやすい
まずは再生時間が短い曲を作ることによる作業工程時のメリットについて話しましょうか。
再生時間が短い曲を作るというのは単純に作業時間や作業労力を少なく済ませることができます。
長い曲だと大体5分前後と定義して、短い曲(約3分)と長い曲(約5分)の差はたかだか2分程度ですが、作曲する作業時間を考えると、下手すれば数時間~数日以上も作業量に違いがでてくる場合があります。
分かりやすく比率をいうと5分の曲を作る時間や労力が10割だとすれば、3分の曲を作る時間や労力は6割でできるということになります。
つまり4割分の時間や労力を省エネできるというわけですね!
例えば5分の曲を作るのに約1ヶ月ほどかかるとして、
3分の曲ならば20日以内で完成できる計算となります。
5分の曲を2ヶ月で2曲作っている間、これが3分の曲であれば理論上は2ヶ月で3曲作れるということになりますね!
まぁあくまでこの例えは机上の空論。
実際にやってみると多少は違ってはくるでしょうが、短い曲の方が比較的短期間で量産しやすいということが分かりますね。
曲をたくさん作りたい!って方は是非とも全体の尺を意識して短めに曲を作ってみてはいかがでしょうか。
2.再生時間が短い曲は聴かれやすい
続いては曲が完成して公開する際のメリットについて語っていきましょう!
人気ミュージシャンの曲であれば3分であろうが5分であろうが、もしくは10分以上であろうがファンならばこぞって聴きたがるので再生時間の長短は取るに足らない話かも知れません。
しかし無名のアマチュアミュージシャンが曲を聴いてもらいたい!とYouTubeやSoundCloudへ投稿したときに、再生時間が5分とか10分とかの曲だと聴き手側としては気が滅入る懸念があります。
そうなると途中で離脱されたり、最悪全く聴いてもらえなかったりします。
現代人は何かと忙しい人が多いです。
仕事だったり、副業だったり、または色んな娯楽を楽しみたいって人の心を惹きつけるコンテンツが山のように存在します。
そんな中で再生時間が3分以内の曲を公開した場合、
聴き手側も「お?短めの曲だな。ちょっと手が空いたし聴いてみるか!」となる可能性が比較的高くなります。
作り手側としても一番聴いて欲しい部分までちゃんと聴いてもらえたり、曲の再生位置を飛ばされなかったりとするのでいいことが多いですね。
3.再生時間が短い曲のデメリット
一応デメリットとなり得ることもあります。
作業工程時に関していうと、まとめるのが難しい点です。
長い曲であればアレコレ詰め込みやすいですが、
短い曲を意識して作ろうとすると例えば
「どうしても入れたいフレーズがあるが、全部入れたら3分を超えてしまう!」とか「3分以内で納めようとすると曲の構成がなかなか決まらない!」など、いかにして曲を組み立てるかについていろいろ考慮しなければなりません。
それにより余計に作業時間がかかってしまったり、作業労力が重くのしかかったりする懸念がでてきます。
これをカバーするのに必要なのはやはり、知識と経験になってきます。
短い曲を作るというのは一見初心者向きであり、その反面、中級者以上のある程度楽曲制作にこなれた人向けのものであるというわけですね。
そして公開後、聴いてもらうことに関してのデメリットとしては、ボリューム感に欠けたり、またはBGMとしては不十分となる懸念があります。
例えばあなたの作った曲を作業用BGMとして聴きたいと思っているリスナーがいるとして、5分の曲であれば1時間で12曲ですが、3分の曲だと12曲再生しても僅か36分で終わってしまいます。
つまり再生時間が短い曲は比較的短時間でリピートできますので長い曲に比べてすぐに飽きられてしまう懸念があるというわけです。
4.まとめ
今回は再生時間が短い曲ほどかかる作業時間や作業労力が少なくて済んだり、聴き手に聴かれやすいというメリットの反面、まとめるのが難しい、またはボリューム感に欠けるし飽きられやすいかもですよ!って話でした。
なので作る曲全部が全部短い曲にすればいい!という安直な話ではなく、たくさん曲を作る中でいろいろ試してみて適宜バランスのいい尺の楽曲を制作していくことが重要になります。
たくさん作りたいときは短めに、ボリューム感を持たせたいときは長めに、とその都度の曲のスタイルや自身のスタンスに合わせて適材適所で曲の構成を考えていきましょう!
では今回はこの辺で。
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