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いじめのおかげでドラムが叩けるようになった話
音楽活動は作曲がメインですが楽器の演奏もします。
そのなかでも私がとくに音楽活動を始めるきっかけとなった話です。
1.同級生からの仲間はずれ
小学生くらいまではそこそこ普通の子どもだったんですが、
中学のときにわりと陰キャだった私は校内でさげすまれた存在でした。
もともと音楽をきくのは大好きだったのですが、
楽器を演奏することに関してはあまり興味がありませんでした。
そんなある日、音楽の授業で何人かでグループを作ってアンサンブルをやることになったのです。
ほとんどの人はみんなリコーダーという小中学生御用達の楽器をこぞってやっていましたが、先生が「みんなリコーダーだとおもしろくないから各グループでひとりはべつの楽器をやろう!」という当時の私としては謎の試みに思えた提案をしてきました。
そしてそれはこの頃の自分にとっては悪い方向に転びました。
もともとピアノやアコースティックギターがちょろっと弾けるような同級生たちはそれを活かしてそのパートに従事していましたが、
私の組んだグループはみんなリコーダーしかできず、挙げ句の果てには先生が「太鼓(スネアドラム)をやってみよう!」と提案してきました。
そして誰もやりたがらず、同級生たちは徒党を組んで
「お前、やれや!」と私に押しつけてきたのです。
あまり目立ちたくなかった自分としては内心「嫌だな…」と思いつつも、
5対1で圧力をかけられた身としては反論できず渋々やることに。
ミスして目立ちたくないという気持ちを背にアンサンブル当日までスネアドラムを音楽準備室で借りたりして一生懸命練習しました。
そして当日。
まじで逃げだしたかったくらいの心境で本番に臨みました。
すると演奏が始まってしばらくするとみていた同級生たちが、
「あいつ太鼓うまくない?」「うまいよね…」みたいな感じの声がきこえてきたのです。
なんと一瞬ではありますが軽く賞賛されたのです!
2.音を出すのは楽しい
それ以来、ドラム叩くのが結構楽しいと感じるようになったのか、
以降のアンサンブルも率先してスネアにクラッシュシンバルなどを加えたりして参加するようになりました。
家でも「ドラムやりたいな」と思っていた私ではありますが、
ドラムなど持っていなかった私はクッキーの缶がわりとスネアドラムに近い音ではないかと考え、その上にちぎれて使いものにならなかったウォレットチェーンをおいてスナッピー代わりにして大きめの菜ばしをスティック(ばち)に見立てて音楽にあわせてドラム演奏っぽいことをしていました。
それだけでもその頃の私としてはとても楽しかったのです。
しかし、毎日これを続けているともちろん実家だったので母親から「うるさい!」と怒られ自粛せざるを得ない状況になりました。
それでもドラム演奏っぽいことをやるのが楽しかった私は親の目を盗んで叩いて遊んでいたつもりが結局バレてしまい、それをみかねたのか母は
「そんなにしたいならドラム習う?」と提案してきたのです。
モノホンのドラムを叩けると喜んで習いにいくことを決めました。
3.本格的にドラムを叩く
体験入会にいった初日のこと、
ほぼほぼ初めて目にする本格のドラムセット。
思っていた以上の大きさと迫力に気持ちは舞い上がっていました。
しかしはじめてみるとどうでしょう。
めっちゃムズい…。
そうです。
今までスネアとシンバルしか叩いた経験しかない私はキックやハイハットとからませて同時進行でリズムを刻むことができなかったのです。
一日目はあっという間に終わり、
うまく叩けていなかったし演奏することに必死だったと分かっていましたが、楽しいという気持ちはわずかにありました。
それから日々練習し、後々ドラマーとしてバンドを組んだりセッションしたりとドラムを叩く楽しみを覚えていったのです。
4.全てがいまにつながっている(まとめ)
よくテレビでは芸能人が自分が子どもの頃いじめられていた話をバネに成功したみたいな体験を語っています。
それは結局仲間はずれにされたりして孤独を味わった結果、自分独自のレールを進んでいったたまものではないかと思います。
私はとくに成功したわけではありませんが、
いまこうやって作曲活動などを通して音楽をすることの楽しさを体感できるのは当時の環境や状況があったからだと痛感しております。
いまとなっては中学生の頃に村八分にされたことに感謝しているほどです。
孤独は多くの人にとってはつらいことかも知れませんが、
私にとっては新しい挑戦ができたり、独自の考えを貫くことができるので孤独は最高ですね(笑)
またほかのエピソードも気が向いたときに語ってみようかと思います!
今回はここまで。