【相談】PTA役員がだるすぎます!
【相談】会社員32歳男性
どうにもならないことはわかっているのですが、非常に腹立たしいので相談させてください。
私は小学生の子供が一人おります。夫婦共働きです。土日はキャンプが趣味なので家族でキャンプに行くことがそれなりにありました。
しかし、来年PTA役員をすることになってしまいました。まだ担当は何になるのかわからないのですが、土日や平日の遅い時間にいろいろと話し合うことが必要だということです。
正直だるすぎます。金と時間に余裕がある人がやればいいと思います。
私たちは生活費を稼ぐために残業や休日出勤をして、ささやかな休みの日の時間を楽しんでいるんです。それなのにその時間をPTAという時代錯誤の活動に奪われてしまうわけです。大変腹立たしいことです。
今回役員に選出されたのは、じゃんけんですので仕方のないことです。しかし、もっと時間とお金に余裕がある人がいるはずです。
その人たちが自分で手を上げずに私たちのような時間もお金も厳しい人に仕事を押し付けるのはあんまりだと思います。
大人げないことは分かっています。この気持ちどうすればよいでしょうか。
【ななにいに@メンタル兄貴】
聖書の中に(クリスチャンでもないのに聖書にハマりまくってます)、ヨブ記というものがあります。それは、まだイエスキリストの先祖が流浪の民の時代に実在したヨブという人の話です。
ヨブは70歳くらいで牛1000頭、羊1000匹を所有し、息子7人と娘3人をもつ超裕福な人でした。彼は心から神を尊敬していましており、一点の曇りもない人格者でした。しかし、その神に対する敬虔な心を試してはどうかというサタンの挑戦を受けた神はヨブに試練を与えます。超善人のヨブを不幸に陥れてもヨブは神を信じるのかというものです。
第一弾としては子供と家畜を全滅させられてしまうというもので、全財産と子供を失い奥さんしか残らなくなってしまいます。しかし、それでもヨブは神に感謝をします。
第二弾はヨブを半端ない皮膚病にして怪物みたいな感じにしたんです。誰も寄り付きません。その姿を見た友人は7日間絶句したというくらい激しい姿に変わってしまいました。とうとうヨブは、何も悪いことをしていないのに神を恨みます。
そのあとクソみたいな友人たちに、
「結局、ヨブお前が悪いことをしたから神はお前に悪いことをしたんだよ、認めろボケ!」
と言い寄ります。それに対してヨブは、
「私は神に背いた行動を取っていない!なんで神が私を不幸にさせたのかマジで意味が分かんねえ!」と言い争います。
最終的に神がよっこらせと出てきてヨブに語り掛けます、
「お前俺がだれかわかってんの?俺神だけど?人間ごときに神の計画なんてわかるわけねえだろ?」
と70個の問いをヨブにするのですが、ヨブは一つも答えることができずに神の正義さ、神の偉大さ、自分が神の計画について疑問視してしまった高慢さを反省します。
その後、神は反省したヨブにこれまで以上の家畜、子供を授け、それから140年生きて210歳で幸せに死にましたとさ。というツッコミどころの多い話です(ただ中川牧師のユーチューブを見て、僕は泣きました)。
また、昨日プライムビデオで見た「コンスタンティン」という2004年にキアヌリーブス主演の映画があります。
そこで天使ガブリエルは、
「悪魔の試練に耐え抜いたものだけが、神の愛を受けられる」
と序盤に主人公に話します。
これは恐らく旧約時代のヨブ記やバビロン捕囚のことを言っているのではないのかなとも思います。
結局、苦しいことがあってもそれを乗り越えないと成長しませんよということを言いたいんです。まあそんなことは分かっているが、とはいってもということを言いたいのでしょうし、そんな回答を求めているわけもないことは分かります。
人は順風満帆の中で成長することは難しいと思います。もちろん物質的成長、つまり富や名声を求めるためには順風満帆の方がいいことは多いでしょう。最年少部長になった人の方が早く社長になり、給料もたくさんもらえるし、会社の会員権で有名ゴルフコースを経費で回れる。
プロ野球だって一緒です。高校に入ったときから大活躍した選手の方がスカウトのチェックが早く入って、甲子園に行かなくたってプロ野球選手になることができると思います。そして18歳で何千万という契約金を手に入れることができます。
しかし、ご存じだと思いますが、人間の最終目的は金でも土地でもなければ地位でも名誉でもありません。人間の幸福を求めた哲学者は粗布一枚あれば生きていくことができると言われています。それはなぜかというと、何が人間の本当の幸福であるかということがわかり、それが物質的幸せではないことがわかっているからです。
結局起きていること、今の立場、立ち位置は主観的なものでしかないため、それに意味づけをするのは自分自身なのです。
PTAの活動において、プルタブ集めや、ベルマークを切り取る謎の活動であってもその活動に意味をつけるのはあなた次第なのです。
たしかにPTAの活動を一生懸命にすることで会社を早く退社したりすることについて会社の人たちがよく思っていないかもしれません。でも、本気でその活動を前向きに行っていくと自分が思ったのであれば、たとえ逆風のなかでも一生懸命に活動して、金は出ませんが人間性が磨かれていくはずなのです。
金や地位なんてものは結果です。一人ひとり生まれも育ちも容姿も頭の良さも学歴も違うんですから、下剋上を起こそうとして必死こいて結果の逆転を目指そうとすることは良くありません。「手段と目的」をいつの間にか反対にしてしまうからです。一生懸命に人間性を磨きながら努力してその結果気づいたらポケットの中に結果が入っているというものではないでしょうか。
人間性も磨かずに人生の高みを目指す。それはポケモンでいえばレベル上げもせず、ポケモンも仲間にせずにどんどんストーリーを進めていくようなものです。ラッキーである程度進めるかもしれませんがクリアは難しいでしょう。
あなたはPTA活動を通じて自分のレベルを上げるのです。
金銭的に厳しい、地位が欲しいことは分かります。でもまだあなたは若い。PTA役員なんて一年やれば終わります。この一年は人間性を育てるための一年だと考えようではないでしょうか。そのほうが人生幸せだと思いますよ。
結局人生なんて主観的なものですし、人生に意味づけできるのなんて自分自身しかいないのですから。
ご相談、ご質問はななにいにtwitterまでお願いします。
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