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頑張らないことを頑張る

アルコール依存症のななにいにです。
最近天候の変化が激しくてなんか疲れますね・・・。
天候って本当に曲者ですね・・・。
早く梅雨が明けないかな・・・。
って思ってたんです。でも、私が最近疲れている理由は正確には天候のせいではないんです。
「ただの頑張りすぎ」これが原因だと思いました。
「自分で自分を頑張っているというなんてなんて高慢な!」と思たんです。特に私は会社を休んでアルコール依存症からの回復施設に通っているので、働いていないんです。それなりに規則正しい生活はしていますし、酒は飲んでいません。でも、働いて酒を毎晩がぶ飲みしているときよりもいるときよりめちゃくちゃ疲れてることは事実なんです。疲れている理由は当時以上にキャパオーバーで働いていること以外に考えられません。
私の経験をもとに、頑張らないことの大切さを書いていきたいと思います。

【ポイント:頑張らないといけないという強迫観念を持っていることに気づけ!】
私は「頑張ってるね」と褒められることが好きでした。「すごい成績だね」と結果をほめられることよりもプロセスとしての努力を誉められることが好きです。当然好きな言葉は「努力」です。
無駄な努力かもしれないと頭の中で思っていてもそれを辞めることはできませんでした。私は中高テニス部に所属していましたが、毎晩500回くらい意味のない素振りをしていました。漢字の書き取りなんかもめっちゃやっていました。社会人になってからは朝4時から勉強を継続していました。今考えると非常に非効率でしたが、私は結果以上に努力している自分に酔っていました。ただ、すべての努力が無駄だったわけでもなく、努力がたまたま正しい方向に向いた場合、他人の何倍も量をこなしているので、その分野においては圧倒的な成果を出していました。その数少ない成功体験のせいで「努力は必ず報われる」という古い考えを捨て去ることができなくなってしまいました。

プロセスの方が好きと言っても、努力を重ねると当然結果が欲しくなります。結果を出し続けるためには努力を継続する必要があります。私は頑張るために酒を使う必要がありました。酒を飲めば「ふっ」と気持ちと体が一瞬軽くなって私をPCに再び向かわせてくれたのです。
こんな私ですが当然休養の大切さも知っていました。ただ、心身の弛緩として、リラックスとしても酒を使ってしまいました。強いて言えば最初からアルコール依存症なので、酒以上にリラックスできるものが無かったのです。
深夜居酒屋でPCに向かいながら酒を飲んでいたのは、アクセルとブレーキを一緒に踏んでいるようなものでしたが、実際酒がひどくなるまではうまく回っていました。最終的には私は頑張るために酒を飲み、頑張らないときにも酒を飲み、どんどん酒づけになって重度のアルコール依存症となって精神病院に3か月入院することになりました。

休職を心配したお客様から「ななにいにさんは頑張りすぎだよ」と言われました。しかし、私はお客様に対して申し訳ない気持ちが先行してお客様の言葉があまり耳に入っていませんでした。
この休職を発射台にしてもっとレベルアップして一日でも早く仕事に戻らなければいけないと思いました。休職期間満了まで中間施設にお世話になることを決めた際には、12ステップを完全にマスターして成長するチャンスなんだから誰よりも一生懸命に努力して見違える姿になって職場に戻りたいと思いました。
そういった姿勢はモーレツサラリーマンとしては評価されるかもしれません。しかし、私は回復を目指す立場ですので、そこまで一生懸命にやる必要はありません。私はどんどん疲れていきました。疲れている体に鞭を打つ必要がありましたが、いつも使っていたドラッグとアルコールはありません。私は精神科の先生にお願いして向精神薬と睡眠薬を増やしてもらいました。メンタルは回復しましたが日中の目の眠気が倍増しましたので、それを抑えるためにメンソールの強いタバコをめちゃくちゃ吸うようになりました。「頑張るためにはエネルギーとして甘いものが必要だ」という強迫観念からお菓子の過食に走るようになり、体重が2か月で5キロも増えました。頑張ることでいろいろと悪循環が発生してきました。

私はそもそも何のために仕事を頑張っていたのか考えました。結局は若いうちに早く金を稼いで早く頑張らなくてもいい生活をしたいという考えが根底にありました。
「頑張らなくてもいいために頑張る」結局頑張らない、頑張りたくないという点では同じ結論となりました。根底には「将来に対する恐れ」があるのだと思います。確かにアーリーリタイアはいいと思います。しかし、身体を壊してしまえば本末転倒です。体を壊さない程度に頑張ることの習得のために頑張らないといけません。「頑張らないことを頑張る」のです。
中庸の働き方を覚えることによって、長い期間体を壊さず、嗜癖に頼らず、心身健やかに過ごすことが出来るものと思います。自分が死んでしまえばこの世はゲームオーバーです。頑張らないことを頑張る癖を今日から始めてみませんか?

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