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「わかる」と「できる」は違う

例えば格闘技の試合で勝ちたい!となったときに、本だけ読んでも勝てない。
練習をしないと身に付かないですよね。

効果的に身につけるためのコツも人によって違います。振り返りをして、なぜ上手くいったのか、なぜ失敗したのか、次はどうするのかを考えることも大事です。

そして心。こうしたい、こうはなりたくない。練習へのモチベーションや、主体的に取り組もうとするなど、心の面。

こうして、
頭と体と心の
それぞれのゴールが必要です。

「教えているのにできない」

講座やレッスンをしているのに
こう感じでしまう場合は、
どれかのゴールが足りていないのかも知れません。

まず心。
練習しろと言われるからやっている。
だと上達も難しいですよね。

どうなりたいのか。
それで何が得られるのか。
どうなりたくないのか。
だから何をするべきなのか?
または、
何をしないべきなのか?

最終的に目指したいところに向かうために、
どんな視点が必要で、
どんな価値観を持つことが大事なのか。

こうしたマインドセットがまず必要です。
主体的になる「やる気スイッチ」は何か?

次は「わかる」の領域。
大きく2つあります。

公式を覚える
のと、
公式を使って問題を解いてみる
のような違いです。

暗記することと、
それを使って考える
ケーススタディ。

セールスであれば、
「製品情報を覚える」という暗記科目と、

顧客のニーズに合わせて製品を紹介できる
という暗記したことの応用科目です。

こういう場合はどうしますか?と
そのシーンにあったことを選べるようにする。
その前提となる暗記することは何か?

次に学び方のコツなどを振り返る。
やってみて、学んでみて、

ここまでどう進んできたのか?
何が得られたのか?
次はどうしていきたいのか?

学んできたプロセスや進捗、
今後の方向を確認してみたり。

なぜうまくいったのか?
上手くいかなかったのはなぜなのか?
結果を分析して、
次に何を採用するのかを決めていく。

こうしたリフレクションは
とても大事です。
勉強が上手な人は自然とやっていることでしょうが、講座の中で意識的に振り返る時間をとること、自分で考えてもらうのも大事です。

これは頭だけではなく、練習という体の領域でも、都度振り返ることが必要ですし、それを促すのがインストラクターやコーチの大きな役割の一つでもあると思います。

最後は体の「できる」の部分。
これは練習あるのみですね。
プレゼンのコツを頭で学んだら、ロープレなどで実際に練習していくような。

こうした、
・心
・暗記
・暗記の応用
・学びのコツ
・体

といった領域それぞれを経て、
「わかる」だけから「できる」へ向かうことができます。
(参考 ガニェの5分類)

こうみてくると、
テストなどにおいて、
この「暗記できたか?」を測るだけのものが散見しますが、これでは不十分ですよね。

教えてもできない
というときは、
どこか足りていないところはないか?
どこでつまずいているのか?
考える時の物差しにできるかと思います。

それぞれの小ゴールと評価方法を
つくっていきましょう!

「受講者が"できる"になるために、どんな小ゴールたちを用意しますか?」

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