⚪︎⚪︎の変容がなければ学んでも身にならない
自転車のヘルメット装着が努力義務になりましたね。
でも蒲田駅調べ(東京都で自転車乗り入れ最多)での実態を調べたところ、
着用率は3.7%だったそうです。
こうした「必要と思われること」と「行われている実態」のギャップは
講座でも起きえることです。
ヘルメットの被り方はわかっている
手に入れる方法もわかっている(何なら家にすでにある)
努力義務が4月から始まったこともわかっている
知識もスキルもある。
でもやらない。
では何が必要でしょう?
ここに必要なのは「知識」でも「スキル」でもない
第3の項目です。
「態度」
態度とは、
ある物事や状況を選ぼう、
または避けようとする気持ちを持ってもらうことです。
コンプライアンスの研修をしても、
内容はわかっても遵守したいという気持ちや価値観にならなければ守られません。
ISO014001について学んでも、環境保護活動をしたい価値観にならなないと、
悪いと思っていてもついやってしまう状況になってしまったりもします。
(参考 ガニェの学習5分類など)
学習は長い航海に例えられることがあります。
知識が技術は船や航海図といった具体的な道具になります。
態度は船乗りの心構えや決意に似ています。
どんなに優れた道具があっても、
船乗りが前に進む意思がなければ
目的地には辿り着けないのです。
態度の学習はどうすればいいでしょうね?
まずは場面において正しい判断ができるために必要な知識は必要。
コンプライアンス研修だと、これはコンプライアンス違反に該当するかどうかとか。
その上で、
その行為を守らないとどういう結果になるのか?
守ることでどんな結果になるのか?
を知ってもらう必要があります。
それをやらなくてもいい「思い込み」「囚われ」は何があるか?
それを外すためにどんなアプローチがあるか?
1つは自分で体感すること。実際にどうなるのか経験する。
もう1つは観察。
他の人が体験している様子を観察することで疑似体験できる。
態度を講座の中に入れようとするとき、
態度を研修内で評価することがとても難しいです。
本音と建前を使い分ける大人には特に難しい。
テストで判断できるものではないからです。
日常に戻ったときに、
該当の場面で「最適な選択ができたのか」を振り返るといった
自分や周囲の人からの観察が評価に必要な要素になります。
「これって大事だよね」
「こういう選択をしていきたいね」
気持ちや価値観へのアプローチは
知識やスキルを支える大事な要素です。
マインドセットをどう提供するか。
評価としてどう自己モニタリングしてもらうか。
(知識+スキル)×態度
態度が0で、
せっかくの研修が0になってしまわないように大事にしよう。
「必要性をどう体感してもらおう?」
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