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17才、障害者手帳を取得した話

私は17才ですが、高校に通っていません。
前のnoteにも少し書きましたが、高一ごろから学校に行くのをやめ、精神科に通うようになりました。
そして現在、双極性障害、ADHDの傾向があると診断されています。

そして今回のnoteの本題である障害者手帳についてです。
双極性障害とADHDということで、精神科の先生に聞いてみたところ、障害者手帳を取得できると言われました。
それが7月ごろのことで、8月に申請をして、10月に障害者手帳を受け取りました。

なぜ障害者手帳を取ろうと思ったのか。
実は、私には障害者手帳を持っている家族が二人います。母と兄です。
母、兄ともに双極性障害、兄は軽い自閉症も持っています。
だから、私にとって精神病や抗うつ薬、手帳の存在もかなり身近なものでした。

これはかなりセンシティブなことで、人によっては良くないと思われるかもしれないと思うのですが、障害者手帳を取ろうと思ったきっかけは、そのメリットが大きな要因でした。
メリットというと、交通機関を無料で利用できたり、美術館に無償で入れたりなど。
母がよくそういったものを利用していたのを見て、私も取れるのなら取ってみようかな、と思ったのがきっかけです。

でも、今思えば、もっとよく障害者手帳を取る意味を考えるべきだったのではないか、と少し後悔しています。

念頭に置いていただきたいのですが、私には障害者手帳を持っている方達のことを非難したり、差別する意図はありません。ただ、率直に感じていること、17の私の、どうしたらいいのか行き場のない気持ちです。本当に、ごめんなさい。
わがままだと思っていただいても構いません。

そして、話を戻します。
父に障害者手帳を取得したことを伝えた時のことです。その時、少し嫌そうな、複雑な顔をされたのです。
その顔を見て、私は何か重要な決断を軽率に行ってしまったんじゃないかと気付きました。
思い返してみた時、Twitterなどで、「手帳持ち」という言葉を見たことがあったなと思い出しました。
そしてそれはバカにするような、ひどい使われ方でした。

もしかして、手帳を持っているのは恥ずかしいことだったのか。そう思い始めました。
父も、娘までもが手帳を取得してしまったことが嫌だったんじゃないか。
すごく不安になってきて、後悔する気持ちが止まりませんでした。
もし友達や恋人に知られてしまったらどうしよう。
引かれて、距離を取られるかもしれない。別れようと言われるかもしれない。
私は取らなくてもよかったのに、どうして取ってしまったんだろう。

最低な奴です。自分はメリットしか見ずに軽い気持ちで申請したくせに、本当に最低だと思います。
そして、こういう風に思う気持ちの根底にはきっと障害者になる自分が嫌だ、というプライドがあるのだと思いました。最低です。
どこかで見下してしまっていたんです。
母や兄のことを。だから、同じようになったことがショックで辛かった、最低です。

今でも自分がそんなに重いハンデを持っているのか実感がなくて、だから障害者手帳という大きなハンディキャップの存在が重く感じてしまっています。

でも、やっぱり普通の集団に入って生活していると、自分のできないところがたくさん見えてくるんです。
人とうまくコミュニケーションが取れない。言ってることは理解できるのに、瞬時に会話のボールが返せない。
先生の言っていることをすぐに忘れてしまう。やらなきゃいけないことも忘れてしまう。
気分の波が激しくて、生活ができない。

障害者手帳を取ってから、そういったことを感じると、あぁやっぱり私はそうなんだ。と思うようになったのです。
ある意味できないことの理由になる。私は障害者手帳を取得できるくらいの生きづらさがあるから、周りと同じように生活ができなくても、おかしいことではない。
それは少し、自分を受け入れられるようになることでもありました。
同い年の子と同じようにできない苦しさをずっと抱えていた私にとって、仕方がない。といえるはっきりとした理由ができたことは、少し良かったのかなとも思いました。
でもまあそれが受け入れられても、生活を送るのが厳しいことは変わらないのかもしれないですけど…

病院に行くようになって、免罪符が増えていくような感覚になります。やっぱり名前をつけてもらうのは安心してしまうんですよね。

その免罪符の一つとして障害者手帳のことを私は解釈しています。
不謹慎かもしれないけど、自分のお守りのような、感じなのかもと思うことにしたいのです。

以上が、障害者手帳について私が最近考えたことです。
様々な考え方があるかもしれません。
17の未熟な考えです。どうかお許しください。


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