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37歳。乳がん発覚から手術決意まで
初めまして。自分の記録として治療記録や想いを綴っていくことにしました。手術後退院したばかりで、まだ身体が怠くて傷も痛い中これを書いています。
家族からはパソコンに向かっているのを心配されますが、書き残さないといけない気がしたのです。
始まりは2021年9月の終わり。毎年受けている職場の婦人科検診で右乳房に1.5cmのしこりを指摘され、再検査のエコーで「悪性が否定できない」とのことで精査を勧められました。
なぜ毎年検査していたのに見つからなかったか。それはマンモグラフィーのみだった、ということが考えられます。
・私は人より乳腺が多かったので、マンモグラフィーでは見つけにくかった
・機械が最新式ではなかった(他院の最新式機器でははっきり見えた)
どちらにしろ、数年は見落とされていました。
総合病院の現場にいる医療従事者なので冷静に話は聞けたものの、心は不安でいっぱいで、その結果を素直に受け入れられませんでした。
東洋医学や自然療法、代替医療に興味が強かった私は、知り合いのナチュロパスの先生から紹介を受け、代替医療のクリニックの医師に相談し、比較的乳がんに特異的な以下2つの検査を行うことにしたのです。
尿中腫瘍マーカー
”ジアセチルスペルミン”の尿中排出量を測定するというものです。ジアセチルスペルミンは、ほとんど全てのガンにおいて尿中で増えるので、様々な種類のガンの早期発見に参考として有用です。
DOGLAB
DOGLABでは、呼気を専用のバッグに入れて送っていただくだけのシンプルなシステムを採用しており、時間のない方や、検査の苦痛やストレスから、これまで検査を敬遠されてきた方も簡単にがんの有無を知ることができます。判定の結果、がんが見つかった場合、大学病院、がん専門病院で精密な検査を受けていただきます。
尿中腫瘍マーカーは、乳がんに特異的でその場で検査結果が出るものの精度は100%ではありません。それに対して、DOGLABは精度100%で、尿中腫瘍マーカーより更に小さいサイズのガンでも反応するとのことでPET検査よりも高精度とか。空港にいる麻薬犬のがんバージョン、というイメージですが、ワンちゃんすごい!!
私は尿中腫瘍マーカーが「陰性」で胸を撫で下ろしていましたが、2週間後にDOGLABの結果で「陽性」が出て人生が一気に変わることに…
その代わり、この検査結果のおかげで先に気持ちの受け入れができたので、精密検査は不安なく進められたのが最大のメリットでした。
(また、これらの検査は自費診療のため、結果が分かってから医療保険に入ることも可能とのこと。)
前述の通り、私は代替医療や自然療法、統合医療に関心が強く、体に負担の大きい標準治療をすぐに取り掛かる気にはなりませんでした。
自分が師事している中医師、代替医療の医師に相談の上、まずは3ヶ月代替医療にトライしてみることに。
その傍ら精査も行い、結果はLuminal A:ER(+)、PR(+)、HER2(–;score1)、Ki-67 5%
と一番大人しいタイプ。ひとまず安心しました。
病棟薬剤師として乳腺外科を担当していたこともあり、乳がんや治療法についてのある程度の知識はありました。乳がんはStageや顔つきによって治療方法や生存率が大きく異なり、初期で標準治療を正しく行えば生存率が90%以上であることも確か。
代替医療だけの治療で悪化している方のブログをたくさん見たことや、自分のがんがホルモン依存性(女性ホルモンががんの餌)で、年齢的に今後10年は月経が続くことを考えると、手術してから再発転移予防に注力を注いだ方がいいだろう、と思い、悩んだ末に2022年1月に手術することを決めました。