私の構成成分④ 漢方薬・分子栄養学
漢方薬を学んだきっかけ
2年間通っていたマクロビオティックの教室はナチュラル志向の生徒さんが多くて、「薬剤師です」と自己紹介すると「漢方薬詳しい?」と聞かれる機会が多く、どっぷり西洋医学に浸かっていた病院薬剤師の私は、その関心の高さにびっくりしていました。
マクロビオティックでは東洋医学で基本となる陰陽五行を学び、それが非常に理に叶っていて魅了されました。理論的に漢方薬とも共通点が多く、徐々に興味が湧くようになったのです。
薬剤師の国家試験では漢方薬の問題がかなり少ないため、大学での授業が短く内容もほぼ薬用植物学。あまり面白く感じず、正直当時は関心がありませんでした。私の通っていた大学では、漢方薬に使う生薬100種類くらいの名前と学名、薬効部位を覚えて、実際の生薬を見て何か当てる、という進級試験があり嫌々覚えた記憶があります。
薬剤師として働き始めても西洋医学が中心で、漢方薬を勉強する機会はほぼなく知識がなかったのですが、知り合いの紹介で10年前から漢方薬局に週1−2回勤めるようになり、その面白さと効果にガラッと概念が変わりました。
まず、漢方薬は完全にオーダーメイドで人によって効くものが全く異なります。
ゆっくり効くイメージを持たれることが多いですが、時と場合によって非常に即効性があります。
そして自己治癒力をサポートしたり、バランスを整えてくれる力に優れています。
自分の治癒力を底上げしてくれたり、胃腸機能を整えてくれる薬も多く、西洋医学の薬にはない面白さがあります。
採血で足りない栄養を読み取る!分子栄養学の面白さ
元々栄養学が大好きだったのですが、分子栄養学は生化学(≒生物学)の要素が強く、細かく栄養素を見ていくことができることができます。
体調不良の根本原因にアプローチし、いかに目の前の人の健康を取り戻すか、を見つけていく学問、いわゆる栄養療法です。
特に私が好きなのは、一見問題ないように見える血液検査を、栄養学的に分析することで不足する栄養素や不調の原因がみえる「栄養採血解析」。
自費で細かく採決項目を調べるととても面白いのですが、健康診断レベルでも十分見抜けることがあります。
健康だと思っていた私もいろいろ落とし穴を見つけることができ、がんの治療をするサポートとしてものすごく役立っています。この学問と出会い人生が変わりました。
漢方×分子栄養学は相性がいい
広く全体を見るマクロビオティックと
狭く細かく栄養を分析する分子栄養学
そして治す力を底上げする漢方
この組み合わせは非常に相性が良く、高いシナジー効果があることを自分でも体感しているので、自信を持ってお勧めできます。
そして今月から、カウンセリング力を高めるために分子栄養学×心理学を学び始めました。どんなに健康に気をつけていても、不調や病気を作ってしまう思考パターンがあります(私もありました…!)。それを見抜き、自分で治す思考に変えるためにどう介入するか。
ものすごく面白くて、ハマっているのでいずれ紹介します。今後の私にぜひ期待して下さい!