第二次世界対戦時代、ストレスで疲れ切ったパイロットは、わずか2分ほどで意識的に眠りに入れるテクニックを身に付けていた。
まず、寝る前のくつろいでいるとき、2~3分ほどかけて翌日の「実行リスト」を書く。これで気持ちがすっきりする。同時に、携帯電話やコンピューター、テレビなどの画面から出ている明るい光を遮断する。これによって、よく寝られるようになる。
▶️Advice about blue light: Harvard Medical School, 2012, updated
昼寝のすすめ
うたた寝は学習に役立つ。
シンガポールの学生を対象にしたある研究によって、1日のうちで1時間半うたた寝をすると、夜1時間半にも満たない睡眠しかとっていなくても、午後の学習で普段よりも多くを吸収し、学習の成果があがったという事実が明らかになった。
▶️Naps help: Cousins, et al., 2019.
睡眠の研究者は、8時間の睡眠(実際に眠りに落ちるまでの時間を含めて)を勧めてい る。(特殊な珍しい“短時間睡眠”の遺伝子は確かに存在する。この遺伝子の持ち主はど
脳に餌を与える方法
●カフェイン(コーヒー、紅茶、ガラナ)は10分~15分で注意力を高める効果を発揮する。カフェインの半減期(摂取して以降、体内からその半分が排出されるまでの時間)はおよそ5時間で、それ以降も少しばかりの興奮状態が期待できる。
▶️Caffeine: Glade, 2010, Nehlig, 2010; Phytochemicals and guarana: Haskell, et al., 2013.
●炭水化物は、摂取してから15分ほど経てば認知活動にちょっとした覚醒作用を