ボーイズファースト
彼のレディースファーストは徹底されていた。
それは誰に対しても徹底されていたのではなく
基本的には自分の親しい女性限定だった。
お母さん、おばあちゃん、妹、友人、先生と私。
街で映画館の扉を抑えたりと言う程度の事は
ケースバイケースだった。
親しい女性に徹底された彼のレディースファーストの中でも私に対するレディースファーストは最高峰だった。
そうしたいから、すると言う感覚だったのだろうけど、あまりにも私を優先するから'Boys firstだよ'とたまに階段を先に登るのを促したりした。
すると彼は、'ボーイズファースト?何それ?'と苦笑いしながら違和感いっぱいに私に促された。
彼は守ることの喜びを感じている様に見えた。
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