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学生フォーミュラを知ろう!#3 (準備編)

 今回は「学生フォーミュラを知ろう」の第3回,準備編です。前回まではマシンを使って大会でどう競うかの話ですが,今回はマシンをどうやって作るのか,という話です。特に今回は,「マシンを作る材料やお金はどうやって手に入れるか」という準備の話をメインにしていきます。これから話すことはあくまで私が昔所属したチームの一例なので,ほかの手段もあるのであしからず。

企業からの支援

 第0回でもちょっこだけ紹介しましたが,学Fでは自動車関係だけだなくものづくり系の企業がスポンサーになっており,大会運営だけでなく物品の支援をしています。 

 こちらは去年の大会のスポンサー一覧です。非常に多いことが分かっていただけるかと。各校のチームはこれらスポンサーに相談したり,独自に交渉したりすることで支援をしてもらうことができます。いろいろな支援の形があって,

  • エンジンやボルト・ナットなどの物品援助

  • CADや解析などのソフトの援助

  • 部品の加工支援

  • 資金の援助

  • テストコースやシャシーダイナモなどのテスト場所の援助

  • メンテナンスや設計などの技術援助

などがあります。各チームはこれらの支援が必要になったら,各企業に交渉をします。企業側の見返りとしては,活動報告やマシンやユニフォームへのロゴの掲示,ブログやSNSへの紹介となります。社会人になってみると「よくこの内容で支援してくれたなぁ……。」と思います。感謝しかない。当然ですが断られることもあります。各校のSNSやブログを見ると様々な形で支援をもらっていることが分かります。

 あと,社会人になって思ったところは,企業がこうした活動に支援するのは「将来のユーザーへのアピール」という面もあるなと。活動している学生はクルマやメカに興味のある確率が非常に高いので,そうした学生へのアピールという意味合いもあると思いました。自分もスポンサーのメンテ製品を買ったりしましたし。

支援が望めない場合は……

 さて,運悪く支援を断られた場合は,チームが自力でどうにかしないといけません。資金を調達して,通常の方法で購入という形になります。で,資金の調達方法としては部員から徴収(部費),OBからのカンパなんかが代表的。最近はクラウドファンディングなども活用しているチームもあります。特にEVではモーターやバッテリーなどの高額な部品が必要になるので活用が広がっています。

 以上がマシンの製作に向けて材料を集める準備編の話でした。次回はマシン製作の流れをざっくり紹介できればと思います。

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