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学生フォーミュラを知ろう!#4 (スケジュール編)

 休憩をはさんで今日は「学生フォーミュラを知ろう!」第4回,今回は一年のざっくりスケジュールの紹介です。学Fでは年に1台マシンを製作して大会に臨みます。そんなチームの一年の流れを紹介します。これも私が昔所属していたチームの例なので,今回したものがすべてというわけではないので悪しからず。

 では早速。ざっくりこの4ステップで一年が進みます。


①設計期

 大会が終わると打ち上げを挟んで新チームの体制になります。各メンバーは担当の部品を持っているのですが,その年の担当やチームリーダーやパワートレイン(エンジン系),シャシー(車体系)のリーダーが決まり,新体制となります。

 新体制になったタイミングで,去年までの反省点や改善項目を持ち寄って相談,その年の開発方針や大まかなスケジュールを決めていきます。開発方針の例というと,「今年は軽量化に力を入れる」とか「今年はエアロパーツをつけたい」といった方針を決めて,それに従って各担当パーツの設計を進めます。

 また,この時期に大会で使用したマシンに改良を加えて,今年のマシンの改良パーツの開発も進めることもあります。また,新ドライバーの練習だったり,普段はドライバーではないメンバーも試乗ということで運転したりもします。

②製作期

 設計がある程度まとまると製作に移っていきます。工作機械で部品を作ったり,フレームや大がかりな部品は溶接などをしてマシンを作り上げていきます。スポンサーさんに製作を依頼する部品などは,作成期間が長くなることもあるので,その辺りの日程管理も重要になります。初走行(シェイクダウン)までは一日刻み,場合によっては時間刻みで作成を進めていきます。あまりいいことではありませんが,徹夜もあります。

 無事シェイクダウンを終えると,一息つきます。最初のシェイクダウンを終えられたときは安堵と達成感で感動しました。というか最初だけでなく何度も。シェイクダウンはどれも印象的でした。

③静的期

 製作がひと段落すると,6月の静的審査の書類提出に向けてマシンのデータ取りやコストレポートの作成に取り掛かります。デザインについては前年度マシンと今年のマシンとの比較結果があると説得力が増すので,そういったデータを取っていきます。

④改良期

 静的準備と並行でも行いますが,シェイクダウンを終えたマシンはまだまだ速くなるポテンシャルがあるので,どんどんパーツを改良していきます。また,大会に向けたドライバーの練習やセッティングを煮詰めたりしていきます。この時期にいかに走りこんで改良パーツを入れていけるかが本番での好タイムのカギです。

 と,いうことで今日はざっくりとした一年のスケジュールでした。次回からは各ステップのチームの動きをもう少し詳しめに紹介していきます。


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