見出し画像

健康のための「脳」と「身体」と「社会」

健康とは?

WHO(世界保健機関)は健康を
「単に病気や虚弱でないということだけでなく、身体的、精神的そして社会的に完全に良好な状態であること」
と定義しています。

理学療法士(動きの専門家)の立場から
「社会(環境)の中で、脳と身体がどう振る舞えるか」
と考えます。

健康のためには
「脳」「身体」「社会(環境)」
この3要素を知る必要がありそうです。

「脳」と「身体」の不一致

身体のあらゆる部位には神経で張り巡らされたたくさんのセンサー(受容器)があり、24h 365day身体の情報(感覚)を脳に送ってモニタリングしています。

脳は自分じゃ何もできないので、身体の情報(感覚)が欲しくてたまらないのです。

その情報を元に身体のイメージを作ります。

身体性システムにおいては
脳内で表現されている身体を
「脳内身体表現」といいます。

人が健康を失う時
脳内身体表現にズレが生じる。

つまり「脳」と「身体」の不一致により障害を生じます。

子供の運動会で走って転ぶお父さんはいい例です。

10代からだいぶ衰えた身体
でも、イメージ(脳)は部活をやっていた頃のまんま
脳内身体表現はズレてしまい
思い切り転ぶわけです。

他には、腰痛を例えに出すと

デスクワークが続いて腰回りが硬くなっている
(硬くなった腰の情報を脳に送る)

忙しすぎて脳で情報をキャッチできていない。
(硬くなっていることを受け取れていない)

前屈みや腰を捻った時に硬さの許容を超えて腰痛になる

現代社会は忙しすぎて外に思考を持っていかれます。
自分の身体に目をむける時間がないのです。

ヨガやランニングなど
運動は自分の身体に目をむける良い機会です。
筋力や柔軟性だけでなく、「脳」と「身体」を一致させるプロセスとしても役立つわけですね。

夜寝る前に
簡単なヨガのポーズや
朝の散歩を始めてみるのは
健康の一歩としておすすめですよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?