日プ女子にハマって気づいたらSuper Junior D&Eの代々木アリーナ公演に辿り着いた話
日プ女子にハマったのが11月ごろ、色々第四世代のヨジャドルを見るようになって数ヶ月。そして時はさらに流れ6月2日。私はなぜか代々木第一体育館でSuper Junior D&Eの二人に向かってSuper Junior公式ペンライトを振っていた。
何を言っているのかわからねーと思うが以下略。
タイトルが全ての出オチ話ではあるけれど、なんでこうなったのか備忘録として書き留めておこうと思う。
そもそも、私は日プ女子を見るまで、K-POPにほとんど関心がなかった。私が小学生の頃、友人は東方神起に熱狂していたし、私が中学生の頃、クラスはアニメ好きとK-POP好きに二極化し、K-POP好きのクラスメイトはSHINeeやEXOにハマっていた。しかし、私はどちらかというとアニメや漫画に夢中で、アイドルには全く詳しくなかった。
日プ女子を見たのは、熱烈なハロプロファンである妹が、笠原桃奈に投票せよと迫ってきたからだ。本放送は追えなかったけれど、パフォーマンス動画を一通り見て、快活でカリスマ性のある女性が好きな私は、迷わず笠原さんに投票した。あと清水恵子さんにも投票した。
日プ女子のパフォーマンスを見ていると、自然とオリジナルのパフォーマンスにも興味が湧いてくる。Youtubeで各種音楽番組のステージを見て、しなやかに踊るヨジャドルの姿に見惚れた。その流れのまま、LE SSERAFIMやBilllieなど、日本人メンバーを擁するヨジャドルの映像をよく見るようになった(たまに日本語を話してくれるので親近感が湧いたため)。
ある程度パフォーマンス映像を見終えると、今度はアイドルのパーソナリティが気になってくる。ネトフリユーザーである私は、あるバラエティ番組を見つけた。『知ってるお兄さん』だ。
ここでやっとSuper Juniorに繋がってくる(まだD&Eには辿り着かない)。『知ってるお兄さん』に出てくるレギュラーメンバーのことは全く知らなかったが、イケメンなコメディアンが気になった。イケメンなコメディアンもといキム・ヒチョルさんが現役のアイドルだとは知らず、再びYoutubeでヒチョルさんを検索した時、やっとSuper Juniorの存在を認識した。
とりあえず一番上からMV見よ…と再生したのがLSSのMVで、よりにもよってイトゥクリーダーをマンネだと勘違いしたり、日本語歌詞の絶妙さにもんどりうったりしつつ、気づいたら私のYoutubeの再生履歴はSuper Junior一色になっていた。韓国語の動画を見すぎて、約1週間でコメントの翻訳機能が韓国語に反応しなくなった。
もうすぐ結成20周年、業界においても大ベテランである彼らのバラエティセンスと安定したパフォーマンスに魅了されてしまった。古い順にパフォーマンス動画を見て、一通りの動画を見終えた時の感慨はひとしおだった。流行のサイクルが非常に速いアイドル業界の中で、コンスタントに新しいコンテンツを出し続けるところがかっこいいと思ったし、どれだけ年齢を重ねても、さらにパフォーマンスを向上させ続けようとする気概に胸を打たれた。あと単純に、話が面白い人々はそれだけで無条件に推せる。
やっと13人全員の顔と名前が一致し、歌声もある程度聞き分けられるようになった頃には、私はウニョクさんに夢中になっていた。何よりダンスが美しいし、メイクでがらりと雰囲気が変わるところも素敵だし、加えてバラエティのセンスもあって嫌味のない笑いが取れるし、メンバーにしきりに整形を進められるところ以外はおよそ欠点がない人だと思う。韓国の美醜感覚はいまいちよく分からない。
最初は重役出勤のヒチョルさんが登場するのを待ち望みながらMVを見ていたけれど、ほとんどの曲に挟まれるウニョクさんのダンスブレイクを見るうちに、気づけばヒチョルさんではなくウニョクさんを目で追うようになっていた。
Billlieのメンバーが週刊アイドルに出演した映像も見ていたはずなのに、MCのウニョクさんをまるで意識していなかったことに気がつきちょっと反省した。
そのウニョクさんと切っても切れない関係にあるのが、ドンヘさん、ひいてはユニットD&Eの存在である。D&Eならではの楽曲の魅力もさることながら、私がまず思ったのは、あんなに距離感の近い成人男性同士って実在していいんだ…である。BL営業とかそういうのではなくて、ただただ近い。
ファンメイドの動画を見る限り、ドンヘさんのウニョクさんに対する執着心は人並みはずれている。というかいかれている。メンバーのウニョクさんいじりに参戦せずむっつりと黙り込んでいる時より、口を真横にぱっかーんと開いて目尻も下がっているのに、目だけが笑っていない時がいちばん怖い。あの表情を見ると、原始笑顔とは威嚇の表情だったという話が信ぴょう性を帯びてくる。
いかれた男どもほど面白いものはないので、しばらくD&EやSJ先輩たちの動向はチェックし続けよう、機会があればいつかライブに応募してみてもいいかも…そう思った矢先に、リョウクさんの結婚式の写真がTLに流れてきた。しかも15人+花嫁が写っていた。Super Juniorを知って間もない私だが、15人という数字の特別さはよくわかった。
そして思った。20周年ライブの倍率はえらいことになるだろう。
さらに思った。いつか会いに行こうの「いつか」は一生来ないこともあり得るのでは?
何気なくTLで眺めていたD&Eのイベントレポを見て決意した。いつかって今さ!!!!!!!
そこからはもう怒涛である。ちなみに決意したのは5/28、代々木公演は目前の週末に迫っていた。
いのりにはライブがよく分からぬ。VTuberのライブはAR映像目当てで配信しか買ってこなかったし、リアルライブには参戦したことがない。残業続きでハイになり、判断能力が著しく下がっていたのでそんなことは瑣末なことだった。勢いのまま代々木公演の一般先着チケットを購入した。
いのりにはライブがよく分からぬ。しかし、一般先着チケットでご用意されるのはアリーナではなく2階席より上なのは確実だろう。ウニョクさんのご尊顔を拝すべく双眼鏡を買った。
いのりにはライブがよく分からぬ。とは言うものの、注意書きはしっかり読むタイプだ。Super JuniorかD&Eの公式ペンライト以外は使えないという文面をチェックし、クローゼットから出しかけたキンブレをしまい、おとなしくAmazonで注文した。正規品ぽい値段ではあるものの、お届け日が早すぎて逆に詐欺ではと心配していたが、無事にシュポボンが届いた。
いのりにはライブが分からぬ。VTuberのライブはだいたいきっかり予告の終演時間に終わるが、リアルライブは何時間ほどか。実は自分の住まいから代々木まで2時間以上新幹線に乗らねばならないし、実は月曜日は普通に出勤である。とりあえず翌日寝坊せず通勤できるギリギリのラインを見極めて帰りの足を確保した。
もう無敵だ。公演5、6日前に思い立ってチケットを買ったにしては十分準備した。
そして迎えた運命の日。
落ち着かない気持ちのまま、新幹線に乗り、東京へ。途中バッグの中でシュポボンが光り出すというトラブルに見舞われつつ、なんとか原宿駅に辿り着いた。駅に着くと、かなり混雑していた。行き交う女性の何人かはライブグッズや青系の小物を身につけていて、同志よ…とちょっと安心した。
会場近辺に着いたのは14:30頃。ここでパラパラと雨が降り出す。やはり他の参加者の人は誰かと一緒に来ているらしく、若干孤独感に苛まれたが、雨足が強くなってそれどころではなくなった。
そして、いよいよ開場に!!
これは写真下手人類によるロビーのポスター。えらい急勾配なスロープを進んで自分の席に進む。会場はすでに照明が暗くなり、スモークも焚かれていて、ワクワク感を煽った。私の席は、2階南のスタンド席でも最後列の方だった。やっぱり双眼鏡を買っておいてよかった…と自分の英断に感謝する。正面のステージは若干見づらいが、幸運なことに、センターステージは割と見やすい位置だった。
D&Eの楽曲のBGMのリズムに乗りつつ、シュポボンの電池チェック、ヨシ!双眼鏡のピント合わせ、ヨシ!席があまりに後ろで、手を滑らせたらとんでもない事故が起こりそうだったので、双眼鏡とシュポボンのストラップはきっちり装着した。
徐々に2階スタンド席も埋まり始める。私の両サイドはマダムだった。年齢が近ければ話しかけてライブのいろはをご教示賜りたかったが、勇気が出なかったので龍角散を舐めて待つ。
いよいよ、ライブが始まった。今感想を書いているのは帰りの新幹線の中だが、イベントあるある、楽しかったことは確かなのに記憶が一部飛んでいるので、セトリ順は気にせず印象に残っている部分だけ書き残すことにする。
マダムが静かにコンサート楽しむタイプだったらシュポボンは控えめに振ろうと思っていた矢先、良い意味で予想が裏切られる。右サイドのマダムが掛け声しっかりやるタイプのドンへペンだった。先輩、あなたに着いていきます!と勝手に先輩認定して、マダムを見習いながら掛け声・コーレス・合唱全てに参加した。
現地ライブでの振る舞いとは…と心配していたのが嘘のように、音楽が流れ出すと勝手に体が動き出し、シュポボンをリズムを刻み出した。掛け声も予習したのはライブ参戦を決めてからで、付け焼き刃も良いところだが、俺が声を出したいところが掛け声ポイントや!と空気を読みつつ声を出したら案外いけた。2階スタンド最後列ともなると、掛け声や歓声はほどほどの熱量だったので、隣のマダムと謎の連帯感が生まれた(私が勝手に感じていただけかもしれないが…)。
パフォーマンスが始まってしばらくは、ステージ脇のモニターを見れば良いのか、ステージの全景を肉眼で見るべきか、ウニョクさんたちの表情や踊りを双眼鏡でフォーカスすべきか、視線が迷子になったが、徐々にコツを掴んでいった。最終的には掛け声をしつつ、シュポボンを振りつつ、双眼鏡を覗き込んだ。やってみたらいけた。
B.A.DやDangerなど、音楽番組のパフォーマンスで見た曲が目の前で披露されている事実が信じられなかった。双眼鏡越しに見るウニョクさんのダンスはやはりしなやかで、ドンヘさんのダンスと見比べるのがとても楽しかった。ウニョクさんの美白と金髪が輝いていたし、ドンヘさんがモニターに抜かれる度にイケメンや…と思わざるを得なかった。被せを貫通する二人の肉声に、D&Eって実在するんだ…となぜか目頭が熱くなる。
正面ステージ、センターステージ、トロッコを駆使して繰り広げられるパフォーマンスは、二人との距離をまったく感じさせないし、Motorcycleの演出には度肝を抜かれた。バイクが走るとは聞いていたけど、今日はウニョクさんドンへさん二人のバイクがアリーナを疾走した。主にトロッコを引っ張るスタッフの皆さんが疾走していた。ほどほどの速度で練り歩くタイプのトロッコでも、目に見えるより速く動くし、かなり揺れると聞いたのだが、今回のトロッコは爆走していた。直後のMCでウニョクさんも「あれ速すぎない?」とリハーサルで言ったと話していたが、演出の方曰く「バイクだから」とのこと。「僕は何も言えなくなりました(byウニョク)」
代々木公演で追加された日本語曲ゾーンは知らない曲が多かったが、Circusは今後リピート再生しまくると思う。たぶんこのゾーンで炎の特効が使われていた。2階スタンドでも熱が伝わってきたので演者は相当熱いだろう。
そして、二人のソロ曲ゾーン。Blue Moon聴けてよかった!!!!なんで好きか言語化できないけど、この曲はめっちゃ好きなので生で聴けてよかった。Twitter事前情報で、サビの「oh-eh-oh」の合唱をドンへさんがイヤモニを取って聞いていると知ったので、腹から声を出した。唸れ私の合唱仕込みの腹式呼吸。
さらに、待ちに待ったGrowing Pains。何を隠そう、掛け声等々に自信がない私はこの曲に全てを賭けて代々木に来た。Twitter先生は言っていた、二人が曲終わりにもう一度サビを歌い出し、エニが自然に合唱に加わる演出がお望みであると!限られた時間にカナルビ動画を繰り返し見た私に死角はない!ドンヘさんが歌い出す!日本語歌詞だ!!たぶん歌詞を盛大に間違えたと思うが、隣のマダム頼りに頑張って歌った。その後のMCでの、「まるで練習したように上手でしたね」が、通訳の方の声音も相待って非常に白々しくて最高だった。DVDに私の声も収録されたのだと思うと、現地参戦してよかったの気持ちになる。円盤もきっと買います…。
徐々にステージが終盤に近づくと、シュポボンを振る手にも力が入った。力が入りすぎて、何度か左手の双眼鏡と衝突事故を起こした。誓って言うが、両隣のマダムに決して当たらぬよう節度を持って振り回した。I Wanna Dance、OPPA OPPA、Can you feel itの3曲ははちゃめちゃに楽しかった。特に、Can you feel itをD&Eの二人と一緒に踊って歌えるなんて、2週間ほど前の自分に言っても信じないに違いない。D&Eのイケイケチャラ男時代の曲だと勝手に思っているのだが、新旧問わずD&Eの様々な曲を新参の自分も楽しめている事実自体が嬉しかった。
順番は前後するが、アンコール前、ここで初めて勝手に師と仰いでいたマダムとの会話が発生する。でかい会場あるある、アンコールの拍手とコールのリズムが合わない問題が発生し、アリーナは「ディエニ、ディエニ」とハイテンポに繰り返す派と「D・N・E、D・N・E」と多少テンポを緩める派に二極化していた。どっちが優勢かわからないし、アリーナで自然発生したウェーブに乗っかりつつ手拍子もしていたので2階スタンドには困惑の空気が漂っていた。
「リズム揃わないね…」とマダムが私に声を掛けてくださったので、何か返さねば!と思った私は「ディエニのコールがマックのポテト揚がった音に聞こえてきました…」と、とち狂った返事を返した。次の瞬間にウニョクさんとドンへさんが再登場したので、マダムが何を思ったのかわからないままだ。一生謎でいい。
この辺りで、各MCの印象に残った部分もまとめておこうと思う。まず、ドンへさんが今日覚えた日本語「僕、最強だから」。呪術廻戦の五条先生のセリフだが、ドンヘさんはMVやパフォーマンスでバンダナやヘアバンドを付けるイメージがあるので、今度はそれをずらしながら言ってみてほしい。最後のMCでは、ウニョクさんがそれに乗っかって「最強の呼吸だ!」と言っていたので、お二人には少年ジャンプが刺さったのかもしれない。永遠の少年…。
次に、ウニョクさんの「何見てんだよ」。ドンへさんの「何見てんだよ」には「それだとチンピラじゃない?」と返していたので、想定していたのは別のシチュエーションだろうか?その後二人とも気に入ったのか、ことあるごとにチンピラの「何見てんだよ」を披露していた。
「この愛くらいやがれ!」と「波動拳」も最高だった。本当は曲中に使用した特効の炎を使いたかったそうだが、やむなくMotorCycleの演出に使ったバイクのマフラーで代用することに。しばらくセリフに合わせてスモークを噴射していたが、「僕たち、軍隊に行っていたじゃないですか」の一言とともに舞台上でうつ伏せになってスモークを噴射し合う二人は、まるで昼休みの小学生男子のようだった。あと、ドンヘさんがハリーポッターの再現をウニョクさんに要求していたが、彼の魔法界の箒のイメージが気になる。
そして、MCの中でも楽しみにしていたのがドンへさんの日記。薬をクリスと言い間違えたり、日本語に詰まる場面もあったけど、ウニョクさんがすかさずサポートして、終始和やかな日記タイムだった。ウニョクさんと同じ入り時間にも関わらず、半身浴をして、ご飯を食べて、コーヒーを楽しみ、ストレッチをして、と忙しい時間を過ごしたドンヘさん。今回は風邪気味とのことなので、どうかお大事にしてほしい。
雨は自然からの贈り物と言うドンへさんに、ウニョクさんが「じゃあ外出て雨に降られてこい、ついでに雷にも打たれてこい。自然からの贈り物だろ?」(雑な要約)と軽口を叩く場面も見られて、音楽だけでなくMCも充実の公演だった。
ライブ終了後の興奮そのままに書いているので、後でこの文章を読み返して気恥ずかしくなってしまうかもしれないけど、本当に最高の時間だった。チケットを買うか迷っていた時は、後でDVD買ってもいいし、と思っていたけれど、同じ空間にいるということに勝る感動はないと断言できる。決してファンサービスを直接貰える距離ではないが、会場全体を楽しませようとする二人のパフォーマンス自体が最高のファンサービスだった。今回撮影したGGBの映像は家宝にします。
たぶん、私はD&Eのファンクラブに入るだろう。近い未来、ウニョクさんとドンへさんがドームの舞台に立つことを、それを客席で見守ることを夢見て、日々を過ごしていこうと思う。
よよぎさいきょうドンへ、よよぎかわいいヒョクの二人に幸あれ。あと、隣のドンヘペンマダムに最大の感謝を。あなたのおかげで初ライブの経験が最高のものになりました。
追記:SuperJuniorのMVをリリース順に見返して、ただただ感想を書いていくマラソン企画を始めました。果たして何本分書けるのか…。全部書き終わる頃には何ヶ月経っているのか…。
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