アンティークショップへ行ったら人が人を想う気持ちに触れて泣いた
ワーホリ先のシドニーで、友達がおすすめしてくれたアンティークショップへ行った。
倉庫みたいな広い場所に、ガラクタという言葉が似合ってしまうようなものがそこら中に並んでいた。もう使われなくなった、古い家具、食器、おもちゃ、服、カメラ、ウォークマン。
でも私にとっては、というよりそこにいる全ての人にとって、それは目を輝かせてしまうようなものばかりだったと思う。
そしてその中で忘れられないもの、それがハガキコーナーだった。ただのオシャレな昔のハガキではない。もうすでに誰かが誰かに宛てた、メッセージが書かれてある使用済みのハガキ。
そんなもの誰が欲しいんだ、と思う人もいるかもしれない。私も買わなかった。というか買えなかった。それは「もう使えない」という理由ではなく、誰かが大切な人に宛てた想いを、私が所有してしまうことがなんだか申し訳なかったから。
そしてただ、その場で誰かの想いがこもったメッセージを読めただけで満足だった。
誰かが誰かに向けて書いた大切な言葉を、第三者の私が読んで幸せな気持ちになる、それだけで充分だった。そしてそれはこのハガキだけに限らない。
アンティークショップとは、昔誰かが使っていたであろうもので溢れている。もっと元を辿れば、誰かが想いを込めて作った物たち。
何十年という時を経てこの場に集まったこと、私がそこに居合わせたこと、それを教えてくれた友達。いろんなもののつながりを考えてみたら、なんだかあたたかい気持ちになって、泣けた。(ちょっとキモいよな自分)
時代を越えて人から人へ想いがつながるアンティークショップ、素敵やなぁ。