治験体験記メモ (入院タイプ)
さて、3泊4日×2の治験に行ってきたもずくです。
皆さんが知りたいのはどうせ
・安全なのか
・いくら金貰えるのか
・そもそも入院中何すんの?
あたりだと思いますので、そこを中心に書いていきます。文系ですが、文章が上手いタイプではない文系なので悪しからず。
はじめに
治験はおすすめなのか?という質問ですが、私は採血に抵抗さえなければ、結構おすすめだと思っています。このnoteはその立場から書いていることを前提に読んでください。
※ちなみに医学科の知人は「治験はやりたくない」と言ってました。
謝礼金
はい、まず謝礼金ですが私の場合は3泊4日×2で10数万円でした。(具体的に書くと怒られそうなので。全然関係ないですが、憲法で「法の下の平等」の規定をしているのは第何条でしたっけ。)
入院タイプは1日あたり2~3万円が相場です。まあ時給1,200円×24=28,800円なので拘束時間を考えれば実は結構妥当とも言えるかと思います。
ちなみに通院タイプは1通院1万円ぐらい。個人的には金目的なら入院の方がいい(後述する理由も含め)と思います。
謝礼金を深掘り
謝礼金はあくまで謝礼金(協力費・負担軽減費という名目の場合が多い)なので、給与所得に含まれません。雑所得扱いです。
所得制限の壁を超えてお金が欲しい時にもアリだと思います。
安全性
どんな薬を投与されるかについては申込サイト上からは分かりませんが、「事前検診・検査」の際に教えてもらえます。何となくの"推測"はサイト上からもできます。
治験はいつでも(当然治験開始後も)辞めていいのでヤバそうな薬が来たら参加辞退することも当然できます。その場合は事前検診の参加費は貰える仕組みで、今回は3,000円でした。
ワクチン治験とかもありますが、響きが怖そうなのと別に謝礼金変わんないのでそりゃやらんよな、という感じ。
まあリスクが完全に0ではないですが、飛行機理論で正直真夏の派遣バイトの方がよっぽど危険だろとは思います。治験は看護師が常駐してますし。
死亡事例は国内では2019年に1件あるだけだったかと思います。あくまでそれも薬による直接的な死亡はなく自○で、治験との因果関係が否定できないという結論だったはずです。
安全な"治験"
治験は薬を投与される「ザ・治験」みたいなものは勿論ですが、飲料モニターみたいなものもあります。
恐らくトクホとか機能性表示食品とかの認証目的だと思いますが、これも治験扱いなので結構な額貰えます。
拘束2時間30分で1万円×3回とかやったことあるんですが、訳わからんぐらい楽でした。飲料飲んでちょっと待機してアンケート書くだけで1万ですよ??
派遣バイトで10時間ぐらい転売ヤーと鬼畜上司の板挟みにされてようやく1万とかなのに。
入院生活
イメージとしては「風立ちぬ」のサナトリウム、零戦とロマンス抜き、カーテンと屋根ありです。
個室ではなくカーテンで仕切られたベッドの上で過ごすことになります。
ベッドには机がくっついてるのでそこで作業ができます。
採血の時間以外は基本的に自由時間です。なので勉強しながら金がもらえる最強のエッジ勉強法。
PC・スマホ・イヤホン・本あたりは全て持ち込み可能。筆記用具も持ち込めるのでレポートを書くなり、基礎マスター聞くなり何でもできます。
外には出れないので空が見たくなりますね。
談話室では電話もできるんですが、私以外はほぼ誰もしてなかったです。
あと、治験やってる人同士の会話は全くなかったですね。採血に来る看護師さんと僅かに事務的な会話があるだけなので、最初はそれが辛かったです。
2回目は慣れたので何とも思いませんでしたが。
初回から10泊級のを入れるのはやめた方が良いですね。3泊ぐらいので慣れてからの方がいいです。
食事写真集
弁当が決まった時間に配られます。派遣バイトで出てくる弁当と同じような水準で、別に可もなく不可も無く。ただ、天丼は本当に酷かったですが。人生でこれより酷い天丼は二度と食べることはないでしょうね。
入院生活であった方が良いもの
飲食物や医薬品は持ち込めません。荷物検査みたいなのがあるので持ってたら捨てられます。
充電ケーブルは長めのものがおすすめ。コンセントとベッドが遠い場合あり。
PCもあると良いかも。重いので置いてきたんですが、3泊4日ともなると流石にないと不便。
暇つぶしアイテムはあればあるほど良いです。私の隣のベッドの人は基本書を無限に読んでました。
ちなみに院内は(場所によるでしょうが)Wi-Fi完備。
諸注意?
私がやったのは健康な人向けの治験ですが、当然持病持ちの人用の治験も存在します。そちらは最新の治療薬を使いつつお金も貰える訳で、病気がある人にとってはかなりいい話ではあるとのこと。
ただ、こんなに都合がいい話があるわけもなく治験はどの種類もクールタイムが必要です。基本的には4ヶ月ぐらい空けないと次の治験はできません。
なので通院型より入院型の方が良いという寸法です。単純にお金の額が欲しいのであれば飲料モニターよりも入院型治験の方が良いのも同じ理由。
あと、採血に耐えられないのであれば絶対にやめた方がいいです。私は献血も数回しているので抵抗はないですが、ダメな人は本当にダメなので。
基本的に談話室とベッドの往復ぐらいしかないので必然的に運動不足になりますし、日光も浴びられないので長期治験は流石に厳しい。
平日開催が大半なのでまともな社会人は無理です。
終わりに
何だかんだ書きましたが、採血耐性があることもあり、バイトよりは確実に楽でした。同じ額をバイトで稼ごうと思うと15連勤ぐらいしなきゃいけない訳ですから。
「治験に行く」と言うと「ついにそこまで金がなくなったか」、という哀れみの目で見られることは申し添えておきます。
P.S.
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by もずく
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