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静かな時間を求めて奥日光へ③:冬到来に遭遇

奥日光2日目の午後。
雪が降り出したのでホテルに戻り、温泉で身体を温める。

この日は金曜日だったこともあり、前日に比べて宿泊客がどっと増えた。
夕食時間のレストランは多くの家族連れでごった返している。

こんな感じに
晩ごはんは、お金を払えばビールなど飲み放題だ

基本的に私は一人旅だから、夕食がバイキング形式のホテルに泊まることは無い。
一人ビールを飲みながら、人間ウォッチングを楽しむ。
普段病気の人ばかり見ているから、元気な家族の食事風景が新鮮だ。
私は愛する家族を持てなかったから、楽しそうに食事する彼らが純粋に羨ましい。
一人であるが故に、気遣い無しにマイペースな旅行を楽しめるのだけれどね。
食事の後は疲れた身体を休めようと、早めにベッドにもぐりこむ。

奥日光旅3日目の朝。
前日晩に雪は一旦止み星が見えていたが、早朝から雪が本格的に降り出した。
この日の最高気温は1度と、予報が告げている。

雪が積もりだしたホテル駐車場

早朝の露天風呂に入り、頭や顔に降る雪を受けながら、こんな日の探鳥は大変だし諦めようと考える。
ゆっくり朝ごはんを食べて、チェックアウトまで本でも読もうかな。

バイキング形式で朝食。卵取りすぎた。
あ、雪が止んだ

朝食後部屋に戻ると、雪が小降りとなり青空がのぞいている。
少し時間があるから、雪化粧した湯ノ湖を観に行ってみよう。
湯ノ湖はホテルの目の前だ。

昨日と一転し、冬景色が広がる
ちなみに、2日前の景色

空を次々に雪雲が過ぎていく。
晴れたと思ったら雪がふぶき、せわしない空模様だ。

時折太陽が顔を出すが
雪が容赦なく吹きつける
ヒドリガモたちも岸辺に避難
風が雪を吹き上げる
あっという間に積雪。靴に防水スプレー振ってくるの忘れた
しばらくして、また太陽が顔を出した
雲に負けまいと、頑張って顔を出す太陽

吹雪く湖岸は誰もいない。
雪交じりの風に吹かれながら、静かな時間をしばし楽しむ。

それにしてもこの調子で雪が降ると、スタッドレスを履いていない車が立ち往生するなど、交通トラブルが増えそうだ。
もう少しここで過ごしたいけれど、今晩東京で友人に会う約束もある。
今回は早めに引き上げようかな。

バスターミナル前、10㎝くらいは積もっている

9時過ぎのバスに乗り、日光駅を目指す。
標高約1500mの湯元温泉を出発したバスは、標高1269mの中禅寺湖を経て、標高500mの日光駅まで私たちを運んでくれる。
この日10㎝近く積もったのは湯元温泉付近だけで、戦場ヶ原は雪化粧程度だ。

車中より戦場ヶ原を望む
中禅寺湖も少し雪が降ったようだ
JR日光駅に到着

日光駅周囲は、雪が積もっていたのが嘘のような暖かさ。
白銀の世界から秋に逆戻り。
奥日光とこことで標高差1000m近くあるんだなと体感する。

日光は紅葉の時期を過ぎていたが、駅前に綺麗な紅葉を見つける。

お寿司屋さんの横に紅葉
道沿いにも紅葉が残る
まだ残ってくれていてありがとう
日光駅から見える色づいた山を楽しむ

JR日光線から宇都宮経由で東京に戻る。

東京は快晴

荒川を超えると、ああ東京に戻ってきたと感じる。
標高1500mの奥日光から東京へ。
気温0℃から16℃へ。
ダウンが途端にお荷物となる。

今回の奥日光旅行。
冬間近の奥日光を満喫できた。
冬に入った奥日光の冬の厳しさもちょっぴり体験できたし、改めて奥日光という土地の非日常性を感じることができた。
今回出会ったカワガラス、エナガやゴジュウカラ。
雪が降っても元気に飛び回っているんだろうな。
どうか、寒い冬を乗り切ってね。
来年も奥日光に会いに行くから。

自宅に戻り、写真の小鳥たちを見ながら奥日光の余韻にひたる。
疲れ切っていた私の心はすっかり元気になっている。
さあ、明後日からまた仕事だ。

エナガ「待ってるよ」


奥日光旅1日目、2日目はこちら

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