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春を迎えた公園で野鳥観察:シメとワカケホンセイインコ

休日の朝。天気は晴れ。
本当は遠目の公園に鳥を見に行こうと考えていたが、疲労が残っているのと来週遠出する予定があり、あまり無理はしないでおこうといつもの公園に変更した。
今日は日曜日。昼近くは混雑して鳥が隠れてしまうだろうから、今日も早朝スタートだ。

6時40分到着。人影まばら。

公園を入り、コサギを見つけてカメラを向けようとすると、目の前をシュッと小鳥が遮り、枝に留まる。

ジョビ子さん「誰、あなた」

明らかに私を偵察に来た彼女。
じーっとこちらを見ている。
ジョウビタキのメスって、人のことあまり怖がらないようだ。
気も強いんだろうな。
しばらくして「よし。」と思ったのか、飛んで行った。

トントンするコサギの足が高速すぎる

コサギはいつものように川底を叩いて餌探し。
こちらを気にする様子はない。

人のいない園内を我が物顔でトコトコ歩いている

遠くから「キイキイ」とカワセミらしい声が聞こえたので、そちらに向かってみる。

カワセミ♀が留まっていた

早朝人が少ない時間帯は、この辺りでカワセミに出会えることが多い。
メスはこちらを警戒してすぐに飛んで行ってしまった。

近くにオスがいた

カワセミのオス・メスは夫婦なのか、鳴きながら飛んで行ってしまった。
今日はしょっぱなからジョウビタキにカワセミに会えるとはラッキーだ。
やっぱり早朝の方が会える確率が高い。

桜に定番ヒヨドリ

園内では気の早い桜が咲き出し、ヒヨドリが桜の木に群がり蜜を吸っていた。
メジロはたぶんヒヨドリに蹴散らされたんだろうな。

蜜を吸うヒヨドリさん、頭に血が上らないのかね
モクレンが咲いていました
白い花びらが朝日に映える

いきなり野鳥のスーパースター達に会えて、もう帰っていいかと思ったがまだ早い。
とりあえず園内を1周しよう。

「ねえ、キスして」と言っているみたいなカルガモさん。可愛い。
今日のアカハラは地面でガサゴソしていた
顔が黒いアオジ♂
近くにはアオジ♀もいた
シメ♂が登場
傍にシメ♀がいた
シメの♀と♂。ヨメに言い負かされ怖気づいているみたい。

シメのメスを近くで見るのは初めて。
オスとメスを一緒に見かけるこの季節。
カップルがあちこちで成立しているのかしら。
ふとカメラから目を離すと、シメがあちこちにいる。

あちこちにシメ。しめしめ。

ダジャレ言ってる場合じゃなくて。
シメって群れで行動することもあるんだ。
渡りの季節には大群になるらしい。
知らなかった。

森に足を運んでみると、バーダーさんが数名集まり茂みをのぞき込んでいる。

お久しぶり、ミゾゴイ。

以前一度見かけたミゾゴイ。
ずっと冬の間この公園で過ごしたんだ。
皆に囲まれて、人気者は辛いね。
そっと離れる。

その傍に見慣れぬものがいる。

じっと動かないタヌキ

前回に引き続き、またもタヌキだ。
ところがこちらのタヌキは相当弱っている。
毛は抜け落ち、痩せ細って動くのもやっと。
命の最期が近いようだ。
やがて他の野生動物の糧になるであろうタヌキ。
見ていて切ない。

気を取り直し歩いていると、藪でチャッチャッとウグイスらしき小鳥が鳴いている。
藪の中を探していると、ポンと藪から小鳥が飛び出して柵にちょこんと留まった。
すかさずカメラを向ける。

野鳥A「いや、僕じゃないっすよ」

何で大事な目のところに葉がかぶるかな。
どんくさい私。シャッターチャンスを逃す。

今度は地面に降りてくれました。ウグイスさん。

園内のあちこちでさえずりの練習を始めているウグイス。
まだうまく歌えている子は少ないけれど、どんどん上達していくんだろうね。

モフモフ、シジュウカラのお腹

シジュウカラはあちこちでツーピーツーピー鳴いて縄張り宣言している。
春到来だ。

10時近くになり、人が増えてきた

歩いてきた道を戻ると、先ほど見られた野鳥たちは姿を消している。
今日もたくさんの野鳥たちに会えたから、そろそろ帰ろうかな。
出口近く、先ほどヒヨドリが群がっていた桜を通りかかると鮮やかなグリーンの鳥が留まっている。

外来種、ワカケホンセイインコが桜を食べていた
ピエロのような顔立ち。目は青いんだね。

東京に来てから、ワカケホンセイインコをあちこちで見かけるようになった。
ペットとして飼われていたものが野生化し、関東を中心にあちこちで繁殖しているらしい。
彼らも桜も食べるのか。
同じ緑色のメジロは桜が似合うが、ワカケホンセイインコはどこか似合わない。
蜜を吸うメジロやヒヨドリに比べ、ワカケホンセイインコは桜の花をポイポイ食い散らかしている。

桜を次々食いちぎっている。

ワカケホンセイインコさん、私たちヒトは桜が満開になるのを待っているのよ。
だから、そんなにたくさん食いちぎらないで大事に食べてね。
心の中でお願いしながら公園を後にする。