君に星を降らせてあげる #ナイトソングスミューズvol.7
広沢タダシさんがリリースされたアルバム『NIGHT SONGS』に収められている曲、『彗星の尾っぽにつかまって』をテーマに創作を募るコンテストMuse杯!
結果発表は9月22日にzoomにて行われます。
詳細はまとめ記事の最後に掲載しております。沢山の方と、和やかな時間を共有出来たらと思っておりますので、応募手続きがまだの方は、ぜひご覧くださいませ。
詩、小説、動画に、画像作品、バラエティーにとんだ作品を今回もご紹介して参ります。
広沢タダシさんの曲からどんなインスピレーションを受け、どんなミューズが降りてきたのか、早速見てみましょう。
それではMuse杯vol.7行きまーす!
片割れの彗星 by 石田孝
石田孝さんの詩作品です。
遠ざかる景色の先、寂しそうな無重力の先でみつけた二人。遠い記憶から探していたあなた。
" ほどかれた心は
生まれたままのまっしろで
言葉も知らないころから
あなたをずっとずっと探していた"
(*´-`*)あなたを大事に、やさしく想う気持ちが、宇宙をやわらかく漂う作品でした。
青 by たなかともこ@みかんせい人
たなかともこさんの小説作品です。
地球からうんと離れた銀河に住む生命体から見た人間と、地球の話が、コミカルなテレパシーで紡がれていく。
テレパシーの良い所はイメージそのままに伝えられるところ。
イメージして想い浮かんだものが実際に現れる不自由のない世界。
コミカルなコミュニケーションと、魔法の国のようなアニメーションが流れるまま、あっという間に読み切っていました。
(*´-`*)肌も髪も目の色も、大きさも違う人間が個性的で素敵という所と、二人の幼い時からの記憶を繋ぐネモフィラの青い花の場面がとても好きです。
オリオンから堕ちたわたしたち by 長谷川 晃子⇒しろくろましろ10/7発売!
長谷川 晃子さんの詩作品です。
遠い時間から来て、これからを行く二人を、選び抜かれた言葉で流れるようにくっきりと縁取る。現実とまだ見ぬ未来の狭間を進む、満ちた生命を感じました。
(*´-`*)” 口からこぼれ落ちるはただ一言 " の言葉で終わる連で始まり、最後にも重ねて綴り、その一言で終わる構成も最高でした。
『Tiny Muse 』by 猫野サラ
猫野サラさんのマンガ作品です。
セリフのないマンガ。音符の小さな女神と宇宙で戯れ、楽譜に戻った女神の一音からインスピレーションが湧いていくストーリー。
サラさんの作品は、いつもこんなにも皆に平等なハッピーをくれる。
読み終えたときに「は~!」って、ワンオクターブ上がった声交じりの息が漏れる。
(*´-`*)創作の女神はノートに向かってあれこれ考えるのではなく、身体を動かす体験を通して生まれるものというメッセージもあるように感じました。
Night Songs Muse〜8月最後の夜に by yuka imamura | 暮らしに愛を蒔く人
yuka imamura さんの映像とメッセージ作品です。
yukaさんにとってのMuse。その存在へのメッセージとして創られた作品です。
モノクロの木や花の写真の陰影が美しく、二番に入った辺りから、歌詞のイメージを膨らませるような絡まるような花や、眩しい光の中の木、曲の盛り上がりと共に徐々に色づいていく写真に見惚れました。
(*´-`*)yukaさんが撮られる繊細な写真と、広沢さんのやさしく広がる歌声がうっとりと溶け合うようにマッチした作品でした。
偽物のほうき星【連作短歌】by 伊藤緑
伊藤緑さんの連作短歌作品です。
4作目までは二人だけの熱を感じ、5~10作目で世間と人に対して怒りを感じ、11~15作目で現実を受け止められず、逃げた又はごまかした罪悪感を感じ、16作目から今はいないあなたを思い生きる姿を感じました。
"その胸に両手を浸しすくい上げ星にかかげた罪悪の音”
(*´-`*)この短歌に、美しい光景の中に毒を感じられるようで、とても好きです。
Night Songsコンテスト〜彗星の尾っぽにつかまって〜 ※作品30点掲載
by shin ikegami
shin ikegamiさんの写真作品です。
コロナの影響で期日中止の上で延期した展示を、このMuse杯で開催するならと、企画書のような着眼点で応募して下さった作品です。
no.25の細長く伸びた一枚の葉の写真の葉脈と、葉の淵の曲線が美しく、とても好きです。マットな黒の中の緑が心地いい写真だと感じました。
(*´-`*)"師匠に教わった興奮から逃れて検討をせよとの教えを実践するために14日間はそれを見ません。そして発注前に決断を行います。”
この言葉が印象的でした。
このMuse杯がきっかけで、shinさんが好きだと思える作品のクリエーターさんと繋がったり、その逆でshinさんの作品が好きだというクリエーターさんとの繋がりができたら嬉しく思います。
夏に遺す(私とあなたについて)by 古越 千鶴
古越 千鶴さんの詩作品です。
星に乗り、二度と太陽を見ることなく塵と消えたあなたと観た流星群。
故郷で、鏡に映る自分にみるあなたへの思いと、星になったあなたに直接語りかけるパーツごとの掛け合いが、作品の世界へいざなう。
選ばれた言葉の並びが心地よく、センスを感じました。
大切な人がどの星になったのかわかるようにして欲しかった。の連が、はっとさせられて特に好きです。
(*´-`*)始めと終わりの連の響き、写真のチョイスも絶妙で、全力で作られた輝きを感じました。
A Return Song by Solo Shakespeare
Solo Shakespeareさんの詩作品です。
歌を聴いているようにメロディーが流れだすような作品です。
朝のやさしい光に包まれた、薄い水色の光景が見えるようでした。
(*´-`*)響きもまとまりも抜群で、全てが美しく、揺るがないあなたへの愛の曲を聴いた満足感を味わえる作品でした。
Night Songs コンテスト *Muse*への応募作品 by イトウミツル
イトウミツルさんの、カクテルとフードのセット作品です。
「彗星の尾っぽにつかまって」の歌から、"静かに、永遠に、どこか遠くに”
という印象を受け、無花果の花言葉と、上品な甘さとやわらかい味わいが曲のイメージに合うと思い作られた作品です。
フードも無花果のセットにすることで二人の親和性を表しているなど考え抜かれた作品です。
コントラスト強めな写真も味わい深く美しい。
(*´-`*)最後に締めくくられている言葉にもぐっときました。
彗星の尾っぽ たったの一歩 by フクイチ
フクイチさんのフィクション作品です。
謎の旅行会社「ネオワイズ」が企画したツアー。「彗星の尾っぽにつかまって旅に出よう」このツアーに参加することにしたフクイチさんの、疑問の下調べや、実際のツアーの様子に笑いが徐々にこみあげてくる。
第二の驚きの展開で、笑いが止まらなくなりました。
「彗星の尾っぽにつかまって」の曲の入れ方や、彗星と流星の違いを、文献を用いてわかりやすい図付きで解説していたり、知識と面白さを存分に味わえる。とても楽しい作品です。
(*´-`*)ものすごく笑って元気がでました。
いつか会うまでこの世界で by 千ちゃん
千ちゃんの詩と写真作品です。
「彗星の尾っぽにつかまって」を聴いて連想した言葉が「愛」と「肯定」でした。
今まで企画に応募する時は、応募作品を見ないようにしていたのですが、今回はみなさんの作品から刺激を受けて創作ができてとても良かったと思っています。みなさんの作品を観賞して感じた心、全てを受け入れる深い愛、この世界にいない人への想い、花の咲く庭を作ること。
(*´-`*)そんな事を自分なりにまとめて詩にしました。
『花と星』by 娯楽ないみ
娯楽ないみさんの画像作品です。
白い芍薬の花の上の女の子と風のように流れる星。
6枚目が、星ではなく誰かの手をつかもうとしている女の子が、急に女性の表情になった気がして、ドキッとしました。
女性の足元の場面から、星の輝きが流れ去る場面を見て、一つになって漂ったのだと想像しました。
(*´-`*)作品から曲と言葉が溢れ出ているようで、とても美しい。天使を見ているようでした。
娯楽ないみさんの『花と星』のアニメーション作品となっています。どうぞご覧くださいませ!
漂うことば by maco
macoさんの写真作品です。
言葉はいらない。感じた世界をそのままに表現したいと撮られた写真作品です。
それぞれの個と個が宇宙で漂っているよう。
透き通った白と青、個の揺らめいた曲線をいつまでも眺めていたいくらい 美しい。
言葉にすことが難しいと、私も感じる事が多いです。頭の中にあるものをそのままのイメージで手渡せたらいいのにと。私も写真を撮っています。
(*´-`*)macoさんの思考と感覚に近いかもしれません。
色彩の海に還る by はる
はるさんの小説作品です。
過去に執筆した創作小説の続編として書かれた作品です。
海が自分の命だという星司と、思い出のつまった故郷の海が恋しい藍。海で繋がれた二人のストーリー。
8年振りに帰ってきた藍の抱えてきた悲しみと不安、削られた身体を、星司と海が癒し溶かしていく。
はるさんの文章は一言ずつ想いが込められていて、それぞれの立場から発せられる台詞も、短い中に沢山のものがつまっている。
一文字ずつ大事に読ませていただきました。
人物の心情を表すような風景描写に、リアルな映像のアップを見ているようでした。
(*´-`*)星司のように、まっすぐ大切なものを大切にする気持ちと行動に強く惹かれ、自分もそうありたいと思いました。
君に星を降らせてあげる by 逆佐亭 裕らく
逆佐亭 裕らくさんの詩作品です。
寄り添って全てを受け入れてくれる、喜びも悲しみも包み込んでくれる詩。
相手を気遣うように語り掛ける言葉が、「星を降らせてあげる」の言葉から自分自身の想いと祈りに変わり、肯定と強い愛に包み込まれるようでした。
輝きは喜びや美しいものだけで出来ているわけではない。
通ってきた全てを受け入れ、星に変えて降らせてあげる。
悲しさも、不安も、喜びも、私たちは輝きに変えることができるはず。そう思いました。
(*´-`*)この詩の「星を降らせてあげる」が大好きです。
《いつかのまほろば》by 井上光正
Flamenco 舞踊手である井上光正さんの、フラメンコと歌詞を関連づけた作品です。
フラメンコ愛が、歌詞とリンクした熱く、発想がユニークな作品です。
《ゆっくり腰を下ろせる(ある程度の目標に達する)日がいつか訪れるのかはわかりません。
でもフラメンコを踊るうえでは腰から下は地に根付いていたほうが良いのです。》
(*´-`*)なるほどと、地に根付いているような、大地を踏みしめステップを踏む情熱的なフラメンコの舞が、頭の中で流れました。
勇気奮ったNote初投稿はナント…NIGHT SONGS MUSE ♪by みかん♪
みかん♪さんの詩作品です。
「参加することに意義がある」と、「彗星の尾っぽにつかまって」を聴きインスパイアされ書かれていた詩を推敲して応募してくださった作品です。
あなただけのストーリーと、私だけのストーリーが重なり、未来へと伸び宇宙へとつながっていく。人の数ほどある色の輝きを感じました。
曲を聴き、沢山感じた想いが詰められた作品。運営としてタイトルがとても嬉しかったです。
(*´-`*)Muse杯がみかん♪さんの人生の一曲を作り上げる第一歩になれたなら嬉しいです。
七色のシンフォニー by そら
そらさんの詩作品です。
銀河に流れる彗星。それぞれに抱えるものを胸に、出口を目指して旅に出よう。その輝きは誰かの笑顔になり、癒しになる。
この言葉が強く心に残りました。
余計な思惑や感情のない、削ぎ落された感覚だけで繋がる宇宙を想像しました。
(*´-`*)その宇宙で癒し合った輝きが、誰かの笑顔になり、癒しになる。
そんなことを感じました。
揺らぐ、by ふらにー
ふらにーさんの短編小説作品です。
「勧善懲悪」「被写体として消費しているだけ」。
少しの毒と、夏休みのプールでの輝きが、テンポよく織り込まれている作品を一気に読ませていただきました。
未来の心の動きと梢との関係に、カメラの視点が入る作品に引き込まれました。
水泳部の梢と、ミューズと、写真部の未来。
想像がつきそうでつかない話の展開が、読んでいてとても心地良かったです。
(*´-`*)使い捨てのカメラで撮った写真が生き残っていて、賞を取る展開を強く望んだのですが、ふらにーさんの書かれたラストがしっくりきて、人として繋がっていくことの大切さを感じました。
#ナイトソングスミューズ by すー/SuzukiAyu
すー/SuzukiAyuさんの作品です。
小説の一節のような、好きな物語をよんでいるような、心に残る作品です。
誰もが一度は耳にしたことのあるフレーズ、「人は空の星になる」「昼間でも星は空にある」このフレーズを誰かの記憶を辿るように結んだ言葉が、今まで聞いてきた言葉以上に心に染み入り、インパクトを残す。
とてもやさしくて、あたたかくて、美しく残る。
(*´-`*)何度も耳にしてきた意味の言葉が、新鮮で美しく感じました。
宇宙の片隅で…☆ by mizumizu
mizumizuさん自作の照明を使った動画作品です。
曲をテーマに作られた3作品の照明が、どれもおとぎ話の世界をみせてくれているように、やさしくて、あたたかい。
山中の雑貨屋さんにディスプレイされているような作品でした。
丸太の鍵盤は、アイディアに驚きました。色味も可愛くて、空間の装飾も森の中にいるみたいに感じました。
三日月の照明の表情も、丸み帯びた形もやさしく、子どもの時に思い描いたお月様が目の前に現れたようでした。
タンバリンの作品は、額についているシルバーが星のようで、宇宙を覗いているようでした。
(*´-`*)広沢さんの歌声と重なった作品で、宇宙の中の音楽祭を想像しました。
masako kato
masako katoさんの映像作品です。
グラスと、水と、身近にあるものから作られる光の揺らめきが、美しく広がる宇宙の中を漂っているようでした。
曲の盛り上がりの音色にリンクする映像をみながら、何の輝きなのだろうとぐいぐいと惹きこまれました。
(*´-`*)2分の中に収められた、膨大に広がる宇宙がとても美しく、魅力的でした。
以上23作品のご紹介でした!
これまでの104作品と合わせて合計127作品のご紹介でした。
最後までお読みいただき、お付き合いして下さった方、Twitterでのシェアやリツイートをして下さった方々、何より素敵な作品を応募して下さったクリエーターの皆様、広沢タダシさん、嶋津亮太さん、すーさん、深澤さん、Muse 杯運営として関わらせていただき、心からの感謝を、ありがとうございました\(*´-`*)/
なお、結果発表は以下のようになっております。
沢山の方とお会いできたら嬉しいです。
作品を出されていない方でも、参加可能なイベントになっていますので、みなさんの参加を心よりお待ちしております!
【結果発表】
9月22日
20:00~22:00
開場20:00 開始21:00
Zoomにて開催されます。
沢山の方のご参加を心よりお待ちしております
詳細、応募画面はこちらの記事からお願いいたします。
→