人に会いに旅をする
ダンテルさんに会いに、愛媛へ行ってきた。
カメラを買う前から観光目的よりも、人に会いに行く目的で遠出をすることが多かった。
四国は初めて。コロナ禍で活発になったZOOMでの交流で、日本各地、各国にお友達が出来て、私の行動範囲も広がり、写真を撮りながらほんの少しずつ自分の世界を広げている。
人と会うこと、出会うことで新たな自分を知り、ほんの少しずつ世界を知っていくのだ。
鯛めしが美味しい『 鯛や 』へ連れて行ってもらい、愛媛で鯛めしが有名なのだと知る。
広々とした古民家に、平日のまったりとした陽が流れる。
炊き込みご飯の鯛めしは初めてだ。
熱々の出汁を注いで、茶漬けと二度楽しめる味わいが、食へのわくわくをそそる。
今回松山に来た目的である、カルトナージュを作る姿を撮影させていただく為、ダンテルさんのご自宅へ向かう。
布が好きだったダンテルさん。
高校時代はバスケ部で汗を流し、自宅で手芸雑誌を見るのが最高の楽しみだったと言う。
空いた靴箱に布を貼って、ご近所に配ったのが始まりで、カルトナージュに出会い、その道のプロの方数名に師事して、技術を身につけ、自身で教室を開いたり、ワークショップで中学生にレッスンしたり、活き活きと楽しんで活動をされているのを、Xのポスト越しに拝見していた。
ご自宅にお邪魔して、初めて布を貼った靴箱を見せてもらう。
ハガキや書類を保管して大事に使われている作品や、カルトナージュに向かう姿勢で、ダンテルさんの人となりを見せていただいた。
数名で集うイベントやお食事で会う際に、自身で作ったカルトナージュを複数種類持参して、その場にいる人たちの気分で選んでもらいプレゼントしてくださるダンテルさん。
弾むように軽く軽快に振る舞い、重さを残さないよう置かれたカルトナージュは、どれも素晴らしく丁寧に仕上げられたもので、布と紙の華やかさと素朴さに、触れるほどに愛着が湧く。
作る過程を撮らせていただき、今までとこれからの話を聴かせてもらい、カルトナージュと付き合う選択をしたダンテルさんの人生における創作活動の奥深さを感じました。
ダンテルさんが運転する車の助手席で、おとといの話をしているのが不思議で、とても大切な時間になりました。
とっても美味しい鯛めし、ご馳走様でした。
写真を撮らせてくださり、ありがとうございました。