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【追記】『百年の孤独』を読み解くために②マコンドの歴史

※1/20追記しました

新潮文庫版『百年の孤独』をもとに、作品の舞台となる「マコンド」の歴史について、大きな事件を軸に書き連ねていきます。

その際、マコンドを以下の4つの時代で区分します。

・マコンドの平穏な時代
・マコンド戦火
・〈幕間〉奇跡の好景気の時代(1/20この時代を追加しました)
・プランテーション時代
・マコンドの衰退と滅亡

※時系列順のため、一部引用ページ数が前後する箇所があります。




〜マコンドの平穏な時代〜

〇マコンド開拓(村建設)


ホセ・アルカディオ・ブエンディア(父ホセ)と友人たち、もとの住処を離れ新天地を求め2年4か月の旅に出る。(P.41)

野営した土地を【マコンド】と名づけ開拓(P.43)

父ホセを族長として村が形成される(区画整備など)(P.20)

父ホセ、ジプシーとの交流から刺激を受け文明世界との交易ルートを探索(P.23)
成果得られず帰還(P.26)
マコンドの移設も検討するが中止(P.29)


〇マコンドの発展(村→町)と奇病の蔓延


子ホセを追いかけたウルスラが交易ルートを発見し帰還(P.62)

父ホセが村の整備を行い、町として活気が生まれる(P.66)
(時計の普及…時間の概念の導入、アーモンド栽培)

不眠症の感染拡大(P.72)と収束(P.81)

ドン・アポリナル・モスコテが町長に就任(P.90)
町の実権について父ホセとモスコテの交渉(P.94)

〜マコンド戦火〜

〇内乱勃発(軍統治→アルカディオ独裁→再占領)


保守党と自由党の選挙、モスコテの不正(P.152)

開戦。政府軍、マコンド統治(P.160)

大佐、仲間とともに反乱軍として武装蜂起。
町を占領する兵士を殺害。
一時的に街を解放する。(P.161)

アルカディオ(孫ホセ)、若き独裁者としてマコンドを支配。(p.164)

反乱軍の戦況劣勢。(P.183)
大佐からマコンドを政府軍にあけ渡すよう伝えられるが孫ホセ拒否。(P.184)

政府軍、マコンドを襲撃(P.184)
孫ホセ銃殺刑。マコンド再占領(P.189)


〇大佐の二度の帰還と出立

大佐の帰還(P.192)
大佐の処刑(未遂)と再出立(P.203)

二度目の帰還。リオアチャを奪取し勝利の凱旋(P.206)
ヘリネルド・マルケス大佐、マコンド町長兼司令官任命(P.214)


〇停戦協定へ


ヘリネルド・マルケス、密使から和平交渉が始まるとの情報を受け取る(P.226)

政府から停戦が報じられる(P.227)

保守党のホセ・ラケル・モンカダ将軍、町長となる(P.229)
モンカダ将軍、マコンドを市に昇格させ市長になる。

守備隊指揮官アキレス・リカルド大尉、事実上マコンドの実権を握る(P.239)

アキレス・リカルド大尉、殺害(P.243)

政府の無法に立腹したモンカダ将軍、再び市長兼司令官の職務につき宥和施策をとる(P.244)
大佐の帰還。マコンド奪還(P.245)
モンカダ将軍処刑(P.250)アウレリャノ、また発つ。

アウレリャノ、悪寒とともに協定調印のため帰還(P.257)

ネールランディア協定調印(P.278)

〜〈幕間〉奇跡の好景気の時代〜


〇バナナ農園ができるまで(川の開拓~鉄道開通まで)

アルカディオ・セグントによる川の開拓(P.305)

カーニバルと虐殺(p.316)

ネールランディア協定記念の祝典(P.333)

氷工場の建設(P.338)

鉄道開通(P.345)


〜マコンドのプランテーション時代〜

〇バナナ農園の設立とストライキ

バナナ会社の進出(P.351)
政府によるマコンドの規制強まる。

アルカディオ・セグントによるバナナ農園労働者のストライキ扇動(P.451)

大規模ストライキ開始(P.458)

政府軍、駅前の大虐殺
3000人以上が犠牲になる(P.461)

〜マコンドの衰退と滅亡〜



4年11ヶ月2日の長雨が始まる(P.477)

10年間の旱魃(P.500)

怒りくるう暴風によりマコンド消滅(P.625)


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