寝てる子供の横で映画「陰謀のセオリー」を見た話
職場の先輩にオススメされて陰謀のセオリーのDVDを借りて観ました。
私の悪い癖で、オススメされた作品をまあ観ない。
特に映画はヒドイ。
過去に大学の先輩にビューティフル・マインドとガタカを借りたときもそうだ。
結局観ない。
映画は長いので、日常生活の中でなかなか観る時間を作れない。
ついほかのことしちゃう。
陰謀のセオリー、1ヶ月は先輩に借りたままだった。
ちょっと話はずれるけど、年末の我が家はインフルエンザパニックだった。
子供がまず罹った。12月28日のことである。
大晦日は静岡の実家に帰る予定があったのだけど、当然のごとくキャンセル。
翌日、妻が罹る。
たぶん初めて妻が体調悪くしてるところ見た。そのくらい体が丈夫なのだが、さすがに流行感冒には敵わなかったらしい。
むしろ私だけ何事も無かった。
いつもははしゃいで家の中を走り回る子供氏だけど、さすがに40度の高熱でそんなやんちゃする元気はないらしく終始ぐったり。新生児の頃みたいに、3時間おきに寝ては起きてを繰り返してた。
チャンスだった。
陰謀のセオリーを観るチャンスだった。
子供を横に置いて観る話じゃなさそうだなって思ったけど実際子供と観る映画じゃなかった。寝ててくれてよかった。
そしてこの映画、めちゃくちゃ面白かった。
以下冒頭のネタバレがあるので注意してね…。
主人公はマンハッタンでタクシー運転手をしてる男性。この男、タクシーの乗客に片っ端から独自の陰謀論を語りまくるというかなりの曲者。
今もTwitterとか2ちゃんねるにいるよね…って感じ。でかめの地震が起きるとすぐに「アメリカの開発した地震兵器だ!!」って騒いだり、オタク文化にはフリーメーソンが関係してるとか言ったりする系の人……正直あんまり関わりたくない感じの男。それが主人公。
ただこの男、記憶が全くない。覚えてるのは司法省に勤めるある女性を見守る(やってることはストーカーっぽい)という使命感だけ。毎晩彼女が家で安全に暮らしていることを確認すると、自宅に帰って世界にはびこる陰謀をチェックする……という日々。
これがこの映画の冒頭で語られる一連の事実。
ここまで観ると「あーナルホドね……頭のおかしいやつが更生してく話なのね……」って感じだが、そうじゃなかった。
この映画、すんごいひっくり返してくる。
ある日のこと。主人公がタクシーの仕事をしてると、水道管の破裂を修理する大規模な工事が行われているのを見つける。これはなんか臭いな…陰謀論感じるな…とそわそわする主人公。
あたりを見回すと黒塗りの車……
「あれCIAの車だ!!!」
と大興奮な主人公。
夢中で追いかけると、入ったビルはまさにCIAの組織が入っているビル。
「やっぱり…やっぱりそうだったんだ…あの水道管の破裂は陰謀だ…裏で何かが行われてる…俺は気づいたぞ…」
でビルから出ると、拉致。
拉致の先は拷問室。
唐突に始まる拷問。
「君の知っていることを全て話せ」
主人公の信じてる陰謀論は全て本当だった…!!!!
という映画でした。
このあと何度も主人公に予測を裏切られます。
面白かったです。
ところで映画中に「異常な殺人者(ジョン・レノン殺したひととか)はみんなサリンジャーのライ麦畑を読んでおり、主人公は大量に所持している」という設定が入るのですが、職場の先輩にDVDを返すとき
私「お礼に今度、ライ麦の本差し上げますよ」
先輩「いいよべつに」
私「遠慮しなくていいですよ。私、家に3冊持ってるんで…」ニヤァ
先輩「…………」ゾクッ
という遊びをしました。
オススメの映画があればコメント欄で教えてください。
年内を目標に観ます。
追記 子供のインフルエンザは治りました。また反抗期まっさかりのアンパンチを私にきめてくる元気が出てきましたので、髭をジョリジョリして対抗してます。
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