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drunkdeer G75のレビュー

今回は、kickstarterにて情報が出始めた時より、その珍しい配列から一部層をざわつかせていた、drunkdeer G75をレビューしていきます。

https://www.kickstarter.com/projects/drunkdeer/g75-rapid-trigger-plus-game-keyboard-with-1ms-fast-response?ref=project_build

6/20現在、kickstarterにて予約販売中
白と黒の2色展開、価格は99ドル+送料〜(割引率は先着順)

主な特徴

従来のものよりも、さらにコンパクトな75%
キー数変わらず、より小さく、横幅はほぼ65%と同じサイズ感に。

【Rapid Trigger Plus】
Last Win
AとDを同時に押した時、後に押したキーのみが反応する、キルスイッチと呼ばれる機能。

Release Dual Trigger
Aキーを離した時にDが入力されるような、
キーを離した時に任意のキーの判定を設定できる機能。    

※これらの機能のオンオフ変更の実装予定アリ      

また、一つのキーの反応速度は最短0.7ms、
複数キー同時押しの際の反応速度は1.1msとされています。 

                                                                                                                                                                                                                                                       

外観

A75のような75%のキーをギュッと集めたような配列。
「ゲームをするので60%がいい!!でもF4や矢印キーなども使いたい!!」
といった欲張りな方にベスト、おすすめしたいものになっています。
筆者はかつてdrevo gramrを使用していたので、この配列には懐かしさを感じます。

また、G75ではボリュームノブが排除されたため、その部分にPrintScreanキー、Insertキーが追加されています。

ただしかし、一部層の方々にとっては、
「BackSpaceキー、Enterキーを押す時に右隣のキーを誤爆してしまう…」
といった慣れが必要なものに感じるかもしれません。

そしてA75とのサイズの違い、
横幅は、
A75:33.5cm、G75:32.5cm
縦幅は、
A75:14.0cm、G75:13.2cm
となっており、A75比で、僅かながら小型化されています。
(ベゼルが太いせいか、意外とサイズ感に違いがありませんでした。)

ケースに関しては、G60と比較すると手前部分の高さが低くなっているようです。

キーキャップ、ケース本体の色味は少し黄色がかったミルクホワイトのような白色。
ケース本体の白色部分はサラサラとしたプラスチック筐体。特段チープさもなければ高級感も感じられません。
赤と灰色の部分はゴムやシリコンのような質感。

底面には、drunkdeerのロゴと「UNLEASH YOUR POTENTIAL」の文字。
そして、drunkdeerオリジナルの衝撃吸収構造を採用した2段階調節可能なスタンド。

大きな違いではありませんが、A75よりもケーブル差込口がより左側に寄りました。

手前のA75ではF2の上辺り、奥側のG75ではF1とESCの間辺り

打鍵感、打鍵音

キーキャップは2重成形のPBT。厚さは1.5mm以上。(専用の機械ではなく、目測による数値なので正しくない可能性はありますが、1.5mm以上はあると判断しました。)

またケース内部には固体シリコンジェル、シリコンダンパー、
従来のdrunkdeer製品とは違った内部PCBの固定方法などによって、内部の振動によるノイズ等を抑制しているとのこと。

筆者はA75 Proを触って、硬いプレートに対して打鍵感の違和感を感じていましたが、おそらく同じプレートが使われたこのG75では心地よい打鍵感に感じました。
(具体的に、A75 Proのスペースバー等の長いキー押下時の僅かな震えのような物が、内部構造の見直しによって改善されたものと感じています。)

スタビライザーに関しても、holee modを行うつもりでいましたが、
カチャカチャ感や擦れ等を感じることはなく、箱出しの状態では今まで触れてきたキーボードでは一番優秀でした。

今までは黒いスタビライザーを採用していましたが、今回のG75からは白いスタビライザーが採用されています。

ソフトウェアと機能

webドライバーより設定を行うことができます。
APは0.2〜3.8mm
RPは0.1〜4.0mm
で設定が可能。
Rapid Trigger PlusのLast winや、release dual triggerなども設定可能。(発売前のテスト版ファームウェアでは、当該機能のオンオフ設定は実装されていませんが、
公式の中の人に確認したところ、Webドライバ上でのオンオフ機能を実装する予定があるとのことです。

また、最近のファームウェアアップデートより、drunkdeerの全キーボードで、
ライティングの種類が増え、さらに、ターボモード時のライティングも好みに設定できるようになりました。このキーボードももちろん対応しています。

内部構造について、分解

前述の通り、従来のPCBネジ止め方式を見直し、ネジとスナップフィット部品と呼ばれるものを組み合わせた固定方式を採用しています。

ネジは4つ角に1本ずつ、計4本のみ

分解後のケース内部はこんな感じ。
赤と灰色のシリコン部分がケースを覆ってその上からPCBを乗せる構造なようです。

疑似バーガーマウントのような構造が実現されています。

4つ角のネジに加えて、
中央にある2つの円柱状突起(画像1枚目)、
ケース内側の縁についている突起(画像2枚目)で固定されているようです。

また、従来のDrunkDeer製品では、ケース内部でpcbとケースのボトム部分との間で空洞ができる構造になっていましたが、
このG75は完全な平面になっており、PCBとケースボトム部分(シリコン)が完全に接地するため、空洞が生まれない&均一な打鍵感を実現しています。

静音スイッチについて

打鍵音はこのようになっています。

スイッチ内部のシリコンパーツによって底打ちの音がほぼ0と言えるぐらい削減されています。

終わりに

結論から言うとStierです。
(毎度同じ事を言っているように思われるかもしれませんが、毎度最高を更新してきているためです。)
個人的には、このキー数を確保しながらこのコンパクトさを実現するこの配列をpcゲームを始めた数年前越しに使うことができてすごく嬉しいです。
ただ、この配列を実現するならば、ベゼルをもう少し細くして、コンパクトさに長けた75%キーボードにして欲しかったかなと思ったり。

最近のアップデートにより、筆者の環境でのdrunkdeer製品全般の誤動作は無くなっているため、精度面、
また最速0.7msと謳われている遅延面では、大きな違いを感じられませんでしたが、何より内部構造の見直しが大きく、打鍵感、打鍵音などの質感がとても良く感じました。
また、Rapid Trigger Plusといった新たな機能も搭載され、
Last Winというキルスイッチのような機能に関しては、Apex内での横移動のスムーズさに慣れが必要なレベルで違いがありました。(この機能は後々Drunkdeer製品全てで利用できるようにする予定のようです。)

静音スイッチについても、打鍵感を損なうこと一切なく、静音化を実現していることに加え、
Raesha v1互換の磁気スイッチの中で唯一の交換可能なスイッチなため、販売され次第購入して全キーに実装する予定なくらい、とても気に入りました。


今後こちらのnoteで、最近国内販売が開始された某見た目最高のラピトリキーボードのレビュー予定などございますので、興味を持っていただけた方はXのフォローをしていただけると幸いです。




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