〜何故か許されている害悪、釣りに立ち向かえ〜 2024/12/13
ブラウントラウトという外来種が自然で繁盛してしまって畏怖というニュースを見た。
どうやら釣り堀用で飼育していたものが台風の影響で逃げ出し、定着・繁殖してしまったらしい。
台風で逃げ出したとはいえ、それを許してしまったのは人間の管理不足だ。また愚かな人間の手で自然が破壊されてゆく。悲しいことが起こっている。
これだけSDGsだの環境保全だのが訴えられている世の中なのに、何故か許されてるものって結構ある。その一つが『釣り』だと思う。
釣りって主に川や海の環境に負荷かけてるはずなのになんか許されてるよな。訳がわからない。今回のブラウントラウトが逃げ出したのも釣り堀が原因だし、釣り好きが無責任に放流した外来種、ブラックバスはもはや日本中に定着してしまっている。それなのに何故か許されている。なんで許されているのだろう。
もちろん、ブラウントラウトもブラックバスも外来種に指定されていて法律上規制の対象ににはなっている。ブラックバスに関しては生きたまま持ち帰ることや移動させることは禁止されているし、県によっては釣った際にリリースすることも禁止されている。
でも、リリースしても多くの場合罪には問われない。誰かが監視しているわけでもないし、釣り人が環境に対して関心があるわけでもない。規制はされているけど許されているという状況だ。ブラックバスを減らそうと努力している人は少なく、外来種であるブラックバスは人間の都合で釣り産業に利用されている。
外来種の流入以外にも釣りは環境への負荷をかけていると思う。釣りをしている時に大きな獲物や岩によって釣り針が切れてしまうということが多々あると思う。その切れた釣り糸は自然に放たれ、川や海を漂うだろう。そして、最終的にはマイクロプラスチックになるだろう。
ペットボトルやストローといったプラ製品を使用することが控えられ、ポイ捨てなんてもってのほかだと思われている世の中で、何故釣りは許されているのだろうか。釣り人は切れた釣り糸を回収しない。回収しないし回収できないのに、釣りを繰り返しまた
釣り糸を切られる。釣りとポイ捨て、釣り糸が切れることと不法投棄をすること、やっていることは一緒なのに。
ポイ捨てだったら心優しい人が拾ってくれるかもしれないけれど、切れた釣り糸を回収するのはほぼ不可能だ。もしかしたら、ポイ捨てより釣り人の方が悪質かもしれない。
一応生分解性の釣り用品というものもあるらしいが、普及はしていないみたいだ。釣り人は生分解性の釣り用品があることや自分がポイ捨てをして環境破壊に加担していることを理解しているのだろうか。
きっと釣りは楽しいから規制されないのだろう。ブラックバスを釣るのは楽しいから釣り人にとってはブラックバスがいなくなってしまったら不都合なのだ。娯楽というものの力は強いけれど、娯楽は大体の場合代用が効く。それなのになんで釣りだけ昔から許されているんだ。
コロナ禍の頃は外出が制限され多くのライブイベント等が注視され人々は人と密にならない娯楽を開拓した。プラスチックゴミが問題視されてからは美味しくないとは思いつつも紙のストローを使ってマックシェイクを飲んだ。人類は何か問題が起きれば試行錯誤してみんなで解決しようとしているのに、釣りだけ特別扱いなんてずるいじゃないか。
釣り人が海に流されて救助されたというニュースもたまにみる。迷惑だらけじゃないか。ますますなんで許されているのか分からない。
みんな今一度釣りについて考えるべきじゃないか。釣りを全面禁止にするとまでは言わないけれど、どうすれば人や地球に害を及ぼさないのか考えるべきじゃないのか。
共通の敵ができた時の人の団結力は凄まじい。今こそ釣りを敵にしてみんなで色々考えよう。外来種の流入を招き、プラスチックゴミによる環境汚染を引き起こす害悪に、今こそみゆなで立ち向かおう。
Twitterで繋がりたい。
『藻野菜/@Moroheiya0225』