【詩】故郷

生まれ育ったところ
思い出がたくさんあるところ

でも、ここに住みたくはないよ
でも、たまには帰りたいね

だって、家族や大切な友達と
最高の時を過ごせるから

ここに住みたいわけでないけど、
たまにふらっと帰りたい

これからの成長は見込めない
この街に未来は見えない

イオンとシャッター商店街
バスと電車は数が少ない

車がないと生きていけないから
住みやすいとはまるで言えない

どんどん進んでいく高齢化で
この街も随分衰えた

若者は政治に興味が無い
老人は若者に興味が無い

だから、未来は見えやしない
だから、住みたいわけではない
でも、

たまにはふらっと帰ってきたい
家族も友達もいるから

地元の友達と遊びたい
家族に甘えて過ごしたい

思い出の場所は流行りに流されて、
今ではほとんど残ってないけど

思い出は心で楽しもう
そしてこれからも作っていこう

昔に比べたら随分変わっちゃった
変わったというより枯れ始めたのか

移住してくる人はいないし、
素行の悪い外国人ばかりだし

街並みはどんどん変わっていくのに、
生活は全く良くならないし

その土地に根付いた老人ばかりで、
色々いちいち鬱陶しいし
でも

ここが俺らの故郷だから、
自然と大好きな人が集まってくる

予定合わせてみんなで集まろう
バスはないから歩いて飲みに行こう

酔ったら古いカラオケに行こう
終電が早いから夜通し歌おう

色々悪いところはあるけれど
またここに集まりたいね

ここが唯一の故郷だから
またここに集まりたいね

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