【最新中世欧州料理試作】2024.10/手軽に作るラムズ・ウール
昨年から過去試作した中世ヨーロッパのアレンジ料理についてちまちまご紹介する「中世欧州料理試作」シリーズを展開していますが、加えて最新の試作報告もこちらに記載しております。
時間の合間にれっつらクッキング♪しているので不定期ではありますが、忘備録も兼ねております故、なまぬるーい目でご笑覧頂けますと幸いです。
冬の寒い時期に個人的に推したい中世ヨーロッパが大元(らしい)ホットドリンク「ラムズ・ウール」。以前、試作検証の記事を書いてますので先にペタリしておきます。
気軽にご家庭でも作って頂けるといいなーと、少し再アレンジを入れた版を作ることにしまして、10月になったしもう朝晩寒くなるっしょ♪と様子を伺ってはいたものの、下旬になっても夏日とかオカシイ!どして?!と、なかなか作るのに多少抵抗がありました(だってあっちぃんだもん)。
最近の夏のしつこさは困ったものですよねコレね。
そういうことで、満を持してラムズ・ウールのつくり方をご紹介します。基本的には拙著商業本「中世ヨーロッパのレシピ(新紀元社)」の作り方とだいたい一緒です。もしお手元にありましたらそちらもご参照下さい。
《材料》
《作り方》
りんごは皮をむき、半分に切って種を取り除きます。半個分は粗い角切りにして、もう半個分はすりおろします。
小鍋にシードル(またはりんごジュース)を入れてごくとろ火で温めます。沸騰させないよう気をつけて下さい。
角切り&すりおろしたりんごを2.の小鍋に入れ、軽く混ぜて温めます。沸騰直前になったらドライクローブを加え、いったん火を止めて下さい。
冷たいボウルに生クリームと砂糖、塩を入れて泡だて器またはハンドミキサー等でかき混ぜ、軽いホイップ状にします。お好みで固めに泡立ててもいいでしょう(写真版はゆるめに泡立てています)。
耐熱性のカップに温めたシードル静かに注ぎ入れます。りんごの果実もたっぷり入れ、上からホイップを静かに乗せます。
おこのみでシナモンパウダーを入れてできあがり。
《食材解説/シードル》
りんごを原料とした醸造酒で、アルコールは3~7%ほどのものが多いです。ヨーロッパで「サイダー」と呼ばれるものは、だいたいがこのアルコール入りのりんご酒のことを指します。
昔はあまりお見かけすることがなかったのですが、最近は国内でもりんごの産地である地域では作るようになりました。一般的なスーパーでも少しずつですが大手酒造メーカーものを扱うようになったので、現在では入手にあまり苦労しないと思います。
今回使ったのは「生シードル」というもので、近所のスーパーのお酒コーナーでゲットしました。熱を加えない手法なので、こちらの方がラムズウールを作るのに向いています。ふつーに飲んでも美味(酒飲みの意見)。
シードルはお酒ですが、熱を加えるとアルコール分が飛ぶのでそこまで酒ー!って感じにはならないです。ただ、諸々気になる場合はりんごジュースで作って頂いた方が無難でございます。
アレンジのもうひとつの方法としては、同じノンアルコールではありますが「りんごジュース1:炭酸水1」の割合で混ぜて温めてもいいです。お好きな方をチョイスして作って見て下さい。
《食材解説/赤りんご》
10月以降はりんごの種類が一気に増えてきますので、基本的に近所のスーパーで入手できるものならなんでもいいです。いろいろなりんごを試してみまいたが、赤りんごだったら概ね相性がいいと思います。種類が多すぎるのでこの品種!とは完全に指定ができないのですが、よく使っているのは「サンふじ・ふじ(たまに固めのジョナゴールド)」あたりです。
ちなみに中世タルトを作る時によく使うのは「紅玉」が主なんですが、こちらのラムズウールに関しては砂糖を入れないので、果実の甘味があった方がいいかなと思います。
《食材解説/生クリーム》
上に乗せるホイップとして使うだけなので、小さなサイズがあればそれでOKです。たまに聞かれるのが植物性油脂のホイップ使える?ってやつなんですが、できれば乳脂肪分が高い純正生クリームを使って頂けるとより美味しいと思います。
こちらの商品が量的にもおススメでございます(公式サイトのサムネ画像出ないので別サイトのものも一緒にペタリしておきますね)。
これから一気に朝晩が寒くなってきます(たぶん…)。
少し時間があればさくさくっと作れるドリンクなので、ご興味ありましたらぜひトライしてみてください。
最後までご一読頂き、有難うございました(^-^)。
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