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鳴門市大毛島 らっきょ栽培の歴史
東京から徳島県鳴門市に移住してきて、まず図書館に行き鳴門のらっきょ栽培の歴史を調べました。詳しい文献がなく内容は簡単なものですがとても素敵なお話です。
鳴門市大毛島のらっきょ栽培は歴史も古く明治中ごろから栽培されたといわれていますが、産地として本格的に行われるようになったのは戦後のようです。
かつて砂地畑に適する作物としてタバコが作付されていましたが1960年代にターニングポイントが訪れます。鳴門市大毛島でワカメ養殖技術が確立し養殖が本格化してきましたが、タバコ栽培と作業が競合しました。需要の減退も相まってタバコ栽培を継続ができなくなり地域ぐるみで砂地に適する作物を必死に探しました。その結果らっきょが適地性もよく良質多収で作業サイクルも繁忙期がワカメと重ならないという奇跡的なマッチングが起きました。
潮風にさらされたミネラルたっぷりの砂地畑のらっきょ
鳴門海峡の潮流にさらされた海の畑のワカメ
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最強コンビが大毛島、そして日本全国に大きな恩恵をもたらしました。
この豊かな文化はこれからも永遠に続いていきます。