腹壁ヘルニアになりました。

 お久しぶりです。
 お久しぶりでいきなりタイトルが不穏な感じですが、命に別状はありません。それどころか、体はめちゃくちゃ元気です。

 2か月ほど前(7月の初めごろ)から、おへその上あたりにしこりのようなふくらみがあることに気付きました。痛みは特になく、立っている時に鏡を見てうっすらわかる程度。

 胸の方であれば乳がんを疑いますが、お腹のしこりというのは聞いたことがありませんでした。一応調べてみると、一番自分の症状に近いのは『脂肪腫』でした。

 脂肪腫はその名の通り、体の脂肪が皮膚の表面に突出しているものですが、基本的には害はなく、大きければ手術して取る人もいる…というもの。
 実は父も左脚の太股に脂肪腫があり、以前病院で検査をし、悪性のものではないとの診断を受け、経過観察しています。
 
 また、自分の場合は数年前からおしりや二の腕に似たようなしこりができて、皮膚科で薬をもらったり、経過観察でよいとお墨付きをもらってそのまま自然治癒したという経験もあったので、病院にはいかず、様子を見ようと思いました。

 しかし、1か月以上経っても、お腹のしこりはなくなるどころか、以前より少し目立つような気がしてきました。
 しこりと言ってもどのようなものなのか実際に見て頂いた方が早いと思いますので、病院に行く2日前のお腹の写真を載せます。見たくない方はババッとスクロールしてください。







丸で囲った所が突出した部分です。触るとはっきりボコッとしてます。






 さすがにちょっと不安になってきました。
 お風呂で自分の体を見るたびにおへその上のしこりが気になってしまうし、洋服の上からでも触るとでっぱりがわかります。

 しこりが気になる。でもそれ以外の症状も、体調に変化もない。でもしこりが気になる…。
 病院に言って検査してもらった方がいいかなと思ったのですが、がんとか大きい病気だったらどうしようという恐怖感もあり、9月に入ってもなかなか足が動きませんでした。

 そんな私の背中を押してくれたのは、おみくじでした。
 実は、先週2泊3日の草津旅行に行ったのですが、その時に引いたのが『遅咲みくじ』。

草津山 光泉寺の『遅咲みくじ』。

 このおみくじ結果が、これだったんです。

読んだ瞬間、ドキッとしました(冷や汗)。ちなみに末吉。

 
 …行こう!これは神様からのお告げだ!!

 この状況からのこのおみくじ。我ながら単純ですが、本当に通院する決め手になりました。

 というわけで、最初の発見から2か月強経って、ようやく病院へGO。

 何科になるかわからなかったので、近所のクリニックではなく、総合病院に行きました。
 初めは皮膚科に案内され(待ち時間が3時間超えで辛かった…)、触診で脂肪腫なのではないかと言われました。しかし、ここまで来たらしっかり検査して、脂肪腫なら脂肪腫とはっきりと診断してくれ!と、エコー検査をお願いしました。

 そこで『ヘルニアの疑いあり』となり、後日、消化器外科で再検査することに。

 そして今日、消化器外科で診察&CT検査を行ったところ、『腹壁ヘルニア』の診断が下りました。


 
そもそもヘルニアの症状をざっくり言うと『脱腸』で、体の臓器の一部がはみ出して皮膚上に突出した状態のことを指すそうです。


 鼠径ヘルニアや大腿ヘルニア、食道裂孔ヘルニアなど、ヘルニアが起きた部位によって診断名が変わるんですね。
 
 私の場合はお腹の中で腹壁という薄い壁が破れ、そこから突出してしまっているので『腹壁ヘルニア』の診断が下りました。

 腹壁ヘルニアの場合、以前お腹の手術をしたことがある人は腹壁の内部の縫い目がほどけてしまったりしてヘルニアになる可能性があるそうです。
 私の場合はお腹の手術をしたことはなかったので、おそらく小さい頃から腹壁に小さな穴があって、成長と共に穴が少し大きくなり、脂肪が突出してしまったのではないかというのがドクターの見解でした。

 幸い、私の場合は腸ではなく脂肪が突出している状態で、痛みもほとんどないので、急ぎで手術する必要はないと言われました。

 ただし、
 ・自然に治癒することは絶対にない(治すとすれば手術するしかない)
 ・穴が塞がって脂肪が突出しっ放しになると脂肪が壊死してしまい、激痛を伴う
 
というリスクも説明されました。

 手術して腹壁を閉じない限り(縫い合わせるか人工のメッシュで塞ぐ)、当然見た目はへその上がボッコリした状態のまま。そして、今は穴を通って脂肪が突出したりしなかったりする(立位だと出ているが横になると引っ込む)状態だそうですが、立ったり座ったりするだけで腹圧がかかるので、いつ何の拍子で腹壁の穴がふさがったり詰まったりするかはわかりません。

 腸が突出している場合は、塞がってしまうと腸閉塞に繋がる可能性が高いため、早い段階で手術を行う場合が多いそうです。
 それに比べて、私の場合は穴が小さく腸には影響がない状態であり、痛みもないという点から手術を早急に行う必要はなく、痛みがない限りは日常生活で制限することも特にないとのことでした。

 ひとまず手術するかどうかは家族と相談してから、ということで診察を終えました。個人的には小爆弾を抱えているような状態が何となく気持ち悪いので、手術しちゃった方が楽なのではないかと思うのですが…。
 そうすると入院で2泊から3泊ほど、完全に身体が動かせるように(ジョギングなどの運動も含めて)なるまでには2週間ほどかかるそうなので、現時点で体調に何の問題もないとなると悩みどころです。うーむ。

 何はともあれ、命に関わらないとわかってホッとしました。ガンとかそっちの話だと自分がショックなのはもちろん、家族に話すのもかなり気が重いですからね…。
 というわけで、まずは家族と話して今後の方針を決めようと思います。


 皆さんも『気になる症状があればすぐ病院へ』!(by 遅咲みくじ)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?