ステップを踏む、珈琲焙煎豆


湯川潮音の『緑のアーチ』などなど


ききながら、コーヒー焙煎をしてる


壊れたマンドリン、の節でながれる、


弦の響きもとても好き。母が何か


見知らぬ楽器を飾っているからと


それは、なに?と訊いたらそのとき


マンドリンだよ、と答えてもらって


初めてみたのをおぼえている。あの


コーヒーをドリップするさいに瓶に


入れて行ったブレンドは、グジとの


コロンビア、メキシコをあわせたの


だったけれど、自分でのんでみたり


そこではミントみたいなとてもまた


ふしぎなかおりがしたのにも記憶に


あざやか。ふ、と我に返る瞬間には


昨夜は夢のなかでレーニンが創造神


である。とかを耳にしたことありて


そのあと夜道すがら、スイーツなど


買って戻るさいには、はっとして


やはり熊野の森などを思いだしたり


ひとの記憶は、新しくかつ古きを


守っている。出店おえて、あえてこの


オフグリッドな自分のみの焙煎する


なんだか使命をはたしよろこびにも


浮かぶ感情を目のまえにしてみずから


肩の荷をおろす。夕暮れはすこやかに


息をつかせて、布団を取り込みお茶を


すする、ターゲットはいつも夕日だ。



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