ステップを踏む、珈琲焙煎豆
湯川潮音の『緑のアーチ』などなど
ききながら、コーヒー焙煎をしてる
壊れたマンドリン、の節でながれる、
弦の響きもとても好き。母が何か
見知らぬ楽器を飾っているからと
それは、なに?と訊いたらそのとき
マンドリンだよ、と答えてもらって
初めてみたのをおぼえている。あの
コーヒーをドリップするさいに瓶に
入れて行ったブレンドは、グジとの
コロンビア、メキシコをあわせたの
だったけれど、自分でのんでみたり
そこではミントみたいなとてもまた
ふしぎなかおりがしたのにも記憶に
あざやか。ふ、と我に返る瞬間には
昨夜は夢のなかでレーニンが創造神
である。とかを耳にしたことありて
そのあと夜道すがら、スイーツなど
買って戻るさいには、はっとして
やはり熊野の森などを思いだしたり
ひとの記憶は、新しくかつ古きを
守っている。出店おえて、あえてこの
オフグリッドな自分のみの焙煎する
なんだか使命をはたしよろこびにも
浮かぶ感情を目のまえにしてみずから
肩の荷をおろす。夕暮れはすこやかに
息をつかせて、布団を取り込みお茶を
すする、ターゲットはいつも夕日だ。
![](https://assets.st-note.com/img/1731677136-VphDiH0DcK.jpeg?width=1200)