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何でもない夜のとろとろ火
1月6日ぼくの中でも謂わゆる本番とかの
お正月は済んで、と言うのはいささかでも
なかなか慌ただしくもたのしく愉快な時間
今日から少しく、じっくりおはなししたり
黙考しながら年計プランを立てて行くとか
ゆかないのとか。氏神さんの総本宮へ参詣
したおりそのなかで秘所みたいな史跡へと
また誘われる節に夢見心地で返り交通安全
ステッカーあがないつつ、しっかり貼って
帰途。有意義な談義のさなかではあったが
暗い視界に一縷の希望の差す景色はまたも
仄暗い闇に浮かぶ鬼火のようで、ゲーテの
メールヒェンを彷彿とさせた。昔はこの道
シーズンに茜色には漁火が耀いていたなあ
とか、宇宙母船の浮かんでいるような夢を
みたなあ。など、とんでもない事を回想し
やはり、希望は現実に添うよりロゴスへと
付随して語られる、叡智みたいなのだとも
気づくまさに、冥闇に浮かぶ光りなのだと
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