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雪。雪。ノイズが消える
冬にわかれて。寺尾紗穂さんのvocalなど
ききながら。夜、夜は底冷えが酷いのが
それでも余計なことを考えないですむから
心地がいい。さみしい、とか不安だとゆう
それは、記憶がまだ昼にあるからであって
この冥い余念なき絶望へと行き着き返れば
むしろ静かさや安らぎであるのだろう、か
自然とは、無に隣接してそこに存るものの
ことを言うし、悪とは、純粋なそれならば
冷えた先の領域に棲みながら生産を止めぬ
ものの事を言う。雪が積もるほどになれば
しずけさが、ひんやりと湿り気を帯びたり
このときの湧水は殊更美味い。これらから
熊が神の語源であるというのにはなお一層
信憑性が産まれ、着付けの練習に付き添う
さながらそのあとのお風呂も快適だろうと
眠りにつくとき、ただ、無でありたい冬に
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